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ディスクブレーキとドラムブレーキについて
ちょっと疑問に思うことが二つほどあるので知識豊富な皆様お願いします。 (1)一般的に前輪にはディスク、後輪にはドラムという組み合わせが多いですが どういう理由からなのでしょうか?走り屋感覚でいうと後輪をロックさせやすいから という理由になりそうですが、市場的に言えばもっときちんとした理由があると 思うのですが、ご教示願います。 (2)シューやパッドの引きずりはフェードを誘発させると思うのですが ドラム、ディスクはそれぞれどういう構造で防止しているのですか? 以上よろしくお願いします。
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ドラムの方が安く作れます。 前に進んでいる車を止める場合、フロントブレーキがそのほとんどを受け持ちます。 動いているエネルギーを摩擦によって熱エネルギーに変換するのがブレーキの仕事です。 その熱を効果的に空気中に放出しないとフェードすることになります。 ディスクブレーキは放熱に優れているのでフェードしにくいのです。 ディスクよりドラムの方が効きは良いのですが、熱の放出性が悪くこもりやすいので前輪にはディスク、穴の開いたベンチレーテッドディスクブレーキを採用している車が多いのです。 後輪は補助的な物、駐車ブレーキを兼用して居る物が多いので安いドラムでもかまわないとなります。 ドラムの場合は、リターンスプリングで引っ張ることによりドラム面から引き離されます。 サイドブレーキを引くことにより自動調整される物が多いと思います。 ディスクの場合は、ピストンのブーツが引っ張ったり、ディスクの僅かなぶれでパットが弾かれて僅かな隙間が出来ることによりディスク面から引きはがされることになります。 たまに、スライドピン等の不良で固着し、引きずりを起こすことがあります。
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- uzurara
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何故 後輪はドラムなのか?! と言うか、何故今でもドラムブレーキを採用するのか?! 1番はコストですよね。 2番目はリーディングトレールという作用がドラムブレーキにはあります。 確かにディスクブレーキにも前進・後進共に同じ制動力がありますが、増幅(?)させる機構は備えていないので、駐車ブレーキの際(特に坂道)はドラムブレーキの方が優れているからのです。 補足 トレール式:一方方向の回転にのみ制動力を増幅させる機構。全輪ドラムブレーキの車は、前輪にリーディング式を用いてます。 リーディングトレール式:前進・後進の両方向の回転でも制動力を増幅させる機構。 要は つっかえ棒 みたいな機構です。
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ありがとうございます。 ブレーキ制動力の話はとても勉強になりました。
- nekoppe
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(1)一般的に前輪にはディスク、後輪にはドラム ドラムは自己倍力がある為、左右のブレーキ力の僅かな差も増幅され、操舵輪である前輪には不都合なのです。ディスクは自己倍力がなく、ブレーキ力が踏力に比例し安定しているのも前輪向きなのです。ドラムはブレーキ部が軽量にでき、コストも下げられます。(後輪のドラムインディスクは重いよ) (2)シューやパッドの引きずりはフェードを誘発 引きずりはありますが、摺れているだけなので熱は出ません。パッドをローターから離して燃費を良くしようとする車もありますが、その隙間に異物の侵入という問題もあり難しいところです。ドラムは、リターンスプリングでシューを戻しても、2ヶのシューが均等に戻らず、引きずりを起こす事はよくあります。これも摺れているだけで熱は出ません。2ヶのシューに2ヶのリターンスプリングのものは均等に戻り引きずりは生じません。
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ありがとうございます。 自己倍力と操舵輪との兼ね合いの要素は盲点でした。 確かにフロントドラムですと、コーナーブレーキング時に かなりシビアにしないと・・・と思ってしまいます。
- 429hemi
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(2)についてのみ回答します。 引きずりしないしくみは ドラムの場合、油圧で拡げられたブレーキシューはリターンスプリングで定位置に戻されます。この定位置はライニングの磨耗に応じて調整できます。サイドブレーキを引く事で自動調整されますが、手動で調整した方がペダルの踏みしろに明確な変化が期待できます。さてブレーキオイルは作動時ホイルシリンダへ移動しますがペダルを放すとまたタンクへ戻ります。 ディスクの場合油圧でピストンが押されパッドをローターに押し付けます。この時ピストンに付いたシールがヨジレながら移動します、ペダルを放すとこのシールのヨジレが戻りその分(0.xxm/mのレベル)だけピストンがローターから離れます。パッドの磨耗に応じて ピストンが移動して止まって戻りません(シールのヨジレを除いて)。このローターとパッドのすきまを多くしてころがり抵抗を減らし燃費を稼ごうとしている車もありますよ。ブレーキオイルはタンクに逆流しませんのでパッドが磨耗するとタンクの液面が低下します。ですのでタンク液面の低下は液漏れの他パッドの磨耗が考えられます。
