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高専の専攻科に進学か、大学編入か……
高専5年の息子がおりますが、今、進路を決める時期です。 一応、就職ではなく進学するということに決めたのですが、進学先のことで、親子共々迷っております。 学校の先生は専攻科進学を勧める先生が多いそうです。 勧める理由としては、「学費が安い」「環境が変わらない」「本科の研究を継続できる」「学会などへ出席、発表もできる」というようなことを言われ、それぞれとても魅力を感じます。 しかし一方で、大学編入の道にも惹かれます。 こちらは自分達が考える理由として、「普通高校からではなかなか受験できないような上位国立大学を受験できる」「研究設備が整っている」「大学院へはそこの学部からのほうが進学しやすい」といったようなところです。 でも編入となると、我が家の場合、通学時間が片道2時間半もかかりますし(下宿は経済的に無理です)、たとえ安い国立大学の学費とは言え、その半額以下ですむ専攻科に比べるとやはり経済的負担は大きくなります。 専攻科進学、大学編入どちらにも自分達なりに考えるメリット、デメリットがあり、息子も進路を決めかねている状況なのですが、実際に高専から専攻科に進学された方、もしくは大学に編入された方がおられましたら、ご自分の体験を含んだご意見、ご感想などを聞かせていただけないでしょうか。 進路決定の参考にさせていただきたいと思います。 どうかよろしくお願いいたします。
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僕は現在、専攻科に在学中です。僕自身は、大学編入を目指していて、ホント最悪の滑り止めという感じで専攻科を受験していました。それで、実際もともとは大学に行こうと思っていて専攻科に進学した者として感じたことを言いますと、やはり諦めで専攻科に入学するとつらいところがあります。 それぞれのメリットとしてはいろいろ述べられていることがいえると思います。そのほかの専攻科のメリットとしては、大学によっては2年で卒業できないところも意外とあるようで、専攻科なら例えば東大の大学院でも現役と同じ年齢で進学できます。 デメリットですが、専攻科の方はやはり、新しい環境や人間関係がないなどいろいろありますが、やはり一番に思うのは知名度があまりにないところです。このことは、普段の生活でも非常に感じます。職業の記入のときなど、単純に学生と書けるときは良いのですが、選択式になっているときなどホント困ります。周りから、今何やってるの?とか聞かれたときも、よく返答に困ります。これは聞いた話なのですが、就職しても、3年間研究しているわけですから、修士卒の人に近い能力を持っていても、それを認められずに思うような仕事ができないようです。 もちろん、大学にもデメリットはあります。専門の授業は、高専時代の復習になることが多いようです。また、先にも述べたように、カリキュラムの都合で2年で卒業できないところや、2年で卒業するのがかなり大変なところなどもあります。 デメリットばかり書いたので愚痴っぽいですが、参考にしていただけたら幸いです。 専攻科に入ってよかったという人もそうでない人もいます。僕が考えるには、今の高専生活や研究に満足しているのならば、専攻科ではでも良いのではないかと思います。 ちなみにですが、下宿は無理と書いてありますが、技科大の寮は安いようです。
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- gwkaakun
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家庭教師派遣会社勤務です。うちの家庭教師で木更津高専、一関高専、宮城高専、仙台電波高専生を何十人も見てきていますが、専攻科に進む人間がおどろくほど少ないので、高専の関係者はかなり躍起になって人集めしていると彼らは言っていました。やはり高専専攻科の方が知名度が低いので、就職率に差が出てきますね。 あと設備面で高専は大学と同じといいますが、実際は予算配分の関係上、大学とは見劣りがしますね。ただ、例えば、マイナーな大学(例:国立山形大学など)とは引けをとらないようです。でも、予算を組む人間はいわゆるエリート官僚ですので、どうしても自分の母校の大学(いわずもがな官僚の出身が多い大学は東大)から優先的に高額の予算を配分しますモンね。あとはやはり多いのは有名国立大学から順にですから、旧帝国大学やそれに準じた大学が有利になります。 個人的は東大・京大・北大・東北大・阪大・名大・九大・一橋大・東京工業大・筑波大、あとは私立の東京六大学、上智大、青学大、関西の関関同立と高専専攻科を比べれば、見劣りしますので、今上げた大学なら、文句なし大学編入で、それ以外なら専攻科でいいんではないでしょうか? ちなみに編入なさる方の大半はやはり上記の大学に行くケースが多いようですしね。 寮か、私のように三畳一間の家賃18000円のアパートなら、安く住みますよ。貧乏生活は大変でしたが、あたしは貧乏生活をして良かったと思っていますよ。若い時は一度は貧乏を経験すべきだと思います。 今の若い人って貧乏を知らない人が多いですしね…
お礼
お礼が遅くなってすみません。ご回答いただいて有難うございます。 やはり専攻科の一番のデメリットは知名度の低さなのですね。お答えを読ませていただいて切実にそう感じました。 学校の設備のお話は、なるほどと思いました。確かに高専と大学というだけでなく、大学同士の間でも格差が大きいのでしょうね。 具体的に大学名を挙げていただいて、大学編入か専攻科かの判断の基準を示していただいたことも参考になりました。 息子が当初、編入するならここを目指したい…と過去問に取り組んでいた大学が、挙げていただいた校名の中にありましたので、大変励みになりました。 下宿も、探せばいろいろあるようですね。最初から下宿は無理だと諦めず、一度調べてみます。 貴重なご意見をいただき、どうもありがとうございました。
- t-cmt
- ベストアンサー率0% (0/9)
