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理系女子大学生の大学院進学について
海外の某大学にてポスドクをしている者です。 将来的には日本国内のポストを希望しています。 今後の教育活動の参考にさせていただくため質問させて下さい。 理系の大学生,特に女性に対する質問になりますが, 大学院に進学しない最も大きな理由とは何でしょう。 就職に有利にならない,むしろ不利になる。 研究活動が楽しくない,その魅力がわからない。 単に興味がない。 家庭の事情や経済的な問題で進学を断念するケースももちろんあるでしょう。 しかし,ここではそれ以外の理由をお伺いしたいと思っています。 逆に,進学する人の理由にも興味があります。 希望する職に就くため。 教員や先輩の影響を受けて。 研究に対する興味が湧いた。 単に流された。 実に多様な理由が存在すると思われます。 是非,皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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質問者が選んだベストアンサー
女子大の大学院の理系学部に通っている者です。 私の学科では約4分の1が進学します。 私が進学した理由は、正直に言うとまだ働きたくなかったからです。 この理由で進学した友人は少なくないです。 もちろん、研究を続けたいとか、いい就職先を見付けたいと言う友人もいます。 学部卒の友人はほぼ就職しました。 kays_bさんが言われている以外の理由では、「大学院で勉強してても意味がない」というのがありました。 元々、そんなに興味があって入学した訳ではない大学です。 これ以上、勉強しても意味がないと思ったのでしょう。 実際、自分の研究分野がそのまま会社で役立つかといったら、全く役に立たないと友人が言っていました。 それなら実社会に出て、経験を積んだ方がいいと。 あと「婚期が遅れる」という理由もありました。 院を卒業したら24歳。 いい年です(笑) 友人には取り敢えず3年働いて、寿退社すると言う子が結構いました。 だから院に行くのはマイナスなのです。 逆に私は結婚しても働きたいので、院卒でいいお給料をもらい続けたいという思惑があります。 男女平等といっても女性は家庭に入るのが現実のようです。 それが女性の院進学を阻んでいると思います。
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- men-environment
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國の施策として女性研究者の割合をたかめようとしているので、あなたと同等の業績の男性が応募してきても男というだけで落とされる可能性があります。 公務員試験合格者の採用率は、今は女>>男です。 そういうことが世間に広く知られていないこともあるかもしれません。
- ladybug0703
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ご存知のとおり、日本では理系で博士課程に進んだところで就職先なんてありません。 下手をすれば40すぎても不安定なポスドクなんてことも・・・ これには基本的には男女関係ありません。 でも、進学する女子学生が少ないのは、女性の方が現実的だということの表れでしょう。 たとえ研究が面白くても、研究と現実の生活を秤にかけて、生活を取る女性の方が多いのだと思います。 院に進学する女子学生を増やすため、研究の面白さを女子学生に知ってもらおうとする活動もあるようですが、正直なところ効果があるのか疑問です。 むしろ、卒業後の安定した受け入れ先を作ってほしいものです。 ・・・以上、博士課程に進んでしまった女子学生の意見です。
- men-environment
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理系だけでキャンパスが出来ている場合など、研究室に女性が空くないため、男性の悪気のない行為をセクハラと感じていまったり、生協で女性しか使わないものをうっていなくて不便なんてこともあるかもしれません。
- realmarch
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☆学部から大学院に進学する時はどうでしたか? そうですねぇ。学部の時はどんな職業を選ぶにしろ、大学院への進学は当然だと思っていました。どんな職業につくにしても修士課程というのはデメリットにはならないようですね。最近は男女の関係なくそんなような気がします。 ☆また周囲の人はどう考えていました? 周りは、どうでしょうね。教授や先輩はとにかくみんな修士に行くように進める感じでしたね。 ☆教官や先輩からの影響はありませんでしたか? 同じ研究科の修士(女)で、建築系からキー局のTVカメラマンとして就職した人や先輩でユーザインタフェースの研究をしていてTV局に内定もらった人がいます。また、多くの先輩は、専攻に近い・同じ会社で職についているのを聞いたり見ていました。 上と関連するのですが、職業を選ぶ際の幅が広がるというような認識を持っていました。学部時代は。 それは、今も変わっていません。 教官や先輩からの影響に関連して、研究室の雰囲気がよかったんでしょうね。今思えば。
お礼
再度回答ありがとうございます。 私もそうでしたが,少なくとも修士課程まで修了するのは当然だと考えていました。 修士を得ることが就職活動のデメリットにならないというご意見,大変参考になります。 研究室の雰囲気が良かったと後から振り返られるというのは, 本当に良い研究室だったのかもしれませんね。 研究室によっては修士まで進学することが研究室に入る原則的な条件だったります。 もちろん学生の将来ですから途中で気が変わっても,強制することなどできませんが。 そういう条件などつけずとも,自然と進学者が多いというのは, やはり雰囲気によるものが大きいのかもしれません。
