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ロシア文化(伝統的な結婚)について

御存じの方、情報お願いします! ストラヴィンスキーの『結婚』という作品を聴いています。 これは「ロシアの婚礼を題材にしたカンタータ」ですが、 <おさげを編んで青と赤のリボンで結びましょう> <花婿は黄金の冠をつける> <一組の客夫婦が新婚の床を暖めるために出ていく> <招待客の前で新郎新婦は暖められたベッドルームへ入っていく> など、伝統的なスタイルのある結婚式であるような描写があるのです。 この結婚スタイルを詳しく調べたいのですが、全く資料に巡り会えません。 どなたか式次第や、伝統、衣装の情報や写真などお持ちではないでしょうか? よろしくお願いします!

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  • machirda
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回答No.3

軽くロシアおたくのmachirdaです。 #1さんも紹介されているのですが、ポクロフスキー・アンサンブルという有名なロシアの合唱団があります。 この合唱団は民俗学者のようにフィールドワークをして歌を採集し、衣装、生活様式、踊りなど細部にわたって研究した上で舞台に上がるという、 徹底した団体です。 この合唱団の創設者であるドミトリー・ポクロフスキー氏と合唱団は、ロシアの婚姻儀礼(特に西ロシアと南ロシア)も調査したのですが、 何世紀にもわたって形成された婚姻儀礼は3段階(プロポーズ、宴、結婚式)に分けられるそうです。 まずプロポーズですが、これは花嫁の家で夜行われます。仲人が花嫁の父親と交渉をするのです。 仲人たちはあれやこれや手を尽くして、お父さんを説得します。最終的にお父さんが仲人にパンをあげて、仲人がお父さんにウォッカをあげれば終了です。 つぎに宴に進みます。花嫁のお父さんはお酒を飲みます。このことはプロポーズに応じることを意味するそうです。 お客さんたちにはいろいろと役割があり、祝福の意味で婚礼歌を歌います。婚礼歌にはいくつかあって、花嫁のお父さんに捧げられる歌もあるそうです。 そのあと花嫁は「泣き歌」をはじめます。これは儀礼の一種で、セリフがあります。宴から教会での式まで続き、丸二日間続くこともあるそうです。 「泣き歌」は花嫁自身が行うこともありますが、「泣き女」という人を替わりに呼んで泣いてもらうこともあります。 「泣き歌」には何種類かテキストがありますが、意味は一つで、花嫁と家族のお別れを意味しています。 またそのとき花嫁の女友達は、「泣き歌」にあわせた歌を歌います。 その日の夜、結婚式の前日には花婿と花嫁はバーニャ(ロシア式サウナ)で身を清める儀式をします。 結婚式の日、花嫁の「泣き歌」は最高潮に達します。花嫁は自分の家族を永遠に残し、夫の家族の一員となるからです。 そのとき、仲人のおばさんは花嫁さんの一つ編みのお下げをほどいて、花嫁の髪の毛から真っ赤なリボンをはずします。 真っ赤なリボンと言うのは乙女の証なのです。花嫁の家族の友人たちは花嫁を慰めるために決まった歌を歌います。 結婚式前夜の朝、花婿の家でも準備が行われます。花婿とその友人、親族はロシアの公(王様のような存在)に遣える従士団の装いをします。 花婿の親友は、若い男の人たちの中から花婿従士団を結成し、神に捧げる歌を歌います。その後「婚礼車」とよばれる橇をしつらえ、花嫁の家へと向かいます。 道中、みんなたくさんお酒を飲み、結婚行進曲などを歌い、踊ります。「婚礼車」が花嫁の家に着くと、門が閉まっています。 そこには衛兵(に扮した若者)が立っています。そこで花婿の親友が交渉をはじめるのです。交渉が成功すると門が開きます。 ただ、アンサンブルがフィールドワークした際、平和的な交渉ではなく、実際に戦いを始めてしまったケースもあるそうです。 そしてやっと花婿と花嫁の面会です。宴では客たちは食べ、飲み、花嫁の父親のために歌います。 花婿と花嫁の両親は「パンと塩」そして「イコン(ロシア正教の聖像画)で彼らを祝福します。 次は教会での結婚式です。両親は教会には入れません。教会では誓いの儀式が行われます。儀式のあとお客さんたちは花婿の家に向かいます。 花婿の両親は「パンと塩」で新婚夫妻を迎えます。お客は花婿のお母さんに歌を歌います。プレゼントや歌が贈られます。 ここでは参加者は皆ひとりずつ歌を歌わなければいけません。 そして、参加者の中で既婚者のペアが、新婚夫妻のために寝床を暖めます。新婚夫妻は寝床に入るのですが、 もし花婿さんが「出来なかった」ら…なんと親友が代わりを果すと言います。 新婚さんたちが寝床に行くとき、お客たちは励ましの歌を歌うそうです。 と、こういう感じで結婚の式次第は進みます。そのほかにも地方によって「嫁さらい」などの儀式があります。 一応、ポクロフスキー・アンサンブルの『結婚』のページを見つけました。 http://www.pokrovsky-ensemble.ru/project_rus.htm#svadebka ものすごく小さいですが写真も載っています。赤い服の女性が写っている写真があると思うのですが、それが伝統的なロシアの民族衣装です(ちなみに私も持っています)。 長くなりましてすみません。参考になれば幸いです。

