■心地よい眠りにつくために
おそらくお読みになっているでしょうが、
京極夏彦の一連の推理小説
『姑獲鳥の夏 』から『鉄鼠の檻』あたりまで
なにしろいつまでも続くあたりが程よい加減かと・・
ホラーはお嫌いということですが
教養小説としての『帝都物語』荒俣宏 は面白いです。これも既読でしょうね(^^;
もう10年以上昔に読みましたが、スケールの大きさに感銘をうけます。
博識というより世界観の大きさでしょうか。
私の好みでは
シリーズものでは同じく『新宿鮫』新宿鮫、毒猿 屍蘭 氷舞 無間人形 炎蛹
とのかく大沢在昌という人のハードボイルド文体の背景には膨大な読書量が
隠されていて、とにかく軽快な文体にすいすいと誘われてページが進みます。
映像を喚起しやすい文体。
■時空をさまよう
堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』新潮社
戦争中の鮎川信夫ほか作者の友人たちとの交流と多感な青年の内的成長を描く。
作者独特の精緻な文体とたくまざるユーモアが心地よい。
暗い時代のなかに高貴な志と暖かい人間性を描いた美しい青春譜。
ゴールド・コースト〈上〉(下)
ネルソン デミル (著), Nelson Demille (原著), 上田 公子 (翻訳)
米国のアッパーミドルクラスの成功の夢、弁護士の夫がロングアイランドに構えた
一軒家にあるひいかつい紳士が引っ越してくる。それがマフィアのボスだった・・
美しい妻、東屋のある郊外の邸宅、弁護士としての成功、絵に描いたような
ニューヨークのひ弱夢をゆっくりとアウトローが瓦解させていく。
これもまた、ヘミングウェィばりの、乾いた文体が映像的表現でイマジネーションを
喚起。訳文も絶妙。
■辛口恋愛小説
林真理子
『不機嫌な果実』
『ミスキャスト』
『anego』
『コスメチックス』
山本文緒
『恋愛中毒』
うーん 実に「戯れに恋はすまじ」という言葉が胸に沁みます
辛口という意味では
渡辺淳一
『シャートールージュ』
これは、ホラーかもしれないし老人の書いたエロ本という評価も
辛口なら、吉行淳之介の短編
『驟雨』『月と星とは天の穴』ほかすべて
■日課として
自分の趣味のハウツー本を
私が読んでいるのは
『ゴルフが55歳からぐんぐんうまくなる本』 金田武明
■仕事に悩んで眠れない夜は
『逆命利君』佐高信
住友商事 鈴木朗夫の洒脱にしてかつ豪快な男の人生が光る
こんな男がビジネスマンにいたんだ。それだけでも仕事に人生に
勇気がわきます。
思いつくままに書き並べてみました。
番外で手塚治虫『ブッタ』と朝森高雄・ちばてつや『あしたのジョー』
お礼
たくさんご紹介頂き有難うございます! 女性向け、OKですよ、私も一応女性ですから。 「ハッブル望遠鏡の見た宇宙」 これ、私もお気に入りの一冊です。 宇宙の写真って見ているだけで創造力膨らみますよね。大学在学中、お世話になった天文学の先生がハッブル望遠鏡の素晴らしさを興奮気味で話しておられた事を思い出しました。