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心房細動のカテーテルアブレーション:奏功率
PAFにてアブレーション3回施行し今では投薬無く健康に過ごしております。(^.^) さて、ここでお聞きしたいのは表題の「PAFに対するアブレーションの奏功率」です。AFに対してアブレーションは**%の奏功がみられるなどとNET上では記載がありますが、その基準がわかりません。 わかりやすいのは「化学療法のスタディ」ですね。例えば、プロトコールでA薬剤を4クール施行した際の奏功率です。評価判定症例分のCR+PRが奏功率になりますね。またスタディですので期間も区切られています。非常にわかりやすいですね。 化学療法後の5年生存率も奏功率とは意味合いが違いますがこれもわかりやすいです。 ただ、循環器における且つ、PAFもしくはAF、VF、VT何でも良いのですが、アブレーションによる奏功率というのは何を指標に語られているのでしょうか。 「薬剤感受性が良くなった」「発作が無くなった」などとスタディのエンドポイントは色々あるかと思いますが、化学療法ではないですが、「Median survival time」「Disease free survival」「Progression free survival」といったいわゆる期間がこのサイトでは述べられていませんし、NETで調べても私にもわかりません。教えてください。 私のこのPAFから抜け出した期間がどれだけ続くのか心配です。何か指標となるものはあるのでしょうか
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PAFに対するアブレーションの奏功率ですが、確かに研究者によって異なります。治療後の状況を以下のように分類して発表しているのが臨床的と思われ示します。 A 無投薬で心房細動発作がない B 投薬(抗不整脈薬)で心房細動発作はないが、投薬をやめると再発がみられる。 C 投薬でも発作があるが、頻度がへるなどして症状が改善した。 D アブレーション後も発作があり、内服も効果がない。 A-Cを効果ありと判定して 奏功率を算出するものです。また、いわゆる論文ではAのみを取り上げて、その数値を競い合っています。 一方、心房細動発作そのものでなく、イベント(脳梗塞、心不全など)を問題にして、それをエンドポイントとして評価する方法もあります。これですと、時間を問題にできますが、適切に治療されていれば、イベントの発症が少ないので、アブレーション治療後では平均何年イベントフリーというのは、あまり言わないように思います。 neutro様のお知りになりたいのは、アブレーション治療を受けてから、平均何年間心房細動発作がなく、経過していられるのかということかと察します。 NETで調べてもはっきりしなかったのは、以下の理由でもあると思います。 1、年齢や基礎疾患の有無でかなり再発率が違うので、一概に比較が困難 2、心房細動発作があっても症状が無い方がかなりいらっしゃり、最初の再発を「自己申告」で解析するには限界があるかもしれない 3、アブレーションの方法自体が実は多様で、変遷がかなりあり、十分に比較する以前に方法が変わってしまう 未だにアブレーションの方法自体は変遷をしておりますが、基礎心疾患がなく、左房径が大きくなければ、発作の起源となる「トリガー」はアブレーションでなくなっていますので、治癒率はかなり高いと思われます。具体的な数値は上記の理由で幅がありすぎて示せず、どうもすみません。
お礼
回答がつくとは思っていませんでした。非情にわかり易い説明で十分納得できました。ど素人ですが、平均何年イベントフリーをエンドポイントにするのはナンセンスと想像します。 >アブレーション治療を受けてから、平均何年間心房細動発作がなく、経過していられるのかということか まさにこれなのですが、未だにアブレーションの方法自体は変遷をしているという現状ですとエビデンス途上と思われますので仕方が無いですね。 まぁ今AFが無いので一安心というところでしょうか。 追伸:心房細動発作があっても症状が無い方がかなりいるというのには驚きました。 ありがとうございました。ようやく締め切れます。