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不良債権処理
最近良く耳にする銀行の不良債権処理とはどう言う事なのでしょうか? 不良債権を処理するとなぜ多くの企業が倒産するのでしょうか? 小学生にもわかるような解説をお願い致します。 ちなみに私は、40代です。
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銀行の不良債権とは、貸出先が破綻・倒産などに陥り、融資した貸出金が回収不能や回収困難になる可能性が高い債権を云います。 長引く不況の影響で、金融機関は多くの不良債権を抱えてしまい、回収できなくなる可能性が高く金融機関にとっては大きな問題です。 通常は、不良債権になると判断される貸出金について、回収が困難だと見込まれる額を事前に見積もり、貸倒引当金を計上します。 銀行が貸出す時には、不動産や株などの担保をとったり親会社の保証をもらったりしますから、その担保や保証で回収できない額が不良債権となり、最終的には、不良債権を直接貸倒償却することになります。 これが、不良債権処理です。 不良債権処理を行うと銀行の収益が減るため、今までは銀行は株式などの売却益でその損失を穴埋めしてきましたが、現在の株価水準では株式を売却しても利益が出なく非常に困難な状況です。 また、銀行が不良債権の処理を早急に進めると、銀行が経営支援している企業にリストラを急がせたり、早急に見切りをつけて貸付金の回収や不良債権としての処理を進めることになります。 その結果、経営再建中の企業の経営が行き詰まり倒産に至る場合が有ります。
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- gabon
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>つまり銀行自らが企業が行き詰まらないように貸付金の回収をしないでいるのでしょうか? >銀行自身が経営が苦しいのなら全額で無くても良いから、少しでも早く貸付金を >改修した方が良いのではないのでしょうか。 全額でなくても良いから回収=ロス・損失が出ますよね。この損失は銀行の儲けから払うわけですから、回収を進めるほど利益は減少します。当期の儲け以上の処理をすると自己資本の取り崩しが必要になります。 銀行も企業ですから、赤字決算は嫌がりますし、自己資本の減少は自己資本比率の低下につながり、市場から退場することにつながりますから・・・。
- gousuke
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貸出し先の財務内容は良くなりません。だから不良債権なのです。 「いつか良くなることもあるかもしれないね。ひょっとしたら。でも待ってられないから、早くお金返してね」というのが、貸し手の意見です。 不良債権を処理しなければ、有望な投資先があっても新規の投資ができないので、 避けて通ることはできません。私は連鎖倒産もある程度仕方ないかな、と思っています。 構造改革を行い、産業構造を変え、新規開業が増えなければ、不良債権処理による失業増を吸収するのは難しいと思いますが、「利権国家・日本」ではなかなか…。やるべきことは多いのですが、全部やると本当に大変なことになります。どこで線を引くか?難しい問題ですよね。
他の方も述べてらっしゃいますが、不良債権処理とは貸出先への貸出を終了したり、その他の保有する金融資産(有価証券など)を処分することです。不良債権処理を行うと、不良債権は銀行の帳簿から消えることになります。 通常、貸出を終了するときは貸出先からお金を返してもらうことになりますが、お金を返せないから不良債権であり、不良債権を処理するときはお金は少なくとも貸した分返ってきません。そうなると銀行は困るので、貸出をするときに契約した担保を処分することになります。担保は通常、貸出を受けた企業が所有する不動産であることが多いでしょう。もし、担保が土地であり、その上に工場が建っているとしたらどうなるでしょう。当然、工場まで処分するか、工場での操業を続けるなら、その土地を新たな所有者から借りなければいけません。とすれと、新たな資金が必要ですが、銀行から借りたお金を返せないくらいお金がない企業に土地を借りるお金があるでしょうか。そこで、資金繰りが途絶えてしまって倒産となります。注意しなければいけないのは、倒産とはお金が回らなくなることであり、黒字の企業でもその日の支払いができなければ倒産です。かなり優しく解説したつもりですが、いかがでしょうか。
お礼
大変良くわかりました。 では、なぜ不良債権処理を遅らせると、景気が良くならないのでしょうか? 貸出先の財務内容が良くなってから処理をすれば良いのではないのでしょうか。
- everyone
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本来、それに見合う価値以上の価格価値を付けてしまったものが不良債権みたいなもの、等ではいかがでしょうか。 またなぜ不良債権を処理すると倒産するか?というのは高校大学生が考えることであり、小学生にはそんな現実的なことよりももっと他のことを学んだ方が良いかと思います。
補足
>また、銀行が不良債権の処理を早急に進めると、銀行が経営支援している企業にリ >ストラを急がせたり、早急に見切りをつけて貸付金の回収や不良債権としての処理 >を進めることになります。 >その結果、経営再建中の企業の経営が行き詰まり倒産に至る場合が有ります。 つまり銀行自らが企業が行き詰まらないように貸付金の回収をしないでいるのでしょうか? 銀行自身が経営が苦しいのなら全額で無くても良いから、少しでも早く貸付金を 改修した方が良いのではないのでしょうか。