まず、一色で塗られた電車は鋼製で、銀色に色帯の電車はステンレス製です。鋼製の電車は、色を塗らないと錆びてしまいますが、ステンレスの電車は色を塗り必要はありません。デザインや案内上の問題で色帯をシールで張ってます。
京葉線が開通した時には水色だけでした。専門的には103系という型番の電車です。後に205系というステンレスの電車が追加されてこれは赤帯で登場しました。その後、総武線の黄色の201系という電車を京葉線に転用した時には水色に塗りなおしてます。
という事で他線区の電車を転用した時に塗り替える手間を惜しんで水色というわけではなさそうです。
以下は私の推測ですが、国鉄時代の通勤電車の色は、オレンジ・黄緑・黄色・水色・青緑の5色で、首都圏では同じ駅を発着する違う線の電車がなるべく同じ色にならないように選ばれてました。塗料も特注のようですから、むやみに色を増やしたくないなどの理由もあるのでしょう。したがって、違う線区でも離れていると同じ色の電車が走ってます。京葉線の水色は、昔の京浜東北線と同じ色ですね。
一方、ステンレスの電車の色帯はテープですから、基本的には塗り替えはなく、塗料の問題はありません。したがって、各線区ごとに独自の色の設定が可能となりました。おそらくこの段階で京葉線は赤色に決めたのでしょう。水色にしますと、京浜東北線の今の電車と同じになってしまいますし、直接は接続しませんが、隣接して走る地下鉄東西線と似た感じになりますから避けたのだと思います。
とはいえ、水色の電車を赤に塗り替えるには、赤の塗料を新規に特注しないとなりませんし、赤一色という電車はどぎついと考えたのかもしれません。二色塗りにすると、コストが高く塗装の日程が長くなりますから、そうはしたくなかったのでしょう。
ということで、現在の状況になっているのだと思います。水色の電車も、JR東日本の車両入替えのサイクルを見ると寿命はそう長くなさそうですから、近いうちに銀色に赤帯に統一されると思いますよ。
お礼
早速ありがとうございました。 全体を塗装するのって、やっぱりコストがかかるんですよね。 京葉線が開通したときに103系を水色にしたということですが、当時、京浜東北線や東西線と色が似てしまうことは問題にはならなかったのでしょうか。あちらは帯だけ、こちらは全体を塗装していたから問題ではなかったというのでしょうか。 あと、確かにあの赤色で車体全体を塗装したら目がチカチカしそうですね(^^;)