• ベストアンサー

日本共産党が理想とする祖国防衛とは?

先日のNHK特集で憲法問題が論議されていました。 その中で少し気になったのが、日本共産党の小池晃議員の相変わらずの非武装中立論でした。 「憲法第9条は1項、2項とも堅持、自衛隊は解散」 というものです。 この主張は共産党と社会党が昔から強く主張していたのものですが、これはある質問に対する回答から逃げていたと思います。 それは 「自衛隊を解散した後、もし外国勢力から武力による侵略を日本国が受けた場合、どうやって自国民の生命、財産を守るつもりか?」 という質問です。 以前、「朝まで生テレビ」 で共産党の穀田慶二議員が登場した時に、司会の田原総一郎氏が同じ質問をぶつけた時があるのですが、穀田氏のコメントは 「侵略の可能性とおっしゃるが、それでは今、一体のどこの国にそのような可能性があるのか、言って下さい」 と切り返していました。 その後は例によって各人が勝手に発言したため、あとの発言が聞こえなかったのですが、共産党の考え方はこの発言に象徴されているように感じました。 すなわち、日本とアメリカだけが軍隊を解散すれば一挙にアジア、ひいては世界平和に直結する。  ましてや、他国が日本を侵略するなんて絶対にあり得ない話であって、自衛隊は時期をおいて最終的には解散すべきである、という事ですね。 隣国が攻めてくるとか、具体的な可能性があるとか関係なく、祖国防衛のための実力組織を維持するのは国家としての当然の義務であるとか、あるいは一度自衛隊を解散してしまうと、再度編成を組むには数年から10年以上かかるとか聞いているので、質問させて頂きます。 もし共産党が政権与党 (あり得ないとの反論はお許し下さい) となって自衛隊を解散した後、もし隣国から何らかの武力による圧力を受けた場合は、政府としてどういう手段を取って、日本国民の生命と財産の保全を維持するのか、お教え下さい。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • yuhkoh
  • ベストアンサー率48% (350/723)
回答No.6

 あくまでも私見ですが、まずは「非武装」というのは与党への攻撃のための手段であって、目的ではないでしょう。あるいは前述のように、自由主義・立憲君主制である「日本国」政府が武装することに反対するのであって、「人民」が武装することには反対しないでしょう。当然、その人民の代表とは共産党です(笑)  また「質問 平和憲法」http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1185676 に対する私の回答No.7を参照していただけるとよろしですが、「アメリカ合衆国憲法」にも戦争放棄は謳われていますね。 「(前略)また、現実に侵略を受けた場合、あるいは猶予しがたい急迫の危険がある場合でない限り、戦争行為をしてはならない」  どうも憲法で戦争放棄が掲げられているのはさほど珍しいことではないようです。ただここでいう戦争は侵略であって、当然に自衛は含まれません。ですから日本国憲法をことさら「平和憲法」と持ち上げるのもおかしな話ですね。もっとも、「日本国」に意図のある集団や国は、自衛戦争も放棄してもらいたいでしょうね。    あとマルクス経済学者の森嶋通夫氏に、通称「白旗赤旗論」というのがありました。もしソ連が攻めてきたら白旗を出し、そして赤旗を掲げれば日本は助かるという考えだそうです。なんのための「非武装」であるかが、よく理解できますね。 あと参考までに 『民間防衛』(スイス政府<原書房編集部訳>・原書房)より 「『不意を打たれぬようにしよう』  外国の宣伝の力 国民をして戦うことをあきらめさせれば、その抵抗を打ち破ることができる(略)このことは、巧妙な宣伝の結果、可能となるのである。  敗北主義-それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。-諸民族の間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確立、相互扶勤 戦争、破壌、殺戮の恐怖…。そしてその結論は、時代おくれの軍事防衛は放棄しよう、ということになる。新聞は、崇高な人道的感情によって勇気づけられた記事を書き立てる。学校は、諸民族との間の友惰の重んずぺきことを教える。教会は、福音書の慈愛を説く。この宣伝は、最も尊ぶべき心の動きをも利用して、最も陰険な意図のために役立たせる  このような敵の欺踊行為をあばく必要がある」

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562036672/249-9115244-2664354
noname#174737
質問者

お礼

ご回答、有難うございました。 全く同感です。 世界中の憲法で侵略戦争を許容している国家なんて存在しないんですよね。 日本国憲法は世界に冠たる平和憲法であるなんて欺瞞のように思っています。 どの戦争も自称 「防衛のための戦い」 と位置づけられているはずですよね。 中・ソ国境紛争も中・越紛争もお互いに 「防衛」 戦争だったはずです。 話はずれましたが、やはり非武装なんて夢のまた夢ではないかなと思っています。 いつの日か実現できればいいんですが ・・・

その他の回答 (8)

