むかし、小学校の教員をめざしていました。いまは大学で教育学関係の教員をしている者です。
私も講義では本を紹介したり、推薦したりします。読んだら面白いよ、という素朴な気持ちですね。たくさん紹介した方が熱心な感じもしますし、まあ職業柄、仕方ないことです。
アドバイスとしては、とにかく本は読めるときに読んだ方がいい。いくら忙しいとか何とか言ったって、学生時代は本が読めるときです。これは間違いないことでしょう。質問者さんが、「何を読んだらいいのか」とお悩みならば、次のような区別はいかがでしょう?
1)専門書は、いつか必要ができたら、使う。これは「読む」というもんではありません。大学1年生にとっては、専門書(研究の成果を書いた本)は、電話帳みたいなものです。たいてい、2500円以上。6800円とか、12000円とかもありえます。たぶん大学生は、自分ではあまり買いません。
2)教科書(○○学とかの教科書)は、必要に応じてよく読んで、知識を仕入れる。でも教科書を読んでも、「最近どんな本を読みましたか」と聞かれたときに、大きな声ではこたえられません。そもそも教科書の文章、論考はあまりおもしろくありません。
3)一般書。1200円とか、1500円くらいの、カバーの堅い本。活字も大きめ。面白そうだと思ったら、図書館で借りて読みましょう。つまらなかったら、すぐにやめて、返しましょう。「これは!」と思った本は、買いましょう。
4)新書。大学生はこれを読め。いや、読みましょう。680円とか、750円とか。岩波新書、中公新書が老舗、最近は種類もたくさん。面白そうなタイトルで選んで、がんばって月に3冊。大学生の教養の程度は、新書の読書量で決まります社会人になっても、そう言えます。。とにかく大きな書店で選びます。とにかく、買いましょう。
5)文庫。よむべき小説って、確かにあります。わかるとかわからないとかではなく、とにかく読め。いや、読んだ方が、おもしろいですよ。ブックオフで100円で買えばよし。文学史で聞いたことのある作家の本、先生もの、など、月に10冊。
一生に何冊本を読めるか、という話が昔ありました。月に1冊だと、一生かけて12×80年で、960冊。どう思いますか?
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 様々な種類の本が紹介されているので、その中から何冊か選んで少しずつ読んでいこうと思います。