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油絵の描いた絵にひび割れが起きてしまった原因と対策について
- 油絵で描いた絵にひび割れが起きた原因について詳しく調査しました。初めて経験する問題であり、原因を知りたいという質問者の気持ちを受けて、温度や使用したペインティングオイル、色の重ねすぎの可能性について考察しました。また、ひび割れが起きた部分に絵の具を塗ることで、一部は隠すことができるのかについても検討しました。
- 油絵で描いた絵にひび割れが生じた原因について詳しく解説します。冷暖房の影響やペインティングオイルの扱い方、そして色の重ねすぎの可能性について考えました。さらに、ひび割れの部分に絵の具を塗ることで修復可能かについても調査しました。
- 油絵で描いた絵にひび割れが起きた原因を解明するために考察しました。部屋の温度やペインティングオイルの取り扱い方法、色の重ね具合に焦点を当てました。また、ひび割れた箇所に絵の具を塗ることで修復できるかについても検討しました。質問者の要望に応える形で解答をまとめました。
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質問者が選んだベストアンサー
実際に絵を拝見しなければよくわからないのですが、一応、こちらの知識の範囲内でひび割れが起こりうるケースを羅列して述べてみます。 ・チューブから出したそのままの絵の具を生のキャンバスにいきなり厚塗りした ・ジンクホワイトを多用した ・乾燥を早めるため、シッカチーフを使った (まだまだあるかもしれません) 質問から気がついたことを、何点か。 >温度 ひび割れは、一般的にはどちらかといえば、冬よりもむしろ真夏のほうが発生しやすいといわれています。 温度差については・・・私は北海道在住で、よって全国的にも冬の室温の温度差が高い地域だと思われるのですが、だからといってそういう問題が北海道でよく起きると聞いたことはあまりありません。 >油絵は都度押し入れにしまって、いつも少し戸を開けて保管しています。 ひび割れには関係ないと思うのですが、ただ、暗い所に長い間油絵を置くと、溶き油の中の亜麻仁油(リンシード)の成分が徐々に黄みを帯び、絵が全体として暗い黄色っぽい感じになっていくといったことは起こり得ると思います。(尚、その際には絵を日光に当てれば、色調が再び元に戻るでしょう。) >ペインティングオイル それを使ってもひび割れは起きないとは思いますが、この際、溶き油としてペインティングオイルを使うことを卒業することも一度検討されてはいかがでしょうか。 一般的な溶き油の種類と使い方について ・描き始めは、溶き油はペトロール、テレピンなどの揮発性油を多めにして、ごく薄く絵具を溶いて、薄く塗ってゆく。 ・その薄く塗った絵の具の層が乾燥した後、ワニス(いろいろ種類がある)および乾性油(ポピー、リンシードなど)を多くした溶き油で溶いた絵の具を、揮発性油で描いた層の上に徐々に厚く塗り重ね、描き込みをしていく。 ・描き終わりには乾性油主体の溶き油で、透明色の絵の具(ローズマダー、ウルトラマリンブルー、ビリジヤン、オーレオリンなど)を溶き、下の層の絵具が透けて見えるように、薄く塗る。(この技法を「グレーズ」という) という方法が基本的な使い方とされているようです。 >途中でフタが空かなくなってしまいました。 それを防ぐため、後片付けの際には、できるだけペトロールなどをしみこませたきれいな布などでフタのなかや、瓶の口のまわりについた油などをよくふき取っておいて、それからフタを最後に閉めて保管したほうがよいでしょう。(絵具も同様です) >空気には触れていたオイルをそのまま制作に そのままの状態で保管していると、オイルから揮発性油の成分がどんどん抜けて行って、乾性油の成分も酸化して、いずれそのオイルが使い物にならなくなってしまう場合も考えられますので、別の密閉性のあるガラス瓶か何かを買い求めて、そこに移したほうがよいのではないでしょうか。なお、特にペトロールなどを保管する際には、できるだけ日光の当たらないところに保管してください。石油の成分が、太陽光線の紫外線の影響を受け、黄色く濁って変質していきます。 >私の描き方は、何度も何度も絵の具を重ねて描きます。 前に塗った絵の具が乾ききらないうちに、新しく塗り重ねることをできるだけ避けていればだいじょうぶでしょう。ただ、すでに述べたように、後に塗り重ねる層の絵の具ほど、溶き油における乾性油の比率を上げたほうがいいということを覚えておいてください。 >ひび割れが起きたので、その部分に絵の具を塗れば、ひび割れは隠せるものでしょうか? 隠せる場合と隠せない場合があると思われるのですが、私なら、その部分の絵具の層を刃物などで削り取って、改めて描きなおします。少々残酷で手荒な処置かもしれませんが、ひび割れの進行を避けるには確実な方法ではないかと思われます。