唾液の成分測定はやったことありません。下の参考資料にでてくる文献を見ると、結構昔の人がよくやっていたみたいです。
まず、唾液の中に含まれている電解質濃度ですが、これは分泌の速度に依存して変化するようです。(速いほど濃い) Na+ 10-90mM Cl- 10-60mM K+ 5-30mM HCO3- 10-60mM と、ごく低濃度のCa2+ H2PO4- を含んでいます。
pHはほぼ中性ですが、分泌速度が速いと、重炭酸イオン濃度も増すのでpH8.0ほどのアルカリ性になります。
唾液の0.5%ほどが、たんぱく質などの有機物です。
主要成分は、粘性を出すムチンという蛋白です。このつぎに多いのがアミラーゼ、というでんぷんを分解する蛋白です。
そのほかに含まれるたんぱく質としては、リゾチーム、カリクレイン、IgA、ラクトフェリン(前回回答でトランスフェリンと勘違いしてました。)、血液型物質(唾液で血液型わかります)
etc etc 微量なものまで含めたら、たくさんあって書くのを断念しました。
また、ヨウ素やフッ素がふくまれ、ヨウ素は主に殺菌作用、フッ素は歯を強くする作用があります。
総蛋白量ですが、重量の0.5%としてよいと思います。
含まれているものがあまりに微量なためか、それぞれの成分の含量まで書いてある資料は見つかりませんでした。
参考資料は
「標準生理学 第6版」医学書院
「新生理学大系 18巻 消化と吸収の生理学」 医学書院
です。
最近は、これに新たな未知のホルモンが発見されたりもしてるらしいです。
お礼
再度、お答えいただき、ありがとうございました。 詳しく説明していただいたので、成分や総蛋白量についてかなり詳しく知ることができました。 参考資料も書店で探してみたいと思います。