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油絵を描いた後の後始末―絵筆を洗った水はどう処理すればいい?
知人の代理質問です。 知人は油絵を描きます。 描いた後は、筆洗油ではなく、石鹸水で絵筆を洗っているそうです。 その後、その水をどうすればいいのか?というのが知人の悩みです。 今までは新聞紙にしみこませ、燃えるごみとして出していたそうですが、それが正解なのかわからないので罪悪感があるとのこと。 その「油絵の具が溶けた(?)水を、家庭ごみとして出すのにはどうするのが一番いいでしょうか?」というのが質問です。 よろしくお願いいたします。 石鹸水で絵筆を洗う、筆洗油を使わないというのは長年の先生の指導だそうで、筆を傷めず長く使うため、というのが理由だそうです。
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重金属を含んだ排水処理について…一般生活者が意識して解決していかなければいけない問題ですね。 油絵の具の原料として、カドミウム、クロム、鉛、水銀、など人体に有害な重金属化合物が使われているのはご承知の通りです。 筆を洗った排水が、もしご家庭の浄化槽などに流れ込むような環境であれば、洗うこと自体やめた方がいいと言えます。 廃水処理のレベルや方法は自治体によっても違うでしょうから、一度管轄地域の下水処理場に問い合わせしてみてはいかがでしょうか? 大学の研究室ではこういった有害排水は流しに捨てることなく、別に回収して大学内の施設で処理していました。 もちろん、大学の研究室から出る排水と筆を洗った時に出るものでは有害物質の濃度が違いますが、そのまま一般排水として下水に流した場合、適切な処理が行われるのかどうか、疑問です。 重金属排水処理については技術的にはいろいろあるようです。 http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/chromium_free/2-3761_A-A2-3b.htm http://unit.aist.go.jp/emtech-ri/18arg/gellannic_2004/gella0405-05.html http://www.k-eng.co.jp/plant/mec.htm http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~haisui/abs_2/hystry50_center.html 当然コスト面などの問題があるでしょうし、どのくらい普及しているのかわかりません。 私も、油絵の具の筆に筆洗油は使いません。余分な絵の具を要らない紙に徹底的になすりつけた後、石鹸だけで洗います。 石鹸が残っていると次に使う時具合が悪いので、石鹸をすすぐために大量の水を使います。 大量なので、その水を新聞紙に含ませて捨てるというのはちょっと考えられません。 まずいかも、と思いながらもそのまま流してました。 私の周囲の人たちもみんなそうやってまして、油絵の具に含まれる重金属の量は極めて微量だとは思うのですが、慣習的に、たくさんの人がずっと続けているというのは、怖いですよね。 重金属の中でも水銀は気化しやすいので、紙にしみ込ませて燃えるゴミとして出しても、それまた大気中にばら撒くことになるので…う~ん。 自治体によっては水銀などのゴミも一緒に燃やして蒸気の中から回収する高度なシステムを持っているところもあるようなので、これも管轄のゴミ処理場に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
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たしかに環境を考えると、今の時代では絵筆の洗い方まで気を配るということ、大切なことなんですよね。 筆を石鹸水で洗う場合は、まず新聞紙でできるだけ穂先の余った絵の具を拭き取ってからサッと筆洗油に浸し、さらに抜き取ることにしています。ここまで綺麗になっていれば、あと石鹸水と混じりあった絵の具はそう沢山ではないはずです。キッチンペーパーを流しの排水溝のところに敷いて静かに石鹸水を流してやればいいと思っています。 もちろん、こんな場合、新聞紙やキッチンペーパーは燃えるゴミとしてポリ袋に投げ込み、そのまま出しています。 ただ、わたしの場合はこの方の先生とまるで逆に、石鹸水で筆を洗うと穂先の毛の油分が抜けるので、たまには石鹸水で洗いますが、ほとんどの場合筆洗油で洗っています。 洗った直後の筆洗油はとても濁っているものの、絵の具の成分は時間とともにビンの下に沈みますから、上澄みはかなり綺麗で、ひとビンをかなり長い間使っています。
