毒性学試験法について
現在,大学院の授業で実験動物を用いた毒性学試験法を学んでいます。講義だけで解剖などの実習はないのですが,リアルなビデオ(状態観察や剖検など)は見ました。先生は淡々と講義を進めていきます(企業の方で,ご自身もそのような試験を実際やっておられるそうです)。
獣医学部に入った学生の気持ちと少し似ているのかもしれませんが,環境や動物を守るために現在の専攻に進んだのですが,化学物質試験のためにたくさんの動物が亡くなっている状況に割り切れない思いを抱えています。
確かに我々が安心して化学物質や医薬品を利用できるのは毒性学試験のおかげだし,誰かがやらなくてはいけないという理屈もわかります。でも授業を聞いているとどうしようもなく悲しくなってしまうのです。ただ,これに慣れてしまって何とも思わなくなる,ことも怖い気がします(そうならないとこういうお仕事は続けていけないような気もしますが…)。最近はLD50の試験法も改善される方向にあるようで,それは単純に,嬉しいと思います。
取り留めのない話ですみません。答えを求めているわけではなく,どなたかこのような仕事に携わっておられる方,もしくはこのような経験をした方,ご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。