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大動脈起始部拡張について

64歳の私の母が健康診断の腹部エコー検査で大動脈起始部拡張と言われました。 心臓に入る血管が通常は1.5CM位なのに3.5CMほどあったそうです。 医者にはしばらく様子をみようと言われたらしいのですが、大動脈瘤とかではな いのでしょうか。放っておいても問題無いのか不安です。アドバイスをお願いします。

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  • futukayoi
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回答No.1

この質問はもう少し情報を整理された方が正しい回答を得やすいと思います。 先ず大動脈起始部拡張は腹部エコーでは見つかりません。これは心臓から大動脈がでるところで心臓の上の方にでているため胸腔にあります。つまり心エコーをやって診断される者です。普通20mm~30mm程度の直径があります。 siro-inuさんのおっしゃる15mmが正常というのは腹部大動脈のあたりの直径の正常値です。腹部で35mmの大動脈経であれば小さな大動脈瘤が出来ていると考えてもよい大きさです。ただかたちが紡錘形か嚢状かで手術適応が違ってきます。紡錘形の場合50mm以上になると一般に手術適応とされます。これは直径が50mmを超えると急激に破裂する確率が高くなるからです。嚢状の場合は小さくても破裂する確率が高いので35mmでも手術適応になる場合もあります。 さて大動脈起始部拡張の場合現在の35mmだと多少大きめですねー・・・と言った程度です。ただ起始部の拡張は先天的な結合組織の異常であるマルファン症候群(血管などを構成する組織が弱くなってしまう病気で、起始部が洋なし状に拡大する大動脈弁輪拡張症という状態になります)などで認められることが多くもしそういった疾患がある場合は注意深くフォローしていく必要があります。また大動脈弁が拡張によって変形して逆流を生じてくるような場合も手術の適応となります。 一般に胸部大動脈瘤の手術は心臓血管外科分野の手術の中でも大きな手術に入る者でリスクもそれなりにあるため簡単に手術しましょうと言った病気ではないのですが手術適応としてはやはり腹部と同様50mm以上とされていますがリスクの高い手術となる場合55mm以上としているところもあります。これもかたちが重要でやはり嚢状の場合はそれ以下でも手術適応となります。 僕の場合患者さんに起始部拡張という言葉を使う時は紡錘形もしくは洋なし状の場合に使うようにしています。嚢状のものは手術を考慮しますしかたちから言ったイメージ的にも大動脈瘤といった言葉の方が当てはまると思うからです。 結論として35mmの起始部拡張で弁の異常もなくかたちも良いのであれば先ずは1年毎にCTでフォローしましょうと言った感じになるのが一般的な対処法だと思います。しかし医学とはある種、確率論的に患者さんが最も長生きできる方法を選んでいく学問ですからいくら確率が低いとはいえ絶対に35mmの拡張が破裂しないといったことはいえないと言うことも頭の隅に入れて置いてください。 お母様のご健勝をお祈りもうしております。

siro-inu
質問者

お礼

早々と回答下さりありがとうございます。腹部エコーではなくて、心エコーで間違い無いと思います。良いように考えて、少し安心しました。母には、定期検診を受けることと何か異常があったら、すぐに病院へ行くように伝えておこうと思います。

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