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ニートとフリーターの違い
ニートとフリーターの違いは何でしょうか。 詳しい情報、お願いします。
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- gohara_gohara
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ニートとは、「15歳~34歳で、教育を受けておらず、職についておらず、求職活動をしていない未婚の者」になります。 一方、フリーターとは、非正規雇用のアルバイト・パートタイムというような形で労働を生計を立てている人、ということになります。 よく「ニート」=「労働意欲のない人」という勘違いをしている人がいるのですが、上記の定義に当てはまれば「ニート」(厚生労働省の発表するニート人口は、上の定義ではかっています)であり、そこから少しでも外れれば「ニート」とは呼びません(例えば35歳であれば、その時点で、ニートではありません) また、労働意欲は無関係であり、例えば、企業するために、会社をやめて準備中であるとか、病気療養中などであっても、一定期間、上の状態にあれば「ニート」に該当します。 厚生労働省の調査によれば、日本人口における「ニート」総数は確かに増大しています。 ただし、それを「将来、何らかの職に就くことを希望している」人と、「将来にわたって、職に就きたくない」人に、それを分類した際、増加しているのは前者であり、後者の「将来にわたって、職につきたくない」という人は殆ど変化していない、というのが明らかになっています。 つまり、労働条件の過酷化で身体を壊してしまった人、であるとか、はたまた、労働条件を良くするために独学で資格取得を目指す(この場合も、教育を受けているわけではないので、ニートに該当します)などと言うような形での増加、というのが増えていることになるわけです。 ニートとフリーターは、大きく異なる、というような意見があるのですが、フリーターから少しでも身体を壊せば、途端にニートになってしまう、などという状況を考えると、紙一重の部分にある、ということが言えます。 なお、「ニート」の定義の34歳まで、というのは、「年金問題」との絡みで設定されたものです。 日本に、この言葉が導入されたのは04年で、社会保険庁による年金の記入漏れ事件などが明らかになり、また、未払い問題が一般に報道されるようになった時期です。また、34歳以下、という年齢は、60歳定年制が一般的な日本の企業風土の中、受給資格である25年以上の支払いをすることが可能な年齢を想定しているのです。 つまり、年金の未払い問題などの改善のため、年金受給資格のある世代を職に就かせて、年金を払ってもらおう、という意図で設定された定義である、と言えます(既婚者が外されるのも、既婚者は結婚相手が払ってくれている、というところからです) この言葉の元となったイギリスの「NEET」は、「15歳~18歳」という狭い範囲で、貧困などにより高等教育が受けられない子供が、それ故に、職を探す際にそもそもの受験資格からも漏れてしまって職に就けない(高卒以上が、就労資格、となると、高校に行けない人は職にも就けない、ということ)、という純粋に貧困問題・労働問題を語る際の言葉であるのと、年金問題が絡んだ日本の「ニート」は、概念からして全く別物である、という風に考えた方が良いでしょう。