成長運動とは,細胞の容積が増加することで引き起こされる運動です。植物自体の成長もむろん成長運動です。なぜかと言いますと,植物体の成長は,光の方向に曲がったり(屈光性),根が地面の方向に曲がったり(屈地性)しながら成長していきます。ですから植物体のすべてで成長運動は起こります。
さて花弁の成長運動ですが,花弁に維管束はありません。多数の細胞層の内側の細胞が容積を増せば花は開きます。その逆で外側の細胞の容積が増せば花は閉じます。その要因となるものはチューリップは温度(傾熱性成長運動)ですが,むろん光が原因(傾光性成長運動)の花が大多数です。どのような花が傾光性なのかはご自分でお調べ下さい。
乾湿運動とは,物理的な運動です。木がしなったりするのと同じです。松かさは,ぬらしますと外側が膨潤しまして閉じてしまい,乾かすとその反対で開きます。これは木がしなるのと原理は同じです。ホウセンカの果皮のはじける運動。シダの胞子のう等のはじける運動は,皆これになります。
お礼
御返事ありがとうございます。
補足
成長運動、乾湿運動を行う具体的細胞名をご存知でしたら教えてください。それと、膨圧運動を行うのは孔辺細胞と根毛にある細胞などでしょうか?根幹にある細胞などもご存じでしたら教えてください。