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防音壁について
建築関係の仕事をしています。専門の方にご質問なんですが、オープン教室でない学校の普通教室の界壁(教室間の壁)の構造は防音性能と工事費(安価)から見て、どのような構造が一番良いのでしょうか。仕上材・心材・壁厚・仕上厚等できれば詳しくお願いいたします。
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#1です。 新築でないというと壁以外のものは既存と言うことのようですね。 既存で構造上ブロックなど積めないというのは、荷重的に重量物が詰めないということでしょうか? 単純に壁だけの検討となると、遮音性は重量がある材料ほど、また同じ材料でしたら厚さがあるほど高くなる傾向がありますので、コンクリート造が比較的安く造れますが、既存ですと難しそうですね。 ブロックが積めない程度というと、ALC版なども困難でしょうし。 湿式による工法が無理となると、乾式工法になりますが、乾式工法ですと、一般的に遮音性は低くなります。 遮音性の高いボードを貼っても中が空隙がありますとその部分が太鼓のようになって、音が増幅することがあるので、吸音材などを詰めるのがよいと思います。 先に紹介した本にはいろいろな材料の組み合わせケースの遮音性能が表示されているので、どのような組み合わせにするとどの程度の性能が出るかと言うことに対して参考になると思います。これを参考にして、必要遮音性能になるような仕様で、コストを比較すればよいのではないかと思います。 なお、ボードの表面に貼ることにより効果を高める制振シート・遮音シートなども出ていますので、検討してみてください(これはどちらかというと既存壁の遮音性能向上対策として最後に使われるケースが多いですが)。 最後に、壁は天井で止めず、必ず上階の床まで立ち上げることが必要だと思います。
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- hanako171
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自治体によって多少異なってくるかと思いますが、 ちなみに横浜市は、普通教室及び選択教室の界壁はD 値でD-40、 その他の諸室はD-45、床についてはL 値でL-55 ですので、 それに合致した構造とすれば良いかと思います。 また、吸音は「配慮する」程度で、ガラスは「強化ガラス」。 (公立なら)管轄する自治体に確認してみて下さい。 他にもいろいろ規制・指定等があります。 最近は、シックハウス対策・省エネ・地球環境・視認性等々 いろいろ要求してきます。
お礼
ご回答ありがとうございました。もう少し勉強してみます。
日本建築学会「建築物の遮音性能基準と設計指針(第2版)」は既にお読みでしょうか? 見ていないのなら、これを見ることをお勧めします。 学校建築の場合、マンションなどと異なり、壁の遮音性能だけでは不十分で、残響時間なども考慮しないと教室内で音が反響して問題となります。残響時間などは質空間の大きさや表面の仕上げなどにより変わります。 また外部騒音に対しても窓の遮音性能だけでなく、等の大きさや教室の吸音力を考慮する必要があります。吸音力は仕上げ材に影響されます。 以上のように、学校建築の場合いろいろな要因が、総合的に絡み合うので、一般論のようなものは出てこないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。
補足
回答ありがとうございます。実は私立大学の改修工事の計画をしておりまして、縦長の教室を2つに分けて、その教室間を防音壁としたいのです。しかし、建物の築年数が結構経ってまして、構造的にブロックを積んだりすることができずに、悩んでた次第です。もうすこし勉強してみます。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。おっしゃる通り、既存建物がかなりの経過年数が経っておりますので、構造的にCB等の重量物を積むのが不安ではあります。一応、こちらで検討した結果、施工性と経済性から見て、軽量鉄骨に1mm遮音シートに12.5mm石膏ボード2枚張りで施工してみることにしました。設計業に携わる者としては勉強しなければならないことは山ほどありますね。今回はどうもありがとうございました。