>インド人は計算が得意といいますが、なぜでしょうか?
すでにご回答にある通り、0を発見したのはインド人です。ちなみに5~6世紀頃と推定されています。また、大きな数を表すときに使われる「無量大数」という位をご存じでしょうか。これを考え出したのもインド人です。
特に0の発見は、人類の最も重要な発見の一つであるといわれています。「インド人は計算が得意」というイメージもしくは通説も、この事実が発端になっていることは疑いありません。実際に現代のインド人が計算が得意なのは、国の教育施策によるところが大きいと思われますが、こうした教育施策をとっているのも、0を発見した民族の誇りが背景にあることは疑いありません。
さて、ではなぜインド人は、このような数学上の重要な概念を発見するに至ったのでしょうか。もしかしたらカレーなどのスパイスが脳を活性化した結果なのかも知れませんが (^^;; 一般的には仏教がこれらの概念を生み出したと言われています。
インドでは0のことを「空」といいます。この「空」は仏教の重要な思想で「色即是空(しきそくぜくう)」の空と同じものです。
「空」はただ「何もない」という意味ではなく、むしろ個々の存在とほかのもろもろの存在との相関の関係をあらわす言葉で「他のものとの関係なしで存在しているのものは何もない」という意味の「何もない」を表しています。
ちょっとわかりにくいのですが、ある存在に対して、それが存在しないと考えること、それを「空」と名付けて悟りの目標としたのです。その概念が、そのまま数字の世界にも適用されました。ある存在が「ない」と考えること、その状態そのものを、計算上、存在することと同列に取り扱う、これが「0」の誕生の瞬間でした。
以上、お役にたてれば幸いです。--a_a
お礼
なるほど、仏教から0の概念が生まれたのですね。 ありがとうございました。