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どうして”ラディン「氏」”なの?
今国外にいるので新聞各紙やニュースがどう報じているのか分からないんですが、少なくとも新聞などのHPを見ていると、読び捨てではなく、ラディン氏となっています。 なぜなんでしょうか。これだけ空爆などもしていて、それに日本は賛成しているのに。教えてください。
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- Phms
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他の方の答えが正論と考えますが。 外国人名の場合呼び捨てにすると、かえって親しみ深い表現になる事も有るんじゃないかな、特に放送では。
- puni2
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私もみなさんの回答でよいと思います。 少し補足しておきますと,逮捕・指名手配に至っていない(が容疑は濃厚な)人物について報道する場合,わが国のメディアではよく「○○議員」「○○課長」など,肩書き呼称という方法が取られます。 逮捕前の段階から実名で報道されるケースは,一般には政治家や会社の管理職など,社会的に地位が高かったり,広く関心を引いているケースですので,何らかの肩書きがある可能性が高いわけです。 強盗や放火などの特に大きくない事件で,一般人(というのも曖昧ですが)の容疑が濃いような場合は,逮捕までは匿名なのが普通ですね。 で,ビンラディン氏の場合,なかなかふさわしい肩書きがないようなのです。 宗教上の聖職者なら「オマル師」「ホメイニ師」などと呼べますが,彼の場合はそういう称号(たとえばイスラム教シーア派のAyatollah,キリスト教のReverendなど)がついているわけではないので,「ビンラディン師」とは呼べない。 かといって,「ビンラディン指導者」もしっくりこないし,「ビンラディンテロリスト」「ビンラディン大富豪」ではほとんど冗談です。 (むかし産経新聞が,逮捕後も「容疑者」呼称を使わずすべてのケースに肩書きをつけていたことがありました。「○○無職」「○○主婦」などの例が見られましたですが,やはり無理があったとみえて,他紙と同様の「○○容疑者」になりました。) というようなわけで,結局,「ビンラディン氏」というところに落ち着いたのでしょう。 なお,他の類似質問のところでも回答していますので,よろしかったらそちらをご覧いただけると幸いです。(参考URL) 「ブッシュも氏を付けて呼ぶの?」(http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=150443) 「オサマビンラーディン」(http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=135575) 外国のメディアでもビンラディン氏(Mr. bin Laden)と書いたり,逆にすべての人物を呼び捨てにしたりという違いがあること,そしてそれは,それぞれの社の報道方針に由来していることは,これらのページで既に述べました。 政府の方針とは別に各社が自前の報道方針を貫くことは,No.2の回答でも言われている報道の自由ということになるといえましょう。 日本でも,全社一律ではなく,読売新聞は9月14日朝刊から,彼に限って呼び捨てをしていますし,また日刊ゲンダイは彼に限らず政治家など批判的に取り上げている人物は呼び捨て(小泉は…のように)といったケースもあります。 ただ,ゲンダイは昔からの方針で書いているだけですが,読売は従来の基準(呼び捨ては芸能人・スポーツ選手・歴史上の人物)を今回急遽撤回したことになるのですが,今のところ「おことわり」「社告」などは出ていないようです。 9月13日の朝刊1面には,これまでの「オサマ・ビンラーデン」表記を,現地音に近い「ウサマ・ビンラーディン」に改める,という「おことわり」があります。そこまで細かい「おことわり」をのせるのなら,なぜ「国民感情を配慮し(あるいはアメリカ政府の立場を配慮し?),呼び捨てにします」みたいなおことわりが載らないのか,個人的には疑問です。 (もしかしたら,後日載ったのを見落としているだけかもしれません。もしそうなら,今の部分は取り消します。) ちなみに,NHKはビンラディン氏に限らず,ニュースの字幕ではかなり前(少なくとも10年以上だと思う)から「氏」の文字をやや小さめにしています。 理由は分かりませんが,苗字の部分と敬称の部分との区別が付きやすいのは確かですね。 「八十氏」(やそうじ)などという苗字もありますので。
- starflora
