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「ラマダン」について、素朴な疑問
イスラム圏では、間もなく「ラマダン」が始まりますが、 そこでふと浮かんだ素朴な疑問です。 イスラムの暦は、我々の使っている暦と、 1年の長さが11日ほど違い、ラマダンの時期も少しずつズレていきますよね。 ということは、当然、夏にラマダンがやってくる年もあるわけです。 また、ラマダンの最中は、太陽が出ている間、 食べたり飲んだりできないということも、承知しております。 さて、そこで質問なのですが、イスラム教徒が、 北極圏や南極大陸に滞在していて、 1日中、日が沈まない白夜の季節にラマダンがやってきたら、 彼らはどうするんでしょうか?
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このネタは昨日、職場で話題になりました。 バングラディッシュの大学の助教授なので確かな情報だと思います。 ラマダンやお祈りの時刻というのは個人ではなく、その地域の支部から 時刻表が届くそうです。関西では神戸にある支部が作成している ということです。そしてこれらの行事はけっこう融通がきくようで 南半球では時期をずらして行うと言っていました。 時刻表に書いてあるように行動しているため、例え、肉眼では日没前 のように見えても時刻表に書いてある時間から食事を始めてもよいとの ことです。したがって白夜の国であっても、そこの支部が作成した 時刻表であれば日が昇っていても大丈夫とのことでした。
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- poor_Quark
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イスラムの暦は、西暦で言うとAD622年、マホメッドがメッカからメジナに入った日、つまりヘジラから始まっています。古代の人は太陽よりも月の方に神秘を感じたようで、月の運行に厳格に沿った形で暦が作られたため、おっしゃるとおり我々の太陽暦とは、かなり違った形になっていますね。ミレニアム騒ぎのあった去年の元旦もニューイヤーカウントダウンのイベントのニュースは、イスラム圏からはほとんど届かなかったことを記憶してます。 ラマダン、断食月ですが、年々少しずつ前にずれて行き33年ごとに夏を迎えることになります。ものの本によるとその時期はイスラム圏の人々は気が短くなるとか。ただ、ただイスラム圏といってもそうとう広く、また信仰の深さや宗教的習慣にも意外と広いバリエーションがあるそうです。 トルコのように、場所によっては断食月であっても昼間に飲食を行う地域もあり、それぞれが好きにやってるところもあるとか。これは最近聞いたイスラム教徒の人の話ですが、イスラムの教えは、フレキシブルであって教条的に受け取って行動する人はごく一部なんだそうです。ただその人も、メッカの方角を常に表示する方位磁石のようなものを持っていましたから一日五回とかのお祈りは、きっと欠かさないのでしょう。 こういったことから察するに、極域のイスラム教徒の人たちも柔軟に対応しているのではないかと思います。また、厳格に対応する人たちはひょっとするとメッカの夜明けと日没の時間を当てはめるのかもしれませんね。あくまでも私見ですが。
お礼
お答えありがとうございます。 「メッカ時間に合わせる」というのは、なかなかのアイデアですね。 私もイスラム教徒だったら、そうしたいような気がします(笑)。 私も以前、旅行でトルコに行きましたが、その時ガイドさんから、 「“割礼”の儀式が、日本の七五三のような感じになっている」という 話を聞いて、「意外とイスラム教もフレキシブルなんだなあ」と 感心したことを思い出しました。 考えてみれば、ガチガチのイスラム原理主義者は、 最初からそんな極地には行かないでしょうね。 でも、実際のところはどうなんでしょう? たとえば、北欧の国に駐在している、アラブ諸国の外交官とかは・・・?
お礼
なるほど、そのようにして、イスラム教もグローバル化に対応してたんですね。 でも、こうした対応も、原理主義者から見れば、“邪道”に見えるのかもしれませんけどね。 この話、仕事で中東に行くことの多い友人と、 同じく仕事でシベリアに行くことの多い友人と、 単なる物好きの私との3人の間で話題になったものですが、 早速、彼らにも報告しておきます。 お答え、ありがとうございました。