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RT-PCRのランダム,オリゴdTプライマーについて

今度RT-PCRを使用しようと考えております. そこで疑問なのですが,1st cDNAの精製の際に 使用するランダム,オリゴdTプライマーなのですが 両方の特性を考えると長いRNA上流に目的配列が 無いときやGCリッチがないときはオリゴdTプライマー の方がいいような気がします. しかし,他者の論文その他を読みますと 自分と同じような系で ランダム,オリゴdTプライマーを使用している方が 半々ぐらいいます.金額的にもオリゴdT,ランダム プライマー共に変わりません,何かランダムにする 理由が考えれますでしょうか? 宜しくお願いします.

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回答No.1

うまくいけばどちらでもいいのですが、、、、 私の経験では、定量的な目的ではランダムプライマーのほうが、再現性の高い結果が得られます。 アイソトープを使って合成をモニターするとわかるのですが、逆転写の効率、つまり1stストランド合成効率はRNAサンプルごとに振れやすく、それに対して2ndストランド合成効率はほとんど振れません。あとで内部コントロールで補正するにしても、いかにRTの効率を高く安定させるかが、再現性のよい定量PCRを行うためのポイントといえます。その点、ランダムプライマーはオリゴdTプライマーに比べ、RTの効率は数段良く、サンプルごとの振れも最小限に抑えられます(オリゴdTだと、下手をすると一桁くらい合成効率が振れることがあります)。

hero-ki
質問者

お礼

有難うございます。 初心者からすると、ランダムプライマーの方が 定量性がないような気がしますが、 そのような理由からランダムプライマーを用いている ヒトが多いのですねとても参考になりました。