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普及モデルと手工モデルのアコギの違い

モーリスのホームページを見ると、モーリスのS-seriesの楽器と、HandMade-seriesの楽器は、大体同じようなスペックになっているように思います。 ただ、普及モデルのS-seriesは何人かの職人が、HandMade-seriesは一人のルシアーが作っているようです。 この二つのモデルは、価格がかなり違います。HandMadeのほうが2倍ほどします。 この価格差を少し疑問に思うので、質問させていただきたく思います。 使用される材は、グレードの差は多少はあるでしょうが、普及モデルと手工品の価格差がここまであるのは、なにかわけがあるのでしょうか?ルシアーが一人で作る楽器は、そんなに音が良いのでしょうか。 ルシアーの手工品は市場にほとんど出回らず、試弾が難しいのでまず質問させていただきました。よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • ichi-pei
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回答No.1

モーリスの工場を見た訳ではないので正確な事は言えませんが、この2つの違いを大雑把に言えば、実用品と工芸品で考えてもらえれば良いと思います。 実用品はとにかく生産効率が良くなければいけません。という事は分業による流れ作業になりますから、メーカーなりの基準で出来た部品をただ次から次へと組んでギターらしく仕立ててしまう訳で、細かい部分の仕上げ(特に見えない部分)に手間を掛けられません。 これが工芸品となると、まず材料の吟味から始まり、それを大まかに切って木材のクセの出方を見ながら、何段階もの行程を経てひとつひとつの部品を作り、さらに組み立てにも細心の注意を払ったものになるので、分業が利かない作業もかなり増えて、生産効率は悪くなります。 グレードの高い材木は大量に仕入れた中のほんの一部ですから、どちらの生産方法に使うかは言うまでもない事ですし、さらに商品価値を高める装飾などを施した結果が、このような価格差になるのだと思います。 それでは値段が高い方が音が良い?という事については、確率的にそうなる可能性は高いと思いますが、むしろ私が考えるのは、よく吟味した材料で丁寧に作られたギターの方が長持ちするという事です。とは言うものの、普及品でなかなか良い音が出る物も確かにあるわけで、最終的にはご自分の耳で判断できなければ意味がありません。 世の中には値段の割に音の悪い「ハズレ高級ギター」を買って、それで喜んでいる人もいますけどね。

noname#9823
質問者

お礼

実用品と工芸品という捉え方もあるのですね。勉強になりました。 やはり作りの丁寧さは工芸品ならでは、なのでしょうね。 今後ギターを選ぶ際には、実用品、工芸品を問わず、比較的丁寧に作っているメーカーを探そうと思いました。 いろいろ詳しく教えてくださってありがとうございます。

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回答No.2

#1の方が詳細に説明されていますが、補足的に・・・ 例えば、表面板:スプルース、横裏板:ローズウッド、Neck:マホガニー、と表示されていても、材料のグレードで価格が違います。AAAAクラスで計算すると、この3点だけでも8~10万円位になりますが、並クラスだと5~6千円で揃います。 表面板に使うスプルースは、産地によって更に高価なものもありますし、良い音にするためには厚さが重要になってきますので、作業は慎重にならざるを得ません。 また、価格の高い(目の詰まった)ローズウッドは(ハカランダでなくても)横板に使用する際、曲げる時に大変神経を使いますし、裏板として使う部分は表板同様厚さが重要です。その分、作業工程に時間がかかるので、時間単価×作業時間=費用、の計算式に従って原価が上がる訳です。 各パートごとに職人が分業で作ると、それぞれのパートは設計図面とか作業指示書の通りにしか作れませんが、一人のマスタービルダーが作れば、横と裏の関連性や、表とネックの関連性を考えながら(その作業は、指示書通りでは無いかもしれませんが)厚さや角度を微妙に調整しながら、一本一本微妙に異なる、木材の特性に合わせた作業が出来る、という事です。

noname#9823
質問者

お礼

ありがとうございます。さらにとても良く分かりました。 そういうことなのですね。通りで手工品が桁外れに高いが丁寧で評判が良いわけです。 予算の許す限り、手工品の、手の込んだ良いギターを手に入れられるようにしたいです。 お二方のご回答でもうほとんど疑問が解決しましたので、質問を締め切らせていただきます。 ありがとうございました。