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衆議院と参議院の被選挙権について
衆議院の被選挙権は25歳以上、参議院の被選挙権は30歳以上ですが、どのような理由から年齢に差があるのでしょうか。またこの年齢に決定した理由は何でしょうか?教えてください。
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(No.2に補足します。) なぜ、被選挙権を制限するのかという理由ですが、選挙の度に候補者が乱立して有権者が泡沫候補に惑わされるからという話がまことしとやかにうたわれます。しかし、これは市民に通用する正論でありません。 議員は選良といわれ、エリート意識が公認される職業です。ここから一般市民は政治意識が低くそれと同列の泡沫候補をさげすむ意識が派生し、そのようなものに自分のイスを奪われてなるものかと、議員の特権(法制定権)を振りかざして被選挙権を制限しようとするのです。 政治は誰のものかという原点に返ったときに、難癖をつけて政治主権(選挙権・被選挙権)を差別する理由は説得力を持たないのではないでしょうか。ちなみに、スウェーデンでは高校生議員が誕生するときもあり、すべての年代の政治参加が保証されています。 日本でも、いつの日か意識の高い若者が出現し被選挙権制限の違法性を訴える日が来るような気がします。(本来的には現職の国会議員に期待したいのですが、残念ながら議員のイスにしがみつくことが自己目的化されているのでムリな話でしょう!)
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- gogojinsei
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衆議院は明治22年に選挙権25才男子、被選挙権30才男子でスタートし昭和20年に現在の姿に改正されています。一方参議院は昭和22年に被選挙権を30才としてスタートしています。 参議院は第二院の役割として「数」の衆議院に対し「理」を重視するものと位置づけ、一応知能が熟するとされる30才に被選挙権を設定しています。その後の議論で更に知能が完全になる40才に年齢を高めるべきという意見も出ています。30才という年齢はこのように概念的なもので、明治22年の衆議院被選挙年齢が踏み台になっています。 北欧諸国では政治参加を進めるうえですべての選挙権と被選挙権を同列にしていますが、他の諸国では年齢差を設けて選挙権の次に被選挙権、第一院の次に第二院、市町村長の次に都道府県というように序列化して被選挙権を制限しています。
- pei-pei
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衆議院には本来「民意を反映する」という性質 をもたせています。内閣総理大臣の指名において 優先権があったり、内閣不信任案の議決ができた り、内閣総理大臣に解散権があったりするのはそ のためです。 参議院は「良識の府」とされ、衆議院の行き過 ぎをチェックする性質をもちます。 被選挙権の年齢差は、そのためであろうと思わ れます。 ただ、現状はどちらも政党政治で代わり映えし ませんが・・・
お礼
pei-pei様 ご回答、どうもありがとうございました。お礼が遅くなってしまい、大変申し訳ないです。 「良識の府」とすべく被選挙権の年齢差を設けるというのは、良識が年齢によって培われるという概念から生まれたものだったのですね。 実際は年齢によって培われる良識と、それ以外からのものが存在するような気がするのですが、そうなるとこの年齢差はメリットもありデメリットもあり、というところなのでしょうか。
お礼
gogojinsei様 ご回答、どうもありがとうございました。お礼が大変遅くなってしまい、申し訳ないです。 立法機関を担う人々が、自分の椅子を守る事を理由に被選挙権を制限する事があるとすれば正に本末転倒ですよね。 考えてみると日本はありとあらゆることに年齢制限が設けられている気がします。特に女性は年齢が上がると仕事が制限され、逆に若い大企業の社長と言うのもあまり見た事がありませんね。ニュースなどで、アメリカの大企業の会長職に30代で就任している人などを初めて見た時は本当に驚いたものです。 良識の府として充実を図る一方で、年齢制限を設けると言うのは正論のようで実は大きな矛盾を抱えているという問題点があったとは全く知りませんでした。日本もいつか現役大学生の国会議員が誕生する日が来るといいなと思います。 とても詳しく分かりやすいご回答、どうもありがとうございました。