お礼
ありがとうございます。 引きずりを誘発させないしくみをとても判りやす説明して頂き感謝します。 だいぶ理解出来ました。
- 221
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(1)の理由としては、皆さん仰るコストの問題。あと、構造の特色から自己倍力作用と言う力が働き制動力を増します。ただ単に「止める」ということを追求するならディスクブレーキよりドラムブレーキの方が優れているのです。 >一般的に前輪にはディスク、後輪にはドラムという組み合わせが多いですがどういう理由からなのでしょうか? 前輪は一般的にステアリング装置がついています。ブレーキを踏みながらステアリング操作をしたとき、ブレーキの効きが良すぎると舵取りが効きにくくなるからドラムではなくディスクブレーキを使うと聞いたことがあります。 (2)の引きずりですが、ドラムブレーキの場合シューリターンスプリングで中心へ引っ張っているので正常な状態では引きずりはありません。 ディスクブレーキの方は引きずりではありませんが、ディスク板とパッドは常に触れた状態になっています。これは初期制動をよくするためです。それでも#1さんが仰るように力を加えているわけではないのでフェードを誘発させる事はないと思います。
お礼
ありがとうございます。 ステア操作とブレーキの利き率との兼ね合いとは盲点でした。 おっしゃる通りですね。
- Turbo415
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1だけ書きますね。 簡単には、コストの問題です。基本的にブレーキ時は前輪に荷重がかかりブレーキの負担は前輪の方が大きくなるので放熱性や効きの問題から言ってディスクにすることが多いです。ただ、ディスクのほうが高いですから、グレードの低い車や価格の低い車は後輪だけドラムにします。ドラムの方が低コストで作れるので。 走りという意味では、全輪ディスクの方が有利です。 ちなみに、ある程度価格の高いスポーツカーで後輪ドラムを使っているのは私の経験から見たことがないです。(何十年も昔なら違いますが)
お礼
ありがとうございます。 確かにブレーキング時の負担率からいくと前輪が大きいですね。 色々と自分なりに考えてはいたのですが、気付かない事だらけです。 ここで、ご回答頂く皆さんの知識には圧巻です。
- nourider
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ドラムのほうが安く作れるからです。4輪ディスクに出来ればそれが一番いいんですから。 ドラムブレーキは構造上引きずりはないですよ、ちょっとでも引きずると張り付いちゃいますからね、ドラムブレーキは「カックンブレーキ」になりやすいでしょ? 高価な車は4輪ディスクでも後輪ディスクの内側に小さなパーキングブレーキ用ドラムブレーキが内蔵されています、パーキングブレーキにはドラム方式のほうが適しているので。
お礼
ありがとうございます。 ディスクの内側にドラムブレーキがマウントされている 車種があるとは驚異です。知りませんでした。
- umikozo
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こんにちはm(__)m (1)コストの問題が一つ 駐車ブレーキの問題が一つ ディスクブレーキだと駐車ブレーキの制動性が悪いので (それぞれの構造上停止時ではドラムの方が少ない力で制動力を掛けられる) 内部に駐車ブレーキ専用のドラムブレーキの 設置が必要である (ディスクで駐車ブレーキの場合もあるが) 走り屋感覚で言えば前後の配分を プロポーショナルバルブで調整出来るので 前後ディスクの方が有利ですよ ロックさせるという事は車を敢えて 不安定な状態にする事ですから 早く走るには不要な要素です (2)引きずりとは力を加えて当たる事であって 当たっている状態でも力が加わっていなければ 引きずりに該当しないので ディスクブレーキのパッドに関しても問題は無いです 当然ドラムブレーキはスプリングで戻るので 引きずりは無いでしょう もしそれがブレーキ制動時の事であれば その程度の熱では問題の無い対策を施しているという事です (放熱が良い材質や耐熱などの素材を使う)
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ドラムが採用される大きな要素はコストですか。目からウロコです。 私には盲点でした。 確かに冷静に考えますとディスクがいいのに決まってますよね。
お礼
ありがとうございます。 詳しいご説明とても判りやすかったです。 もう少し自分でもブレーキの構造を勉強してみます。