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大学院進学の迷いに悩んでいます!アドバイスをお願いします!
- 私は私立大学4回生で、フランス文学を専攻しています。大学院進学を考えていますが、どの研究科に進むべきか迷っています。
- 私は歴史も大好きで、考古学にも興味があります。ユネスコへの就職も夢ですが、文学の知識では難しいと感じています。
- どの研究分野が自分に合っているのか、どの大学院がおすすめなのか分からなくなってきました。アドバイスをお願いします!
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質問者が選んだベストアンサー
「教えることが好き」という気持ちは大事になさってください。研究職を目指されるのであっても関連職種で就職されるのであっても、教育普及に対する意識は基本理念として必ず必要とされてくるものですから。 研究職も視野に入れているのであれば、個人的には国際関係論を学ぶほうが選択肢の多さも含めて先があるように思います。厳しいことを言いますが、研究の世界は他者との競争・淘汰が激しいところです。そして理不尽な話ですが、そこには学閥やコネ、運といった実力に左右されない要素が大きく絡んできます。実績を積み派閥にも運にも味方され、その上で自らの研究の独自性を売り込んでいけるような積極性がなければとても生き残ってはいけないでしょう。企業への就職を意識されているならともかく、研究者を目指すのであればまずこの「実力主義のうえにある理不尽性」に耐え抜く覚悟が必要です。学問の徒につくことは誰でも出来ますが、それを職業にまで昇華させられるのは空きポストのタイミングに恵まれた一部の実力者たちだけなんです。 その意味で、仏革命史はメジャーなテーマであるだけに専門にされている方も大勢いて競合も激しいことから、分野転向された方には不利な研究対象であるといえるでしょう。学ぶには楽しいですが、手広く人文社会学を学べる国際関係論に比べれば将来性をもって望めるような研究対象ではないのではないでしょうか。 法律・経済には関心がないと言われましたが、これらはどんな分野の研究をするんであれ人文科学の学問的素地としてある程度の理解は必要とされてきます。要は研究対象の焦点の当て方ですから、仮に国際関係学を学ぶのであっても、歴史学専攻の人以上に専門にしなければならないということはないと思いますよ。
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- sheperd
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フランス革命について学びたいのなら京大西洋史の谷川先生などはばっちり専門家ですね。しかしこれでは文献史学になってしまうので、もうひとつの希望であるユネスコ関連への就職とは方向性が全然違ってしまうでしょう。考古学も最近は扱う領域が増え、近現代の産業・戦時建築物などが研究対象(文化財保存の対象遺構)になるようにもなってきましたけど、まだまだ発展途上ですし。 どちらかといえば国際関係論のほうが夢を両立できそうな分野の気がします。とはいっても国際関係論という名称を聞いて具体的なイメージが思い浮かばないように、こちらもテーマを絞るのは難しい領域です。方向性の一例としては「発展途上国における産業開発と文化財保護活動の両立」とかそんな研究になっていくかと思われます。 革命史研究と文化財行政(ユネスコ含む)というテーマの両方を究めるのは難しいんじゃないでしょうか。最終的にはどちらかに絞らなければならなくなると思います。修士卒での就職を重視するのなら、現代史研究になるでしょう。 いずれにせよ、本当にやりたい勉強があるのなら出来る限り場所を選ばず究めてみてください。 家族の問題ですから私が軽々しく言えることではないでしょうけど、お母様を一人残すのが不安なら一緒に海外移住してもらうというのもひとつの選択肢かもしれませんね。
補足
私は一般の企業に就職する気は全くありません。 むしろ研究室勤務とかしたいと思っています。 まだ大学院にも入ってないのに軽々しく言うなと思われるかもしれませんが、ずっと家庭教師や塾講師をしているので「教える」ということが好きです。ですから自分の勉強したいテーマを突き詰めて、なれるなら大学講師も夢の1つです。しかしユネスコも夢です。 やりたい学問の先に「ユネスコ」があればいいなと思っています。文学では無理なので、それならば同じくらい好きな文化財とかの方がいいかな?と。 国際関係論は確かに有利そうですが、経済や法律に全く興味がないので・・・どうしようかと・・・ 長い悩みでスイマセン!
