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日本語を教えるためには
アメリカで、大学などの機関で教師としてではなく個人的に開いている教室で日本語を教える為には何が必要なのでしょうか?文部省認定の資格があるようですが、それは合格率18%とあり、かなり高度なレベルなものっぽく思えます。日本語を教えるためにこの資格は必須なのでしょうか?それともある程度の日本語が出来れば大丈夫なのでしょうか?教えて下さい。ちなみに、過去の質問はすべて見たつもりです。また、英語は帰国子女ですので問題ない程度のレベルは話せるつもりです。宜しくお願い致します。
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資格は必須ではないと思いますが、勉強はなさった方がいいと思います。 日本国内で日本語教室のボランティアをなさっていた方(日本人)が話されていたのですが。 「英語が話せるからと引き受けてはみたものの、外国人に日本語を教えるというのは想像以上に難しい。どうしても壁につきあたってしまう」と。 そして、その方は、あらためて日本語教授法を学ぶためのコースを受講することにしたそうです。(しかも自費で) 本格的な日本語教育とはいえなくても、ある程度、教える知識(方法論)や、問題となりやすい点を把握しておいた方がよいと思います。たとえば。 ■日本語教授法 参考書が各種ありますので、初級者用のものは目を通された方がいいと思います。 助詞「は」と「が」の使い分けなど、改めて説明するとなると困るような場面があるそうです。 ■日本事情・・・日本のことを(簡単な日本語or英語で)紹介できる能力、もしくは資料 アメリカの大学生が日本語を学びたいと思う背景には、日本のことを知りたいという欲求があると思います。 たとえば、「禅」や「盆栽」といった伝統的なこと、「ジャパニメーション」「テレビゲーム」といったサブカルチャー、「アシモ」や「アイボ」といった先端技術。そういったことを説明できるようにしておいた方がいいと思います。特に、日本の伝統や年中行事といったものは、改めて人に説明するとなると、なかなかに難しいものです。 ■教室運営能力 教室活動は楽しく変化をとりいれた方が喜ばれるでしょう。コミュニケーション・ゲーム。日本の歌。書道。折り紙。年中行事などを教室活動で活かせるよう、事前に準備しておく必要があると思います。 現地調達が難しいものは、特に。 【 参考資料 】 『日本語を教える 4 外国人が日本語教師によくする100の質問』 『海外で教える日本語』 『日本人の考え方を英語で説明する辞典』 『日本文化を英語で説明する辞典』 以上の本の詳細は下記のサイトで確認できます。 http://www.alc.co.jp/bos/chumon/bon_search.html 『日本語を英語で教える法』 こちらの本は残念ながら絶版です。図書館等でお探しください。(都立中央図書館ならあります) 【 参考サイト 】 「国際交流基金日本語国際センター」のサイトで、「初心者のための日本語講座解説マニュアル」をダウンロードすることができますので、(多少専門的なので、参考程度に)一読されてはいかがでしょう。 また、こちらの参考資料・図書一覧で紹介されている教科書、教材などはチェックなさった方がよいと思います。 http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_rsorcs/jrs_01e.html 【 その他の参考サイト 】 http://www.alc.co.jp/nihongoji/nk/nkhome.html http://www.bonjinsha.com/index-j.html 以上、すべて日本語教育関係者からうかがったことを元にして書きました。自分の経験ではないので、自信は「なし」とさせてください。
お礼
gazeruさんの貴重なお時間を割いてこんなに親切なご回答を本当にありがとうございました。資格は特に必要ないとのことでひとまず安心です(検定の合格率が18%になっていたので不安でした)。独学で勉強できることはします。教室は資料をとりよせたところ時間的拘束があまりに大きすぎた為、厳しいなと思っていたところです。ありがとうございました!!