参考URL:
http://www.livejournal.com/community/ru_classical/340224.html
ririri333
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。やっとやっと、ポクロフスキーアンサンブルのCD、手に入れることができました!すごいレアものでした。 教えていただきありがとうございました!! 大変参考になりました。

その他の回答 (2)

  • Ta595
  • ベストアンサー率57% (525/911)
回答No.2

こんにちは。 曲は知っていますが,儀礼そのものについては私も実は全然知りません。 興味があったので少々調べてみました。 「ロシア 結婚式 儀礼 婚礼 ストラヴィンスキー」といったキーワードを適当に組み合わせて検索した結果です。 ストラヴィンスキーの「結婚」と実際の結婚儀礼の関係については,ここが参考になりそうです。 http://www.ne.jp/asahi/ginga/panda/strv-ens/strv01.html ここの解説にもありますが,ドラマや物語というよりは,形式的な儀礼と猥雑な宴会の様子を,醒めた視点で観察している,というようなイメージの音楽のように私には感じられます。 また,#1さまがおっしゃっている団体の公演に関する資料がこちらに。残念ながら写真はないようですが。 http://www.wcn.to/~bramble/gardener/pokrovsky.html その他,参考になりそうなのは, http://freett.com/russianahitotoki/ft_russiwed_m.html http://src-home.slav.hokudai.ac.jp/publictn/49/igaue.pdf これはちょっと本格的すぎますか(^^;

ririri333
質問者

お礼

お答えありがとうございます! 組み合わせる検索が苦手で、、、『ロシア』『結婚式』でヒットしたのが実はこのOKWaveの質問ページ。結局、全く違う内容でしたが、、、そこで昨日、会員登録をしたのです。 Ta595様のように興味を持って下さり、お答え頂けるなんて感激です。 わりとトコトンまで知りたい方なので、全て参考になり面白く拝見しました。 感謝しています。 ありがとうございました!

  • dido
  • ベストアンサー率24% (157/641)
回答No.1

   第17回東京の夏音楽祭で ロシアのアンサンブル, 『ポクロフスキー・アンサンブル』 が ≪ロシアの婚礼と大地の歌≫  という公演を行ったようです。 http://www.arion-edo.org/produce/examples/music-ethnic/ 資料を取寄せれば 詳細が 解るのではないでしょうか? それから この 『結婚』 ですが, パリ・オペラ座バレエ団が 演じていて ビデオ化も されています。 http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2005/09/dances_diaghile_68cb.html モノトーンの シンプルな衣装と 舞台でしたが あまり 明るいとは言えない ロシアの農民(?)の 婚礼と 花嫁の心情が よく 表現されていたように 思います。 花嫁の 長いおさげ髪が とても印象的でした..。  機会がありましたら ぜひ ご覧になってみて下さい。

ririri333
質問者

お礼

早速のお返事ありがとうございます! 東京の夏音楽祭は行ったこともありますが、この上演は知りませんでした。 『ポクロフスキー・アンサンブル』というのは有名なオペラ演出家のポクロフスキーが関係しているのでしょうか??興味が湧きます。 残念ながら内容の方はどうやら若干違うもののようです。 パリオペラ座のビデオは早速申し込みました! 楽しみです。 実は昨夜、Amazonは検索したのですが、、、気付きませんでした。。。 どうにも検索が恐ろしく下手なようで、初心者でいけません。 本当にありがとうございました。 大変参考になりました。