- sheperd
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#1で回答させていただいたものです。連投すみません。 大学院は関西で、という限定があったのですね。正直なところ、質問者さんの望んでおられるような超域性のある分野では、関東圏に比べ関西にはめぼしい大学院はありません。 京大の史学はレベルも高く考古学分野への関心も高いですが、地域文化研究では今一歩といった感があります。文化財保存や世界遺産研究などは京都造形大をはじめ美術系大学に多いですが、こちらを専攻とするのは史学以上に難しいのではないでしょうか。関西圏で国際関係論にもっとも近しい研究を行っていそうなのは神大ですかね。 興味のある研究室がみつかったなら早めに資料を取り寄せてみて、できれば研究室訪問をなさって専門の先生にアドバイスをいただくといいのではないかと思います。
お礼
ありがとうございます。神戸大の資料は取り寄せました。歴史は19世紀ヨーロッパを勉強したいという思いとは裏腹に、国際関係学など現代のことを勉強するなら発展途上国に興味があるなど、バラバラです・・・ 自分なりに考えて、本当にやりたい勉強をするためなら別に関西じゃなくてもいいという思いになってきました!ただ妹も留学する上に、父も海外赴任かもしれないので母親が寂しがるなぁ~と思い躊躇してます。
- sheperd
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現役の文系大学院生ですが、私も進学にあたって専攻を若干変更しました(といっても史学の内部での話ですが)。 経験者からのアドバイスとして、学部と大学院の専攻をまるっきり変えるのはかなり難しいのではないかと思います。特に歴史学は史料読解などの訓練を必要とするため、専門科目の基礎知識習得には相当の努力を要するでしょう。学部で仏文を専門とされてきたのなら、まず卒論研究などのテーマをフランス史に関連したものに絞り、現在の専攻から派生する形で歴史学(特に西洋史学)の基礎を学んでいってはいかがでしょうか。 考古学や文化財保存学は通常の歴史学(文献史学)以上に方法論の習得や実地訓練を必要としますので、大学院から学ぶ場合は直接的に考古学専攻を目指すのではなく、地域文化研究のような自由度の高い隣接領域から少しずつ学んでいくのもひとつの手段です。 参考までに、世界遺産関連の大学一覧をご紹介しておきます。この中だと筑波大の世界遺産専攻や東海大の人文研究科などが先駆的な業績を上げています。両者とも高度な専門性が要求されるので、未経験ではついていくのも難しいかもしれませんが…。国際関係論と歴史学の折衷のような分野を究めたいのなら、東京大学の総合文化研究科がいいのではないでしょうか。こちらは歴史学を中心とした人文科学の様々なテーマを、多角的なアプローチで研究している学科です。コテコテの歴史学専攻に比べ扱う領域が広く、仏文での経験も多少活かせるのではないかと思います。 最後に、歴史学のような分野を学びたいと考えるなら、まずどの時代のどの地域を専門としたいか明確なイメージを持ってください。概説書を読んで新たに興味を持ったところでも構いませんし、フランス史を突き詰めてみてもいいでしょう。時代と地域が決まれば、どのように研究すべきか自ずとアプローチの仕方が見えてくるはずです。 大学院入試の詳細に関しては、おおまかでもテーマが決まったらご相談いただければと思います。フランス語が出来るというのはかなり強みになるでしょうから、ここはレベルを落とさないようにしてください。時間も少なく忙しいでしょうけれど、頑張ってください。
お礼
ありがとうございます。とても参考になります!! 私は文学を勉強していく中で、フランスの分岐点であるフランス革命に今はとても興味があり、卒業論文もそれをテーマとする文学の分析をすることにしました。ですから歴史学は19世紀頃のヨーロッパに興味があります。フランス語は大学で学ぶ程度しかできませんが、留学したいと考えています。
お礼
いつも的確なアドバイス本当にありがとうございます。回答者さんはどうしてそんなに色々ご存知なんですか??今、大学院生と書いてらっしゃったと思いますが、知識の多さに感心します!私も同じことで迷っていました。そう!フランス革命はメジャーなんですよね。国際関係学の方が確かに未来は感じます。ただ経済を専門にしたくはないので、文化や文化財を考えながら都市開発(?)とかを勉強できたらいいなぁ。相談にのって頂き、自分のやりたいことが見えてきました!ありがとうございます。