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「ビン・ラディン氏」と言っているのは、日本の大手のマスコミだと思います。TVなどでは、一応「氏」を付けています。(NHKだったと思いますが、この「氏」のポイントが少し小さかったことがあり、面白いと思いました)。 ところで、何故「氏」を付けるかと言いますと、少なくとも、日本の「公的使命」を自認するマスコミは、一応、日本政府の政策とか方針とは独自の立場をとることができる訳で、また、取る必要があると言えます。政府の言うことを何でもそのまま伝えるとすると、マスコミやメディアの「真実報道」という建前の使命が崩れます。また、そういうメディアは、政府御用達の単なる政府のスポークスマンということになるでしょう。独裁国家などでは、報道機関を政府のコントロールの元に置いているのが通常です。 そこで、ビン・ラディン「氏」について言えば、日本の小泉首相は、ビン・ラディンがテロ事件の背景にいる「首謀者」だということを示す十分な証拠をアメリカから示され、自分はそのことに確信を抱いていると言っていますが、しかし、マスコミ・メディア機関も含め、誰も、ビン・ラディンが、本当に、今回のテロ事件の背後の首謀者だということを裏付ける「確かな公開証拠」を入手している者はいないはずです。あるのは、アメリカや西欧諸国が主張している、「間接的状況的証拠」というか、要するに「そうらしい・そうであれば西欧には都合がよい」というものしかありません。 インタポールが、ビン・ラディンを、テロ事件の首謀者・関与者として国際手配等すれば、あるいは「ビン・ラディン容疑者」となるのかも知れませんが、いまの処、一般に公開されている情報では、ビン・ラディンがテロ事件の黒幕だとか首謀者だという、納得できる証拠は公開されていませんし、タリバンは、「確かな証拠を提示すれば、ビン・ラディン氏を、アメリカ以外の第三国に引き渡してもよい」とも言いました。これは、ビン・ラディンが、確かに背後の首謀者だというような「確かな証拠」が、国際的にも公的に示されていないということを意味しています。 日本国内での犯罪容疑者の場合、警察の対応に応じて、「Aさん」「A参考人」「A容疑者」「A被告」などと、名前の後ろにつける一種のタイトルが変化します。しかし、ビン・ラディンのような国際的な障壁がある場合は、例えば、すでに国連は過去に裁決したようですが、別のテロ事件で、ビン・ラディンを容疑者だと認定していても、日本のマスコミが報道する場合には、「国連がX事件の容疑者としたビン・ラディン氏」というような表現になると思います。 アメリカのテロの実行犯と見做されている人物については、アメリカが自国の法律に基づいて「容疑者」だと認定している場合、日本での報道も、「Z容疑者」などとなりますが、ビン・ラディンの場合、アメリカがアフガニスタンに空爆を行い、ビン・ラディンを「犯人・首謀者」として引き渡せとタリバンに要求し、また日本の政府も、そのようなアメリカの主張に同調する行動を取っていたとしても、日本の法律では、ビン・ラディンは何かというと、アメリカが、テロ事件の背後の首謀者だと主張し、日本の首相も、そう確信していると声明している人物というだけのことになります。 アメリカがビン・ラディンを捕捉して、アメリカで裁判にかけるなり、第三国で裁判が起こるなりして、ビン・ラディンが、被告として裁かれるようになれば、「ビン・ラディン被告」ということになるかも知れませんが、日本のメディアとしては、政府や首相の言動や方針がどうであろうと、報道の自由がある訳で、ビン・ラディンは、容疑者とも被告とも犯人とも、確定できる確かな公開証拠も根拠もない以上、そういうタイトルを付けることはできないということになります。その場合、日本人なら「ビン・ラディンさん」でしょうが、イスラム過激派の指導者か何か、ともかく、外国人で、しかもそれなりに影響力のある人物ですから、中立的には、「ビン・ラディン《氏》」と呼ぶのが、一番妥当だということになります。
詳しくはわかりませんが、断片的な情報を。 まず言えることが、“ビンラディン(氏)”が現段階で国際法廷などに立たされていないことがあげられます。 更に言うなら、容疑者ということになっていますが、それはアメリカ等の言い分で、具体的な証拠がまだ発表されていないこともあります。 他には、現在日本のマスコミは具体的な状況がわかっていないことが多く、海外のメディアの情報をそのまま伝えているだけのことも多いようなので、海外でのメディアの呼び名(の日本語訳)をそのまま尊重して使っていることもあるようです。 それ以外の理由はわかりません。 他の回答者に任せます。
お礼
皆様ここにお答えいただいた方々ありがとうございます。 ご説明は非常に分かりやく、理解しました。 今回の場合は特に感情的に違和感を感じざるをえませんが。 ありがとうございました。