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経済
学校の授業で、経常収支が黒字であることについて、2通りの考え方を言っていたのですが、その違いがいまいちわかりません。ひとつは「経常収支が黒字であるということは、海外からお金が入ってくることであり、よいことである」という考え方と、もうひとつは「経常収支が黒字ということは、本来国内で消費すればよいものを、海外に消費させていることであり、悪いことだ」という考えです。この二つの違いと、どちらが正しいのかをぜひ教えてください!
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国間での経常収支のことですね。 通常,一般家庭とか企業においては,黒字になることはいいことで,赤字になることはよくないこと,と解釈されています。 国の経常収支においては,黒字・赤字とも,いい点もあれば悪い点もある,というのが正解です。 黒字ばかり続けている,ということは,自国以外の国において,赤字ばかり続けている,ということになります。逆も同じです。 売ってばっかりで,買い物しないから,黒字になる。自動車やデジタル家電などは,国内で消費するより多くを世界に売っています。 物品を販売して得た金品は,物品を購入するためにあるが,日本の場合は,物品の購入にお金をつかっていません。 だから,黒字となる。 USAは,逆に,自分の国で生産する品物だけでの生活に我慢できず,世界から物品を買いまくって生活している。だから,赤字になる。 ただ,それだけのことです。
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- Y_D
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kosaojiさんがすでに要点をご指摘ずみなので、同じことにはなりますが、少し違う角度からコメントさせていただきます。 (1)「経常収支が黒字であるということは、海外からお金が入ってくることであり、よいことである」 これは自国にとって好都合だ、という意味ですね。 (2)「経常収支が黒字ということは、本来国内で消費すればよいものを、海外に消費させていることであり、悪いことだ」 これは海外にとって不都合だ、という意味ですね。 (1)は海外にとっては、お金が出て行くことですから不都合ですね。ですから、(1)の主張は(2)と全く同じことです。 同様に、(2)も(1)と全く同じことを主張しています。 ですから、「どちらが正しいのか」という質問は成り立ちません。片方が正しければ、もう片方も正しいのです。 違うたとえで考えて、「ある商店の黒字は、お客からお金が入ってくることだからよいことだ」という命題と、「ある商店の黒字は、お客からお金を奪うことだから悪いことだ」という命題の二つの是非はどうでしょうか。 これらの命題の主張のあいまいさ(どういう意味で「よい」「悪い」のか、どの程度「よい」「悪い」のか、誰にとって「よい」「悪い」のか、これらの良し悪しは比較可能なのか、など)がわかるでしょう? 質問の意味をご自身でもう少し突き詰めると、国際経済学やマクロ経済学で経常収支の不均衡がどう論じられているかがわかるようになると思います。