削る道具としては個人的には私は http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%95%99%E6%9D%90%E3%81%AE%E5%B0%82%E9%96%80%E5%BA%97-%E7%BE%8E%E5%B7%A5%E7%A4%BE-%E3%83%90%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E4%BB%98%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC-160mm-B02-1112/dp/B00QLTAUK4/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1418992534&sr=8-2&keywords=%E3%83%90%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC 銅版画用のバニッシャー付スクレッパーです。こんなものを使用しております。(すこし高いかもしれませんが・・・) その後、できるだけひび割れを防ぐために、ワニスや乾性油の比率を多くした溶き油でといた絵具で改めてその部分を描き直したほうがよいと思われます。 ・その他 もし、ホワイトにジンクホワイトを使用しているのならやめたほうがいいです。(粉っぽくてひび割れを一番おこしやすいので)チタニウムホワイトも他の色を食って白っぽくしてしまうのであまりお勧めしません。シルバーホワイトをお勧めします。 質問から推察するに、乾燥を早めるためにシッカチーフは使われてはいないと思いますが、決して使ってはいけません。どうしても早く乾燥させたい、と思う場合は、例えばこういう物を使ったほうがよいと思われます。 http://webshop.sekaido.co.jp/product/details.php?pid=3021&index=01&cat=01080401 ニュートン リクインオレオパスト など 絵具、溶き油ともに石油系の成分が多いので、御部屋の換気、火気には十分お気を付けください。
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- grandmaster-q
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ひび割れですか。私は高校時代に何も分からない時にやりましたね。 50年以上が過ぎましたが、懐かしい話です。 <・温度> 温度は概ね大丈夫です。むしろ湿度の方が心配です。カビなど生やさないようにして下さい。 普通の湿度であれば心配ありません。 <・ペインティングオイル> 制作する時は、油壷を使わないと少々不便です。油壷でパッキンの不具合のものが結構多いです。 作業が終わったら、ジャムの最小小瓶(食品道具、用具屋さんで扱っています)に移し替えておくと宜しいですよ。 やはり長時間空気にさらされない方が良いのは言うまでもありません。 ペインティングオイルは、初心者向きに上手く配合してありますので、これでよろしいでしょう。 しかし、使用の方法ですが、描き始めに溶き油を多用する(絵具を薄めすぎてしまう)と亀裂の原因になります。 溶き油は多種あります。絵具メーカーのカタログを参考にして下さい。 <・色の重ねすぎ> 絵具を重ねることは余り問題ないのですが、ジンクホワイト(亜鉛華)を多用すると亀裂の原因になります。 最近の絵セットには、昔と違ってジンクホワイトは組み込まれていないと思います。 白の場合 パーマネント・ホワイトがよろしいと思います。パーマネント・ホワイトはチタニウムホワイトを使いやすくしてあります。シルバーホワイトは毒性がありますから注意して使用して下さい。 <それと、ひび割れが起きたので、その部分に絵の具を塗れば、ひび割れは隠せるものでしょうか?> これがなかなか面倒です。簡単にひび割れを埋められないのですが、描かれている絵具を時間を掛けてよく乾燥させて、どうしても気になる場合には、絵具をポピーオイルで固煉りにして、面相筆で補ってあげてください。 主な亀裂の原因なのですが、ジンクホワイト(亜鉛華)の多用途。 溶き油の使い方で昔から言われている 上層富油-下層貧油 と云う使用方法を違えてしまった。 その他にもありますが、この二つが大きな原因と思われます。
お礼
回答ありがとうございました。 お礼が遅くなってすいません。 ホワイトの知識、参考になります。 今まではチタニウムホワイトを使用していました。 パーマネントホワイト、覚えておきます。 ありがとうございました。
- nnngift
- ベストアンサー率50% (5/10)
クリーナー?が筆に付着したまま描くとひび割れがおきることがあると美術の先生が言っていた気がします。 こんなことぐらいしか言えなくてすみません…
お礼
回答ありがとうございました。 お礼が遅くなってすいませんでした。 参考にさせて頂きます。
お礼
回答ありがとうございました。 お礼が遅くなってしまってすいません。 詳しく書いて下さってありがとうございます。 溶き油、参考にさせて頂きます。 >前に塗った絵の具が乾ききらないうちに、新しく塗り重ねることをできるだけ避けていればだいじょうぶでしょう。 思いっきりこれをしていました。どうしても描きたい意欲が抑えきれず、翌日にはもう重ね塗りしていました。 でも、今まではこんなことは起こらなかったので、ちょっと驚いています。 ありがとうございました。