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中国企業の資産注入
中国では国有の大企業が香港に子会社等を上場(買収)し、本体の優良資産のみを注入する方法でその新会社の価値を高め、あたかもグループを代表する形で裏口上場をするといった事を聞きます。資本を収集するには良いと思いますが、投資家に不利益となるところは無いのでしょうか。本体企業に不良資産を押し付ける形になるかと思いますが、これは政府によって解決されると言うことでしょうか。(中国国民に負担が行く?) アセットインジェクションについて理解してから中国株を買いたいのですが、、、
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中国株にはおっしゃられるように、コーポレートガバナンスや市場の透明性に多々問題があります。株価が企業業績や需給によって形成されるというより、政策によって作られる側面があります。 ご指摘の点は、とくに中国の大手銀行などの巨大な不良債権を考えると心配だと思います。 他方、株価が維持されるということは中国政府にとって資本調達その他の点で重要なことでもあります。将来の社会保障制度も国有企業の株の売却で行おうとしていると報道されています。この時、株価が下落をすると中国政府も困るわけです。 むしろ国有企業のほうが、配当をちゃんと支払い、ニューヨーク市場の上場基準を守るために情報公開をしているという点では私企業に比べて良心的かと思います。 したがって多々問題が存在することは事実で、その分、インド株やブラジル株に比べて、割安に放置されているということでしょう。逆に問題があるからこそ、リスクプレミアムが存在し高リターンが望めると考えています。