米国では一時期ドットコム企業と共に株式市場を多いに盛り上げた業種ですね。マーチファーストという会社が確か米国No1だったと思います。日本でも昨年電通とジョイントベンチャーを立ち上げたと記憶しています。しかし、ドットコム企業の相次ぐ倒産により、多くのSIPSも倒産が相次いでいました。株式公開していたSIPSも例外ではありません。米国では現在完全に寒い業種になったようです。
日本ではそこまで痛手はないようですが、かといってSIPS企業が全て隆々と成長しているわけではないようです。私が知っているSIPSで日本の会社は、米国SIPSの日本法人で、米国親会社経営不振によりMBOで自力での成長を目指すサイエント社、ネットイヤー社、エコス社などです。他にも多数ありますが、小さい会社も多いです。
会社名を指してあーだこーだ言うことは風説になりますので控えますが、ドットコムに対する取り組みやコストのかけ方に慎重になっている企業が増えていますので、今までのようなどの企業も成長できる分野ではなくなってきた気がします。事業構造的にはコンサルティングですので、労働集約的、つまり売上拡大のためには人を増やさなければならない業種だと思います。またきちんとしたコンサルが必要ですので、人材採用は外資系コンサルからの引き抜きが目立ちます。ただそういう優秀な方々は年収もそれなりに高いと思いますので、案件の落札金額の低下と経費の増大という二重苦をどのように避けるかが焦点となりそうです。また、コンサルティングの後にWEB構築し資金回収となるのが基本的な資金繰りと思いますので、ある程度運転資金を持っていることも必要です。もちろん、きちんとしたコンサルティング力があれば、単なるWEB構築会社に比べ高額の案件獲得が可能です。
将来性については、やはりコンサルティング力と技術力を両方兼ね備えた企業で、WEB構築後にクライアントのメリットにつながったという実績のある会社なら成長すると思います(当たり前ですね)。もっともらしいことを並べるだけのコンサルティングでは最早通用しない時代になってきましたから。