高専4年、現役生です。 >学校の先生は専攻科進学を勧める先生が多いそうです。 勧める先生が多いというのは、やはり自分の学校を推したいんだと思われます。勧める理由(メリット)は、確かに書かれている通りです。 ちなみに、私の高専にも今年から専攻科が設置されました。人数5人(専攻科は多くを受け入れない?)なので、マンツーマンに近い教育が出来るのが魅力の1つだそうで。また専攻科への進学は編入に比べ、楽だと言っていました。 ではデメリットは何か。私の意見としては、「視野が狭くなる」、研究設備に関して「高専<大学」、「“専攻科”という知名度が低い」などが挙げられます。 視野が狭いというのは、7年間も同じ学校にいるからです。しかも理系の学校に。総合大学などに行けば、文系の人や色んな人がいて、考える視野が広くなると思います。また、研究面でも様々な経歴を持った先生方がいると思いますし、レベルも高いと思います(別に、高専の先生方が低いと言っているのではありません)。息子さんが編入出来る力や、意欲があれば是非、「編入」についての情報を得て下さい。 というより、もうそろそろ編入試験が始まっていきますが、息子さんとは何も話していないのでしょうか?(編入の場合、大学レベルにも依りますが、1年前くらいからやるべき) 以上のことから、私は「大学編入」を勧めます。 >下宿は経済的に無理です 資金面に関しては私は詳しく分かりませんが…。経済的に無理とのことですが、奨学金なども色々あるので検討されると良いかと思います。 また、大学院への進学を見据えているのですか? 大学院のことは、その時になってから考えるべきかと私は思います。 何か質問があれば、どうぞ。
お礼
ご丁寧なご回答をいただき有難うございます。 やはり高専で7年間を過ごすと言うのは、視野や自分の世界を狭めてしまうかもしれませんね。 大学へ編入したほうが、人間関係の幅も広がり、視野も広くなると言うのは、私もそうかもしれないなと思いました。 >もうそろそろ編入試験が始まっていきますが、息子さんとは何も話していないのでしょうか? 編入試験の勉強につきましては、息子も一応4年の途中からしていたようなのですが、志望大学の過去問をするようになったら、さすがにこれが難しかったようです。 同じ大学を受験すると言っていた同級生達も、最近になって次々と進路変更。安全策をとって、技科大など推薦受験できる学校へ流れたそうです。 そんなところへ、先生から専攻科のメリットを聞かされ、本人が急にぐらつき始めました。 学科中上位1/10以内の成績なので、専攻科なら推薦でおそらく合格できるだろうし、それならその方が楽だし…と思ったようなのです。(もし大学受験が失敗した場合、専攻科は日程的にB日程でしか受けられないので、そうなると専攻科の定員がいっぱいいっぱいになっている可能性が高く、非常に合格が難しくなるそうです) そんなことで、お恥ずかしいことながら、こんな時期になって専攻科の推薦を受けるか、それとも大学編入かと迷うことになりました。 息子に相談されても、私達自身が実際どちらを選んだほうがよいのかわからないので、皆さんに実情をお伺いしようと思った次第です。 でも皆さんのお話を伺うと、やはり大学編入のほうのメリットの方が多いように感じますね。 安易に楽なほうに流されず、しっかりと目標を持って編入試験に臨むほうが良いのではないかと思いました。 t-cmtさんのご意見は大変参考になりました。 どうもありがとうございました。
- tyo-zaem
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今年専攻科を出たものです。 もし大学院に必ず行くというなら、どちらでもいいと思いますが、就職するかもしれないなら大学編入をお勧めします。 本科の場合、高専独特の推薦がもらえますが、専攻科の場合自由応募になるので、専攻科の存在があまり知られていないために多少の不利があるかもしれません。要は本人の実力によるのですが。 大学院の入試に関しては、本気で大学院に行きたいと思うなら研究室訪問などをするでしょうし、そのときにいろいろ情報(過去問など)を得ることもできるのでそんなに不利に感じませんでした。ただ、独立大学院などの学部のない大学院、研究科以外では内部進学生が多いので人間関係で苦労するかとは思います。 自分としては、変わらない高専生活を過ごすよりも、普通の大学での生活を体験してみたかったという思いもあるのですが・・・。
お礼
御礼が遅くなってすみません。早速ご回答いただき有難うございました。 専攻科は本科に比べ就職が不利という話は聞いたことがありましたが、本科のような学校推薦ではなく自由応募になるということは初めて知りました。 一応今のところは大学院進学を考えておりますが、先々のことですので、途中で進路変更も有り得るかもしれません。 そのときに専攻科より大学に編入しているほうが知名度などの点で有利かもしれないというお話は、なるほどなあと思いました。 院進学については専攻科からでもそんなに不利ではないのですね。 専攻科を出られた方の具体的なお話が聞けて大変参考になりました。 どうも有難うございました。
お礼
ご回答いただきまして有難うございます。 やはり専攻科は知名度の点でかなり不利になるようですね。 >就職しても、3年間研究しているわけですから、修士卒の人に近い能力を持っていても、それを認められずに思うような仕事ができないようです この点は私も心配していたのですが、やはり実際の実力以下の評価しかしてもらえない場合もあるのですね。 院卒並みの力と知識がありながら、正当に評価してもらえないのは非常に悔しいことだと思います。 でも専攻科なら大学と違って卒業までに3年間かかったり、留年したりする心配がないというメリットについてはお話をお聞きするまで気付きませんでした。そういう点は確かに大きなメリットでもありますね。 大学編入については下宿等は無理ということで、最初から技科大も選択肢からはずしておりましたが、寮なら安く入れるとお聞きして一度調べてみようと思いました。 教えていただきましたそういういろんな点を踏まえて、息子と話し合いたいと思います。 現役の専攻科生の方から具体的な本音のお話をお聞きできて大変参考になりました。 どうもありがとうございました。