回答No.9

 #7の方のおっしゃる事を補足させて下さい。  1970年代に、社会党最大派閥の領袖であった向坂逸郎元九州大学教授は、こう主張してました。社会主義政権が樹立出来た暁には、自衛隊は解散せずに、ワルシャワ条約に加盟すると!  社会党の非武装中立論も、9条堅持の主張も実態はこんなものだと。西側に、日本が属する時は、武力も持たずに、社会主義陣営に属するなら武力を持つことは良いと。向坂逸郎は、経済学者です。こうも主張しておりました。「将来的に日本は、コメコンにも加盟すると」。  とんだ学者馬鹿の典型ですな!

noname#174737
質問者

お礼

ご回答有難うございました。 いわゆる左系の大学教授のレベルは所詮はこの程度だったんですねえ。 自分で自分の論理が矛盾している事に気が付かなかったんでしょうねえ。 でも彼らの意見に同調して人生を大きく踏み外した学生も多かったでしょうねえ。

  • SCNK
  • ベストアンサー率18% (514/2762)
回答No.8

大変簡単なことです。 共産党にとっては党の方が、国家より上位の概念です。そして国家は政権奪取のための道具です。 祖国防衛という概念が本来はないのです。あるのは党の防衛です。 ちなみに共産党が発言することは単なるプロパガンダにすぎません。民主集中制により本当のことは中央のみが知り得ます。

noname#174737
質問者

お礼

なるほど、党の防衛 > 祖国防衛が共産党の真髄だったんですねえ。 そう考えると何だか彼らの発言の矛盾点が理解できそうな感じがしてきました。 有難うございました。

  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.7

昔、「早くソ連に占領されて共産主義にならないかな」と発言した文化人か誰かいたそうです。それを読んだときに、ほう、それで侵略されやすいように非武装を主張しているんだと、一人で受けた記憶があります。  どうも、おじゃましました。

noname#174737
質問者

お礼

有難うございました。 その方はスターリンの粛清で一体何人のロシア人が処刑されたか、文化大革命で一体に何人の中国人が悲しい運命をたどったか、ご存知のうえで発言しているんでしょうねえ。

  • yuhkoh
  • ベストアンサー率48% (350/723)
回答No.5

まずは参考までに。 『軍事板常見問題』より http://mltr.e-city.tv/index02.html 「東亜FAQ」から http://mltr.e-city.tv/faq05.html 「日本/自衛隊(JSDF)FAQ」【質問】自衛隊は廃止したほうがいいの? http://mltr.e-city.tv/faq05b.html#00498  ここの回答を読む限り、共産党も社民党も自衛隊という組織を廃止する考えはないようです。正確には「『自民党の自衛隊』の印象が強い自衛隊を快く思っていないのは確か。自分達の政党の為に活動する兵隊サンが欲しいのが本音」に表されているでしょう。また日米同盟の一員としての自衛隊。自由主義・立憲君主制である「日本国」を防衛する自衛隊の行動を制限したいのでしょうね。  回答にもあるように 「ついでに言っとくと,共産党はごく最近まで『自衛隊はアメリカに追従する政府の軍隊だからなくてもいい。外国が侵略してきたら、国民一人一人が武器を手に取って抵抗運動をすればいい。民主主義国家に必要なのは“人民軍”であって“政府の軍隊”ではない』と主張していた。  …今は,そんな主張をしていたことはキレイさっぱり『なかったこと』になっているが」で分かるように、もし共産党による革命が成功して「日本人民共和国」 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kyouwakokukennpou.htm が建国できたあかつきには、自衛隊を廃止し「日本人民解放軍」でも組織するのではないでしょうか。 No.3さんへ、ちなみに「非武装中立」は不可能なので、思想的意図に基づいての発言であっても、政策ではないでしょう。 【質問】非武装中立というのは可能ですか? http://mltr.e-city.tv/faq12c.html#非武装中立 「国際法上は,中立とは,非戦争当事国が交戦国に対して有する国際法上の地位を言います。  中立は交戦国に対して黙認義務と公平義務を負うこととなります.  非武装では,その義務を果たせません」 「黙認義務…中立国は、交戦国が中立国の船舶などを臨検し、戦時禁制品を没収するなどの措置を執ることを、黙認しなければならない」 「公平義務…中立国は、すべての交戦国に対し、同じ扱いをしなければならない。  で、黙認義務の方はともかく、公平義務の方は、ある程度の実力がないと果たせません。  交戦国の一方が、『お前の国の港を自由に使わせろ、さもなければ武力占領する』などと言い出したときに、それを跳ね返すのは困難ですから」  国連中心主義ならば中立政策は行えないのでは? 国連決議に基づいてどこかの味方になれば、中立ではありません。また味方にならないのであれば、味方に付けてもらえない可能性も高いですよ。  あと、中立国だから侵略されないというわけではありません。相手は「勝てる見込み」があれば侵略しますから。その好例がベルギーです。詳しくは『夢-Мрия』より http://obiekt.hp.infoseek.co.jp/index.html 「補習授業シリーズ」から http://obiekt.hp.infoseek.co.jp/peacemaker/index.html 「中立国と平和の要塞」 http://obiekt.hp.infoseek.co.jp/peacemaker/peace_fortress.html が最適です。

