NEET(Not in Employment, Education or Training=就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人)
と言うイギリス発の労働関係用語です。
日本では、学生、就業者、主婦(主夫)で「なく」、求職「活動」をしていない人を「ニート」としています。
今までの失業者(就職活動をしていながら職のない人)の範疇にはいらない人が増えてきたので、注目されることになっています。
就業意欲があっても就職「活動」をしていない人は「ニート」。
家事手伝いも「ニート」。
フリーターは「ニート」ではありません。
1.やりたいことや希望する職業があって、それにこだわるあまり職につかない。
2.いったん就職したものの、期待されるレベルに達せず自信を失い離職する。
3.高等教育を受けられない、もしくはリタイアした為に労働市場から排除されている。
1.2.からは、自分の現在の能力を過小もしくは過大に評価してしまい社会との調整がつかない、また将来のキャリアパスについてイメージしていないために一度の失敗で人生をあきらめてしまう人たち、と言うイメージが浮かび、現在のニートのイメージはこちらが主流だと思います。
ただし、若年労働者への就業機会が極端に無くなってきている事実や、建設や商業のような高等教育を受けていない若年労働者を吸収していた単純労働市場が若年者層から奪われている事実があります(景気動向もありますが)。
以前は職人の徒弟や商業における丁稚奉公のような形で単純労働から自然に仕事を覚えていく過程がありましたが、現在ではほとんど失われ、マニュアル化もしくは単純化された仕事をフリーターやパートタイマー層が占拠しています。
こうした背景から、心理療法的に個々人へ関与していく方向性と、若年労働者市場の確保や彼らの再教育など、国や地方自治体レベルでの対策が必要とされています。
お礼
良く分かりました。有難うございました。