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p-ニトロアセトアニリドについて
先日実験をして、pーニトロアニリンを合成する際に、得られたp-ニトロアセトアニリドの結晶の洗浄が不十分のまま加水分解を行うとどいう反応が起こるのかという疑問を抱いたんですけれどいったいどうなると思いますか? 又、よくいろいろな本を見ていると加水分解の終了がp-ニトロアセトアニリドの結晶が完全に溶けきれたとみなしてよいのはどうしてですか?
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実験の生成物に不純物として何が含まれているかについては、製法や、その前にどのような操作を行っているかによります。 想像ですが、以下の手順で合成したものとして回答します。 (1)アセトアニリドをニトロ化する (2)(1)の生成物を塩酸で加水分解する。 (3)塩基性にしてp-ニトロアニリンを単離する。 上述の操作を行っているとすれば、まず、(1)のニトロ化はオルト位でも起こり、o-ニトロアセトアニリドが含まれています。たしか、o-ニトロアセトアニリドは、p-ニトロアセトアニリドよりも水によく溶けたと思いますので、p-ニトロアセトアニリドの結晶の洗浄が不十分であったとすれば、o-ニトロアセトアニリドが含まれることになります。 したがって、加水分解後にo-ニトロアニリンが混入する可能性があります。 p-ニトロアセトアニリドの結晶が完全に溶けきったときに、(2)の加水分解が終了したとみなしてよい理由は、p-ニトロアセトアニリドが酸に溶けないのに対して、加水分解されて生成するp-ニトロアニリンは(o-ニトロアニリンも)、水溶性の塩酸塩になり、均一な水溶液になるからです。
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追加です。 p-ニトロアニリンは塩酸塩の状態では水に溶けますが、中和されると塩ではなくなり、水溶性が著しく低下し、分離してきます。 p-ニトロアニリンは比較的融点が高いために、その際に結晶化したのでしょう。 -NH3+ Cl-:水溶性の塩(塩酸酸性) -NH2:水に溶けにくい結晶(中性または塩基性) 中和によって、上から下に変化したということです。 (3)では塩基性にすると書きましたが、中性にしても同じ事が起こります。
お礼
回答有難うございます。
補足
回答有難うございます。 説明が不足していてすみません。 上記の(1)~(3)の手順で実験を行いました。 確かに、ニトロ化反応はオルト位でも起こりますね。 2つ目の質問についてですが、質問内容が不十分でしたので補足します。 加水分解終了時に反応液を中和すると、なぜp-ニトロアニリンが結晶として析出するのかがちょつと分からないんですけれど?