シャイボ事件

質問

尊厳死と安楽死はどう違うのか、子どもに（中学生）説明するときはどうしたら良いでしょうか。
シャイボ事件のことが新聞に載っていたので、これと関連して教えてください。

回答No.4

fine_stance · ベストアンサー

安楽死とは、患者の病状に照らして現代の医学では治療が出来ず、かつ患者を苦痛から解放する目的で、主として医師が積極的あるいは消極的な手段によって、患者を死に至らしめる行為であると定義することが出来ると思います。その上で、安楽死を分類すると、定義中にもあるように、積極的安楽死と消極的安楽死に二分されます。
積極的安楽死とは、筋弛緩剤などの薬物投与などの積極的な方法によってなされるものであり、消極的安楽死は無意味な（この無意味という言葉について議論し始めると収集が付かなくなりますが。）延命措置の停止などによってなされるものです。
尊厳死は、後者に含まれ（議論があり、安楽死とは全く次元が異なるとする見解もありますが。）、患者自身が尊厳を持って死にゆくこと等と理解されます。←機械につながれた「生」に尊厳はあるのかと言った議論のもと、延命が停止されるetc.
日本を含む諸外国では、積極的安楽死は犯罪として処罰の対象となっていますが、オランダやアメリカオレゴン州では、一定の基準を満たすことで、積極的安楽死を容認しています。また、日本においても10年ほど前に東海大学医学部付属病院で、安楽死事件が発生しており。その後の裁判において、安楽死が認められる条件について言及されましたが、その後これらの条件を満たした安楽死は発生していません。また、アメリカにおいては患者自身が除細動機などによる救命・延命措置を事前に文章によって自ら拒否すると言ったLiving Will制度が確立されているので、尊厳死について日本よりも進んでいるといった状況です。アメリカで、そのような患者の生と死についての自己決定権が進展した背景には、カレン裁判（やはり安楽死がらみですが、調べてみて下さい。）などの生と死をめぐる裁判が多く存在したことなどによります。テリ・ショイボさんの尊厳死問題について、どのような形で新聞に掲載されているのか分かりかねますので、何ともコメントしがたいのですが、上記を参考に新聞をもう一度お読みになってはいかがでしょうか？

参考URL：

http://www.sal.tohoku.ac.jp/~shimizu/euthanasia/

回答No.3

k99

尊厳死はムダな延命治療はしないが、第三者が意図的に死に導くのではなく、その過程の苦痛を成る可く取りはらうこと。
　一方、安楽死は薬物の注射などで患者を苦痛から救うために積極的に死に導くこと。両方とも本人がその意志表示をしていることが絶対の条件です。

　かなり極端な言い方をすれば、近い将来に死に至る不治の患者が「長く苦しむのは嫌です」と言っているのに対して、
苦痛を可能な限り除去するが、放って置いて死ぬに任せるのが尊厳死、
死ねばそれ以上苦しまない、と殺してしまうのが安楽死です。参考上も御参照下さい。

シャイボ事件に強引に敷衍すれば、（そもそも本人の意志が不明な点が争点の１つな訳ですが）

　植物状態にあるが、栄養を投与すれば生き存えることができるので、治療の一環として生かせ続けるのが尊厳死でも安楽死でもない状態。
　栄養を管から投与されて生きているのは人間としての尊厳がないので栄養投与を止めさせて、結果的には死んでしまうのを容認するのが尊厳死。
　植物状態で生きているのは苦痛なことなので、毒物を与えて苦痛無く死なせるのが安楽死
でしょうか。

　日本では尊厳死の場合、具体的には
○不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否
○苦痛を最大限に和らげる治療を望む
○植物状態に陥った場合、生命維持措置のとり外しを望む
と言ったことを書面にして提示するようです（http://www.songenshi-kyokai.com/　参照）。

　一方、安楽死は今の所本邦で認められたケースはありませんが、苦痛が耐えがたく、死期が迫っており、本人が明確に望んでいるなどの要件を満たせば許容されるという判例があります（参考下）

参考URL：

http://www.sal.tohoku.ac.jp/~shimizu/euthanasia/euth-def.htmlhttp://www.ritsumei.ac.jp/~ja021028/2.html

回答No.2

chunjinho

私の自己解釈です。尊厳死とは自ら選ぶもの、安楽死は自分ではない誰かが選ぶもの。

回答No.1

tn104318

尊厳死とは、言うなれば「生きる事をやめる理由」。
安楽死とは「生命活動を止める方法」ではないですか？。

植物人間になった事によって「死ぬ権利」を求めて死亡する事が「尊厳死」で、「死ぬときはぜひとも苦痛を伴って
死にたい」という事を希望される事はまずありえないでしょう。
よって、尊厳死を選択した場合は、自ずと安楽死で生命活動を停止させます。

と、解釈しますが？

これくらいの言い回しなら中学生には通用します。