ベトナム戦争に関して言えばマスコミへの報道規制は一切されていません。
軍用ヘリなどに便乗して前線にも自由に行き来しています。
枯葉剤によって誕生したベトナム人に奇形児や正当な手続きをふまずにその場で捕虜を処刑している映像など、あますことなく戦争の現実を突きつけて、その結果どうなったかというと国民の間に厭戦気分が広がり、早期終結になった訳です。
その反省を生かして湾岸戦争では徹底した情報管理を行い、
(イラク軍ではなく米軍の仕業で)オイルまみれになった水鳥写真や、イラク兵が幼児を殺害したという架空の事件をでっちあげたり(これはクウェート政府に依頼されたアメリカのPR会社が制作したもの)など数々のやらせ報道。そしてその他一連の戦争報道も観るものに現実感を感じさせないという特徴もありました。いわゆるTVゲーム的な映像です。
厭戦気分を広げさせないように、そして相手への憎しみを煽るための工夫が色々となされたのですが、マスコミもそれに率先して協力しています。
イラク戦争での報道も基本はこれと一緒ですが、より巧妙になっているかと思います。
ただCMというと意味不明です。
マスコミが自らそんなCMを流すことはありませんよ。
政府が広告主になって戦争遂行に役立つような公共CMを流したという意味なんでしょうか??
この度の大統領選挙でイラク戦争を批判する立場だったケリー氏の選挙CMにおいては戦争に対して批判的なものも流したようだし、ブッシュ氏側だったらその逆の正当性を訴えるものを流していたようですし、あるいは戦争反対派が個人的にCM枠を買い取ってそちらに反戦CMを流したり、逆もまたしかり。このあたりは言論の自由の国ですから何でもアリでしょう。
ただ大元の情報源の方で管理を徹底しているというだけです。
戦争遂行を支持しているアメリカ人はマスコミに踊らされているだけ?などと思っておられるのかもしれませんが、マスメディアの情報操作一つで何もかも思い通りに操作できるはずもなく、賛成している彼らの大部分は純粋にたとえば9.11に対して憤りや恐れを感じているのであり(世論調査をみても南部の保守派層と北部の革新層は戦争の評価が180度分かれます)、一種のトラウマによるヒステリックな拒否反応でもある訳です。
そしてそういったアメリカのヒステリックな行為に対してイスラム側(の一部)はますます憎悪をつのらせるようになると。
お礼
情報をありがとうございました。そのことを調べてみますね。