HD DVD と Blu-ray

質問

HD DVD(東芝、NEC)支持の
IntelとMSは間違っていると
Blu-ray(ソニー、松下)支持の
DellとHPが反論

この日米またにかけた三つ巴ならぬ４×２＝八つ巴の闘い、
どう読んだらいいのですか？
専門家の目から教えてください。

回答No.1

parts · ベストアンサー

単なるメーカーの覇権争いで、利権の絡んだ問題であるため、いろいろ反論なり支持、不支持なり、文句なりが出ているのです。何せ、これで市場を掌握すれば特許料だけでかなりの時間利益がもたらされたCDのようになる可能性がありますからね。ただ、実際のところ分裂してしまったため微妙ですが・・・

興味があろうが、無かろうがまだ気にする凄い話題はありません。下手するとこの２つの規格は共倒れするか、十分な利益の出ないまま次の世代に移る可能性もありますからね。

ちなみに、今回の内容としては著作権保護がHDが優れている、互換性がある、2層がサポートされ容量の差はさほどない、そして低コストで製造可能ということから採用したとウィンテルが述べたのに対して、BD陣営はそれらは誤りであり正すべきであると反論したのです。まあ、容量は最大54GB（商品化は現在50GBまで）のBDに対して、DVDは3層で45GB、2層の記録型が30GB。
著作権保護は、BDにはHD DVDにはないコピーガードをさらに保護する技術を搭載。そして、互換性はハイブリッドディスクを開発している、さらに製造コストも安くなるとの反論でした。

まあ、確かに言い分は分かりますが、互換性はやはりHDに軍配があると思いますし、製造コストもまだHDほどの低コスト化は出来ていないと聞くが・・・著作権保護が優れていれば消費者にとって全てが良いとも言えませんし・・・結局のところ良いところを双方が言い合って牽制しているのです。

要はどちらも自分たちの利権を最優先で考え消費者は二の次です。一番消費者に近く利益を目指すのは最初にハイブリッドドライブ（BDとHD DVDの両対応のドライブ)の投入を表明したサムスンかもしれない。両方が存在するようになった以上、どちらか一方を支持せずにもっと双方の利点をうまく使えるように柔軟に考えて欲しいものです。

ちなみに、覇権争いによって分裂しているメーカーはこんな少ない数ではありません。HD陣営は、NEC、東芝、メモリーテック、三洋を中心としてDVD Forumメンバーおよびウィンテルが参加します。そのため、BD陣営のメンバーも含まれ、トムソンは両方のドライブを出す方針で崩されたメーカーの一つでもあります。また、サムスンも最近になって両対応を表明しています。

BD陣営には、ソニー、フィリップス、トムソン、松下、HP、dell、Apple、パイオニア、サムスン、HITACHI、SHARPなどが参加しそのほとんどはHD DVDおよびDVD＋RWアライアンスに参加しています。

このような状態です。怖いのは日本のメーカーがどちらか一方を強く支持していること。DVDの時に日立LGデータストレージは全てのDVD規格をサポートし、一気に市場シェアを広げることになりました。今回もそのようなことを最初に行ったメーカーが主導権を握る可能性が高いと思われるため、どちらかというと重要なのはどちらか一方を支持することよりも、どこが最初にハイブリッド製品を廉価な商品で出すかになると思われます。まあ、後はゲーム機のPS3がどれだけ普及するかでしょうね。その辺りを気にした方が良いでしょう。

最後に、規格として双方の利点と欠点を言えば、

HDは、
製造コストが安い。ROM重視でDVDの延長線上にあり規格の互換性が高い。埃傷などに強い。そして、ドライブの小型化が容易という点がある。ウィンテルのパソコン陣営が推奨したのにはこのドライブの小型化が大きいとされる。
という点があるが、容量が少ないという欠点があり、多層化も難しいと言われる。要は将来性より今の使い方の延長線上にあるメディアとなる。ちなみに、ウィンテルが推奨したため、HD DVDはWindows Vistaで記録/再生がサポートされます。

BDは、
容量が大きい。高い著作権保護、データの信頼性（ベリファイ）を強化、カートリッジメディアのサポートによる高い信頼性。4層以上の多層化も可能などの容量や次世代、将来性を売りにします。
その反面、傷埃に弱いため、カートリッジなしはハードコートメディアが必要。製造コストはDVDより高くなる可能性があり、0,1mmの記録層故にドライブの小型化がまだ難しいという欠点もある。ちなみに、Appleが推奨しているためMacOSの次世代ではBDがサポートされるでしょう。

双方ともそんなメディアです。覇権争いよりまずメディアがどうあるかが重要。

お礼

凄い詳しく分り易い回答有難うございます。
よーくわかりました。これからのニュースが楽しみになりました。