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緑内障の1タイプについて。
緑内障の1タイプであるボスナー・シュロスマン症候群について御存じの方、 症状、治療法等なんでも結構ですので教えて下さい。
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ポスナーが良性と呼ばれる所以は、何よりも視野狭窄という不可逆的な後遺症を残さないことです。 他の緑内障は、痛みを伴わない正常眼圧緑内障や開放隅角緑内障ですら、早期に発見して治療しないと、視神経の萎縮が進み、いずれ失明することもある怖い病気です。 日本人の失明原因の第二位をしめてることからも、その怖さが判ります。 一方、ポスナーは虹彩毛様体炎という炎症反応を主体としますので、眼圧さえ早期に下げてあげれば、まず視神経に影響しません。 無治療でも自然治癒があることも知られてます。 痛みに関しては、ポスナーは一般的にはそれほど痛まない・・ということです。 痛い緑内障と言うのは、閉鎖隅角緑内障の発作時のことで、目が痛いなんていうレベルでなくて頭も割れるように痛くて、吐いてのた打ち回りますので、間違って救急車で内科に運ばれてしまい、発見が遅れて数日で失明することすらあります。 ポスナーは基本が先ほど申し上げたように茶目の炎症反応(=虹彩毛様体炎)ですので、当然多少の痛み(閉鎖隅角の発作に比べれば多少、ご本人にとっては随分痛いこともあるでしょう)や一瞬視野が狭く感じることもありえます。 性質が良いといわれるのはそれらが一過性で、また非発作時には元に戻ることです。 普通の緑内障では視野狭窄は二度と改善しません。 たとえ手術をしたとしてもです。 ポスナーの診断は比較的たやすく、眼科専門医が診察して、まず別の疾患と間違えることもないでしよう。 どうぞ主治医を信じてくださいね。 私のところにも、もう10年来、時々発作のたびにだけやってくる患者さんが十数人いらっしゃいます。 ほとんど若い人ですね。 そんなに稀な緑内障ではないです。 私ども眼科医にとっては、怖くない付きやいやすい緑内障の一つです。 ただし、発作のたびに、点滴騒ぎになるので少々面倒では有りますが・・ね。 正しい理解をして、これからも上手に発作を乗り切っていってください。
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MiJunです。 以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「Posner-Schlossman Syndrome」 このページで「Clinical」と「Treatment」を参考にしてください。 ●http://www.netdoctor.co.uk/q_a/answers.asp?CID=142 (Posner-Schlossman syndrome) ●http://www.uwo.ca/ophthalmol/GR/97-98/980211-01.htm (Feburary 11, 1998) この中では「Clinical Features」と「Treatment」を参考にしてください。 全て英文ですが、ご参考まで。
お礼
2度にわたり参考URLを御紹介頂き、本当にどうもありがとうございました。 しかしながら、英文だったため、私の無学さで内容を理解するに至りませんでした。せっかく御紹介頂いたのに、本当に申し訳ありません。 でも、私のために2度にわたり御回答頂いた事に、心より感謝申し上げます。
- unyako
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眼科医です。 ポスナー・シュロスマン症候群は、良性な緑内障の一種です。 (”ボ”でなくて”ポ”です。Posner Schlossman syndrome) ポスナー氏とシュロスマン氏という二人の眼科医がこの病気を調べて発表したことからこの病名があります。 若い人の片目にに突然起こることが多く、発作時には急激な眼圧上昇と共に目が霞む等の訴えを認めますが、強い痛みは伴い無いのが普通です。 治療はまず眼圧をマニットールの点滴で下げた後、ステロイド系の点眼薬と緑内障に用いる点眼薬や内服薬を併用します。 だいたい一回の発作は一週間前後で自然に収まり、視野等に大きな後遺症を残さないのが他の緑内障との大きな違いです。 ただし、また発作を繰り返すことが多いので、眼科医とはその都度お付き合い頂く事になりますね。
お礼
unyakoさん、御回答頂きどうもありがとうございます。 眼科のお医者様からの御回答という事で、大変感激致しました。また、私の間違えも訂正して下さって、本当にありがとうございました。 unyakoさんが眼科のお医者様という事で、少しお教え頂きたい事があるのですが…。 ”良性な緑内障の一種”ということですが、他のタイプに比べて、どういった点が良性なのでしょうか?また、発作時に目が霞む以外に、立ち上がったりした時の10秒位の間、視野狭窄の症状を呈したり、また、かなりの痛みを伴ったりする場合は、このタイプとは違うのでしょうか? できましたら、再度御回答して頂けないでしょうか…?宜しくお願いします。
以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「緑内障」 ご参考まで。
お礼
MiJunさん、参考URLを御紹介頂き、どうもありがとうございました。 緑内障について、改めて勉強する事ができました。でも、私が知りたい事については、触れられていなかったので、少し残念でした。
お礼
unyakoさん、再度御回答頂き本当にありがとうございました。 とても分かりやすく丁寧な説明で、素人の私にもすぐに理解する事ができました。また、”怖くない付き合いやすい緑内障の一つ”というコメントに、とてもホッとしました。 しかし、”ポスナーの診断は比較的たやすく”というコメントには、少々首をかしげてしまいます。何故なら、以前2ケ所の眼科に行ったのですが、その両方ともから、 「眼圧は多少高いですが、これが原因でそんな症状が起こるとは考えにくいんですよね。視野狭窄の状態から10秒程度で元に戻るというのも、ちょっと理解に苦しみますしね…。まあ、一応眼圧を下げる目薬は出しておきますが、特に問題ないと思いますよ。」 と言われたんです。最初から、unyakoさんのようなお医者様がいらっしゃる眼科を訪れていれば、長い間不安に思い苦しむ事もなかったでしょうに…。 でも、unyakoさんに御回答頂けた事で、自分の病気がなんであるのか、また、どういった性質のものであるのかを知る事ができ、随分気持ちが楽になりました。本当にどうもありがとうございました。