どういう挿し絵を描こうとされているかによって、答えは違ってくるでしょう。手で描くより、グラフィック・ソフトで描く場合の方がよい場合もあります。ただ、どういうグラフィック・ソフトかという問題もあります。
とりあえず、実験装置の模式図とか、プロセスの図などの場合、直線が主でしょうから、手で描くのがよいです。下絵のスケッチを描いて、大体、どういう絵にするかを考えます。それで絵柄とか、どういうものを描くかが決まったら、ケント紙を買って来て、薄い鉛筆で、下絵で考えた絵を軽く描きます。その後、定規を使って直線部分を引き、曲線部分は、雲形定規というものがあり、そのミニチュア版で、色々な大きさの円や楕円や、曲線の部分などが、引かれるようになった、何というのか、そういうイラスト用のプレートがあるのですが、そのプレートを使って、曲線や円を引きます。(平行線を引くには、三角定規がいります)。
大まかに、絵の線が決まると、墨入れという作業をします。昔は、丸ペンなどで、描いていましたが、今は、ロットリングとか、先端の直径が決まっている製図用線引きペンを使います。線の太さ、1mmとか、0.5mmなどの水性サイン・ペンもあったと思います。こういう道具が必要になります。綺麗な一様な直線を引くには、定規の他に、太さ一定の線が引けるペンがいるのです。
製図用ドラフターが使えると、平行線などは引きやすいのですが。
何かイラストの類を描かねばならない時は、模式図なら簡単な線画にして、上で述べたようにして描きます。写実性のある人だとか、動物などになると、それは素人ではちょっと無理です。イラスト・カット集というのが、千円ぐらいで、本になって売っています。あまり、適切な絵はありませんが、本屋で探してみて、目的の絵があるかどうか調べて、そこから、少し感じを変えて写す方法があります。
どういう絵を描くかで話が違って来るのですが、ともかく、線の太さが決まったペン(1mm、2mm、3mm……などとあります)で、定規を使って描くと、それなりに見た感じのよいものができます。しかし、デッサン力が必要なイラストになると、誰か絵の上手な友人にでも頼むしかないと思います。或る程度は、ごまかしがききますが、絵の種類で、ごまかしがきかない種類の絵もあります。
グラフィック・ソフトは、かなり使いこなせるようにならないと難しいです。また、ソフトを使っても、場合によっては、デッサン力が必要になります。
お礼
いや~、いろいろな方法で描かれてるんですね。 私は雲形定規もろくに使いこなせないから後々心配ですよ(笑) 絵が上手な友人でも見つけておきます。 ありがとうございました