noname#174737
質問者

お礼

とても詳しくご説明頂き、有難うございました。 やはり中立を維持するのって大変なようですね。 日本では何となく理想の外交のスタイルであるかのように論じられていますよね。 勘違いでなければ、日本で非武装中立を唱える陣営の人たちは 「国連主導型」 を理想のように主張しているように思うのですが、お答えの中にありますように、国連の一員になった途端に 「中立」 の立場ではなくなってしまうわけですよね。 たしか、スイスは2002年まで国連に加盟していなかったように思います。 一方、先日のNHKの討論番組で、日本共産党の小池議員はあくまでも 「非武装」 を唱えていたように記憶するのですが ・・・ もしそうなら、赤軍であろうと人民軍であろうと、「非武装」 の理念から大きく逸脱するわけで、共産党は自己矛盾に陥るように思うのですが ・・・

  • KimJongIl
  • ベストアンサー率29% (159/536)
回答No.4

>「憲法第9条は1項、2項とも堅持、自衛隊は解散」 そりゃ、共産党が政権を握ったら 自衛隊は解散して 赤軍が発足することでしょう(w 憲法も日本国憲法からマルクスレーニン主義憲法へ。

noname#174737
質問者

お礼

有難うございました。 この前の放送では、非武装中立論を述べていましたので、共産党はあくまでも 「丸腰」 を理想としているのでは、と感じました。 でも彼らは、夜寝る時にドアの鍵はかけないのかしら? 「襲ってくる人が一体どこにいるのか」 とばから、鍵をかけないで寝ているかも知れませんね。 彼らの憲法論を聞いていると、フトそのような事を想像してしまいました。 

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.3

こんにちは。 あの人達の言ってる事は、それはそれで、いちおう筋は通ってると思いますが。。。 >非武装「中立」・・・といってますよね。 >侵略を受けたら・・・って事を言ってる時点で、すでに中立という考えは成立しません。 永世中立国にでもなって、全ての戦争にかかわらないという態度をとるという事ではないのでしょうか? 以前、不和さんだったか宮本さんだったか、そういう発言をしてたような気がしますが。 確か、「世界で唯一の被曝国(戦争での話だと思いますが)である日本が中立を貫いて、平和のイニシアチブを取るならせめてくる国なんかないでしょう・・・」みたいな発言だったと思います。 永世中立国に攻め込んで来た国があれば、国連によって排除されなければなりません。 よって、彼らは国連中心主義を貫くという事も暗に言ってるのだと思います。

noname#174737
質問者

お礼

ご回答、有難うございました。 本当に国連加盟国が自国の兵士を犠牲にしてまで、外国である日本の主権を守ってくれればいいんですが ・・・ 早くそのような情況になればいいなと、私も思っています。

  • ruru-po2
  • ベストアンサー率18% (96/508)
回答No.2

#1です。 侵略が危惧される国は共産主義もしくはそれに殉ずる思想の国が多いので、共産党が与党になった暁には、それらの国々は敵性国家ではなくなるとみているからでしょう。 今の日本は侵略よりむしろ、災害対策・テロ対策を真剣に論議するべきだと感じます。

noname#174737
質問者

お礼

ご意見有難うございました。 参考に致します。

  • ruru-po2
  • ベストアンサー率18% (96/508)
回答No.1

「憲法第9条は1項、2項とも堅持、自衛隊は解散」という意見はそもそも「日本を侵略する他国など存在しない」という考えが根底にあって初めて成り立つのであるから、その後、「他国から侵略されたときどうするか」という考えそのものが存在しないと思います。 「他国から侵略されたときどうするか」ということを考えた時点で「憲法第9条は1項、2項とも堅持、自衛隊は解散」という主張は成り立ちませんから。

noname#174737
質問者

お礼

早速のご回答、有難うございました。 何となく机上の空論というか、もし実際に侵略行為を受ければ、共産党政府はその時点で思考停止状態に陥るように思いますね。 つまり、全く想定していない事態が発生した、その後に取るべき手段も今まで党内で論議などされた事がない、という事ですね。 普通に考えれば小学生でも想定すると思うのですが、共産党の党員さんたちは一体どうやって 「日本を侵略する国など未来永劫存在しない」 と心から信じ込む事ができるのでしょうか? それが私にも合理的に納得できれば、次の選挙で共産党に一票投じるつもりなんですが ・・・