お礼
1さんへのお礼でも書き込みいたしましたけれど、一般家庭からの排水による水質汚染はかなりの割合を占めるそうです。 油絵を趣味になさって毎日のように描く方ってそれほど多いとは思いませんけれど、 やっぱり小さなことの積み重ねってあるので、知人からこのような相談を受けたときは嬉しく思いました。 話を聞いた限りでは、最初にできるだけ拭き取っておいてから・・というのは同じように思います。 知人の性格だと、次に「その最初に拭いた布を燃えるゴミにだすのは正解か?」ということを気にしそうですけれど・・・。 筆洗油か石けん水か?というのはやはり師事される先生によって違うのですね。 ご回答ありがとうございます。
- puchipochi
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こんばんは。 私も昔、油絵を描いていたことがあります。 私の場合は、筆洗油を使っていましたが、筆洗油も新聞紙に染み込ませて捨てます。 (燃えるゴミです) ですから、絵筆を洗った水も、その処理で良いのではないでしょうか。 個人的見解ではありますが‥‥。
お礼
ご回答ありがとうございます。 知人と同じようになさっていらっしゃるのですね。 実はこの質問をたちあげてから、一度も件の知人と会っておりませんが、 長年のやり方で間違っていないと伝えたいと思います。 私は絵を趣味にしていませんが、ちょっとだけ興味があります・・・。 筆洗油と石けん水で洗う方法の違いについて個人的に興味がわきました。 ご回答ありがとうございました。
- yu-taro
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こんばんは。 環境のことを考えるのには良いことだと思います。 絵の具付いた筆を水道水で洗ってそのまま下水に流すとどうなるかですが、下水処理場で処理して川に流せるまでには相当な量の水を使う必要があります。 ちなみに、お米135gを洗って下水に流して、魚が住めるくらいに処理するにはお風呂桶にどれくらいの水が必要かわかりますか? なんと22杯もの風呂桶の水が必要なのです。 下水に流された油絵の具も魚が住める水にするには、かなりの水が必要になってきます。 そう考えると、新聞やティッシュに含んで燃えるゴミにして処分した方がはるかに地球にやさしいと思います。 今は高温焼却炉も増えてごみを燃やした時のダイオキシンの発生も相当少なくなっているので、ゴミとして出すことをオススメします。 お米の無洗米について、環境への影響に対して書かれたサイトがありましたので貼っておきます。 参考までにどうぞ↓
お礼
小学校や中学校で、環境汚染について習ったとき、味噌汁いっぱい流すとどうなるか・・とか、 (日本の場合)水質汚染の4割は家庭からの排水によるものだとか教わりました。 油絵具は油だけでなく、染料自体にも毒性があるものが多いとかで、 こういうのも問題かなって思います。 だからご回答いただいて嬉しく思います。 ありがとうございました。 無洗米のことは正直よくわかりませんが、個人的に参考にさせて頂きます。 以下は余談なんですが、油絵を趣味にしている知人とは父方の伯母で、 普段は知り合いかつ長年のつきあいの農家から無農薬の玄米をもらってそれを食べているそうなんです。 玄米に残留する農薬云々という話も興味があります。 ご回答ありがとうございました。
お礼
つきつめるとちょっとでも環境に悪いことはしちゃいけません、という結論に否が応でもたどりついてしまうのかもしれませんけど(^^;、 ・・思ったのは、油絵を描いたあとの道具を処理をするための施設みたいなのがあればいいかな、と。 大がかりすぎるので、現時点では夢物語なのですが。 教えて頂いた重金属排水処理の機械など個人で所有するには難しい点があるところなど、 自治体に一つずつぐらいあって利用する人がたくさんいればクリアされたりしないかな、と思ったり。 知人から質問を受けたあと、一度も(年始の挨拶にすら)会っておりませんので伝えそびれておりますが、 必ず近いうちに機会を設け、皆様のご回答をお伝えしたいと思います。 少なくとも絵の具を含んだ水をそのまま下水に流すのは、燃えるゴミよりも問題がありそうだということ、 自治体に相談してみるということ。 自治体に相談してみるというのはusaghiさんにご回答いただかないと気がつかないことでしたので、参考になりました。 ご回答ありがとうございました。