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すみませんが、分かりやすく説明して頂きたいのですが・・・。
株主でありながらお恥ずかしいのですが、下記の文章は具体的にはどういったことでしょうか。現在保有している株の本社より株主総会の通知が来ました。 ・資本減少の件 「資本減少の方法といたしましては、払い戻しを行わない無償の減資といたします。無償減資に関しましては、株主の保有株式数に一切の増減はございません。」 今年株を始めたばかりで、しかも株に関しては詳しいことはあまり分かりません。そんな状態で株主であるということはお恥ずかしいのですが、どなたか分かりやすく解説していただけないでしょうか。 よろしくお願いいます。
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会社のある時の状況は、貸借対照表(B/S)というもので示されています(1年間の成績は損益計算書(P/L)で示されています)。 B/Sは、資産の部(現金などを含む)=負債の部(借金などを含む)+資本の部(資本金を含む。いわゆる元手)で示されています。 資本の部は、株主資本や自己資本と言われます。株主のもので、会社は返す必要はないもので、資本金とそれまでの損得(利益剰余金)が含まれています。 元手(資本)を活かし、効率よく儲かっている会社は、利益剰余金が大きくなるので資本の部が大きくなり、株主も喜ばしいです。 対して損失がでている会社では、利益剰余金の項目がマイナスになります。さらにマイナスが大きくて資本の部がマイナスになる場合は、「債務超過」になります。債務超過は倒産を示すものではありません。 減資は、資本金の額を減らして、利益剰余金のマイナスを埋め合わせるものです。資本の部の内部の数合わせであるので、減資の前後で「資本の部」の額は変わらないため、株主には影響は与えません。 しかし以前は株式数と資本金に関係があった(今はまったく無関係)こともあり、「減資」と聞くとまるでイメージが良くなく、株主が損をするような勘違いをする方が多いため、影響がないことを注記してあるものだと思います。 (100%減資 となった場合は今の資本は消えるため既存株主は損をします) 無償減資はいわゆるふつうの減資です。 有償減資は株と引き替えに現金を返す減資です。資金が余剰過ぎる場合に行うもので、めったにありません。 (ITバブルで資金を集めたものの、活かせなかったクレイフィッシュという会社がが有償減資したことがあります) ただし、減資が直接影響を与えることはないものの、「減資に至った理由」に応じて、影響があります。 減資が利益準備金の埋め合わせや、別資本受け入れの準備の場合、そうなるに至った会社の経営状態は思わしくないわけですので、株価が下がるかもしれませんし、再起に向けて条件が整ったのであれば上がるかもしれません。 別の理由で、減資が配当のための累損一掃が目的の場合があります。利益準備金がマイナスのままでは配当ができません。しかしPL上利益がでている場合は配当をしたほうが株主に喜ばれ望ましい場合があります。その場合は減資してマイナスを消し、配当をします。これも株価が上がりそうな減資です。例えば昨年WOWOWは配当に備えるためと思われる減資をし、今回初めて配当をすることにしています。 減資で持ち株がどうかなるということはなく慌てる必要もありませんが、どういう理由で減資に至ったのかはチェックする必要があると思います。
お礼
丁寧で分かりやすい回答をありがとうございました。 大変勉強になりました。 >減資で持ち株がどうかなるということはなく慌てる必要もありませんが、 実は慌ててしまいとても不安だったので回答を頂きホッとしています。ありがとうございました。