- quruquru
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現在生物学科4回生で、来年から修士課程へ進学します。 今まさに「博士課程に行くか否か」で悩んでいます。 理由は、やはり年齢と社会に出ることが遅くなることです。 (金銭的な理由もありますが、ここでは飛ばします) 私は来年に結婚する予定なので、博士課程に進むといつ子供が 産めるのか、心配です。 30代での出産も当たり前になってきましたが、できれば早いうちが いいと思っていますし、子供ができたら子供を優先してあげたいので そのあたりで悩んでいます。 最初就職活動をしていましたが、卒業研究が面白くなったので 院に進むことにしました。研究を優先するのであれば博士課程まで 行った方がいいのですが…そろそろ研究室に返事を出さないといけないので 本当に悩ましいです(笑
お礼
回答ありがとうございます。 quruquruさんは大学院に進学するなら博士課程まで修了したいとお考えなのでしょうか。 研究室が博士課程まで進学するかの決断を4回生に要求するのですか。 それは少々酷な気がしますが。 それはともかく,やはり女性にとっては年齢や出産といったことがひとつの縛りになるということですね。 しかし研究に対して面白さを見いだせたというのは素晴らしいことだと思います。 ですから大学院に進学されることは良いことだと思うのですが, 修士課程修了→就職という選択肢を現在の段階で消す必要も無いのではと思うのですが。 研究室によってルールが違うのかもしれませんが。
No.1さらに追加です。 >研究員やテクニシャン,機器管理者となるとある程度専門的知識が必要になると思います。 私の管理職は、研究員等も含めております。すなわち、まとめますと、 (1)一般的に技術を身につければ誰でもできる仕事(食品分析・実験補助など)は女性が多く就職しますが、基本的に結婚などにより早期に退職する。 (2)大学教員や企業の研究職は、女性がその地位につくのが難しく、また企業側も女性の採用を積極的に行わない傾向があるため、希望する女性が少ない。 >そういった仕事があることやその魅力などが十分に伝わっていない現状があるのではないかと, 魅力が伝わっていないのではなく、そういう職に魅力を感じない人が多いということだと思います。それは、理科系大学に女性の進学率が低いのをみても明らかです。 もう私の述べることは尽きましたので、次は女性の方からの回答を待ってください。
No.1追加です。 >しかしもう1ランク上の仕事,例えば,機器の管理者であったり, >チームリーダーとなる場合などはまた別の話ではないでしょうか。 >そういった仕事を希望する女性が少ないのでしょうか, 私は、管理職に就きたがる女性が少ないのだと思います。 私が考えるに、女性が管理職へついている人が少ないのは仕方がないことだと思っております。というのも、先にも書きましたが、結婚退職などにより途中で自ら辞める人が多いのです。ですから、若い年から管理職になるための教育を受けても、30歳そこそこで退社されてしまうと、企業にしては大損なのです。それで、会社としては女性にあまりポストを与えたがらず、男性に期待を寄せるのはもっともなことだと思います。 私の身の回りでも、教授推薦で、ある程度有名企業への就職予定の女性がいました。しかし、採用条件が一つあり、それは「10年間は勤めること」というものでした。 すなわち、女性の場合、仕事を数年で辞める、もしくは結婚退社してしまう人が多いので、大学院へ行くメリットはないと考える人が多いのではないでしょうか。 ちょっと強すぎる主張につき、反論があるかもしれませんが、私の個人的意見ですので、ご勘弁ください。
お礼
回答ありがとうございます。 DrRabbyさんのご意見はごもっともで,これが現実なのかもしれませんが, 話が少し横道に逸れつつあります。 私のレスが悪かったようです。 管理職に限定した話ではないのです。 ルーチンで同じ作業を繰り返す場合はそれほど高い専門性は要求されないとは思いますが,いわゆる研究員やテクニシャン,機器管理者となるとある程度専門的知識が必要になると思います。そういった仕事があることやその魅力などが十分に伝わっていない現状があるのではないかと,個人的には思っています。 女性にも参加して頂けるともう少しリアルな話ができると思うのですが・・・。
- realmarch
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理系大学院修士卒の男です。 大学院進学というのは、ドクターコースのことでよろしければ。学部から院でなやむよりも修士から博士でなやむ人のほうが多い気がします。 1)Drコースに進学するよりも、早く研究開発をやりたかった。 結果は、希望する研究職につけました。 2)修士時代にジャーナルに論文を通せなかった。 3年程度で学位取得の見込みが困難であろうと思われた。教授にいわれたわけではありません。 3)学位は就職してからでも取得できると思った。 4)就職して数年で結婚したかった。 今日本は少子化ですが、一度子供を育ててみたいと思いました。
お礼
回答ありがとうございます。 確かに修士から博士への進学の方が悩みましたね。 これは将来を大きく左右する決断ですから当然です。 本来,realmarchさんのように明確な目的を持って, そして冷静な自己分析をして進路を決定するべきだと思います。 学部から大学院に進学する時はどうでしたか? また周囲の人はどう考えていました? 教官や先輩からの影響はありませんでしたか?
旧帝大、理科系博士課程を出ている男です。私の所属した学科には女性が3分の1いましたので、比較的状況をつかんでいますので、お答えします。 まず、女性の場合、世間体も考えて、年齢がむやみに高くなることを嫌がる人が多いです。大学院へ進学することは少なくとも2歳年が上がってしまうわけで、まして博士課程まで修了するとなると、そのまま結婚適齢期になってしまいます。 次に、女性が働く場において、院卒である必要がない場合が多いです。たとえば、理系職でも分析を専門的に行っている会社では、実際の手順は誰でも習得できますので、給料が安くてすむ年齢的に若い方が良いといわれる場合が多いです。また、女性の場合、どうしても結婚で退職する場合が多いわけですので、働く期間を増やすためには、できるだけ早く就職することが良いことと考える人が多いと思います。 もちろん、現役で働き続けたいと考え、大学院を修了される女性もみてきましたが、全体的にみてそれはわずかな比率ですし、大学で教員をされている女性の数をみればそれはわかると思います。 海外にお住まいといういうことですが、現在、国立大学は法人化されました。 ゆえに、教員の募集に関して条件はかなり厳しいものとなっています。私は、研究者の道を考えて進学しましたが、安定した職に就くことは厳しいと判断し断念いたしました(もちろん、それ以外もいろんな理由がありますが)。 あくまでも私一人の意見ですので、他の人の意見もみながら、自分の目標に向かってください。
お礼
DrRabbyさん,回答ありがとうございます。 おしゃるように年齢の問題は一つあると思います。 また,実験補助等の場合は院卒である必要が無いのも事実でしょう。 しかしもう1ランク上の仕事,例えば,機器の管理者であったり, チームリーダーとなる場合などはまた別の話ではないでしょうか。 そういった仕事を希望する女性が少ないのでしょうか, それとも希望しても就けない現状があるのでしょうか。 年々,研究に携わる女性が増えているようですが, 依然低い割合であることには変わりありません。 その一因が大学にもあるように思うのですが,いかがでしょう。 何を改善すべきか,そこを模索しております。 博士の学位を取得してもアカデミックなポストを得るのは本当に厳しいです。 公募に年齢制限がある場合がほとんどですので, それに申請できる間は粘ってみようと考えています。
お礼
回答ありがとうございます。 レスが遅れて申し訳ありません。 女子大で大学院進学率が4分の1というのは, 比較的多いのではないでしょうか。 もちろん研究室にもよるとは思いますが。 「大学院で勉強してても意味がない」という理由には多少がっかりですが, 大学を選択する際に,それほど興味があった訳ではないのであれば, もっともな意見なのかもしれません。 確かに自分が受験生だった頃を考えると, 大学の選択に関して他人に胸を張って言えるような明確なビジョンは 無かったように思います。 しかしそういった明確なビジョンを持つ受験生が少しでも増えるように, 大学側も努力しなければならないのかもしれませんね。 オープンキャンパス等はその一環なのでしょうけど。 結婚=家庭に入るという考えを否定はしませんが, akomoさんのように結婚後も仕事を続けたいと願う女性が 増えているというのも事実ですよね。 そういう女性に対して,院卒で就職するメリットや, 研究に携わる仕事の魅力等を伝えることも, 大学教官の役割なのではないかと個人的には考えています。