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組織活動の意義とは?
課などの組織にはどんな意味があるのでしょうか? 仕事上の特色などはなく、 単に1~・・・という課で編成されています。 また、会社の課活動以外の親睦などは どんな意味があるのでしょうか? 課のメンバーと仲良くなると、業務もスムーズに進む? でも、課の人と一緒に仕事はしていません。 このような場合、どのような説明をすれば 納得させられるでしょうか? 私自身わからない部分もありますが、 部下に納得させるために良い回答をお待ちしております。
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課のような組織そのものの存在意義ということでいいますと、ひとえに命令伝達の速度と精度が確保できること、および責任の所在と範囲が明確になること、の二点ではないかと思います。生産性があがるというようなことはいちがいにはいえません。個人でやったほうがはるかに生産性のたかいものもあるわけですから。 組織の理想形態は樹形図であらわせるかたちになっているものです。つまり樹形図を上から下にたどれば命令が伝わってゆく過程になり、下から上にたどれば現場の発想をフィードバックする道筋になる。これがちいさく分割されていない組織(社長ひとりと平社員千人の会社)や、樹形図になっていない組織(部が三百あって課が三万あり、部に付属する課と独立した課が入り混じっている上に社長づきの組織が五十くらいある会社。実質的に樹形図が描けない)では機能的に働きません。意見が流れてゆく道筋に障害物が多すぎたり、道が複雑すぎて途中で迷ってしまうためです。ですから短時間のうちに巨大な集団でコミニケーションをはかるためには適度に分離され、系統付けられた組織をつくることに意味があるわけです。 たとえば災害時に小学校の校長先生が生徒の安全を確認する場合、校長先生がいちいちすべての生徒を数えているよりは、まずクラスで不明者を割りだし、次に学年でそれを総合し、最後に校長先生が判断したほうが迅速で効果的であり、多くのチェックを経るのであやまりが少なくなります。組織の存在意義はまさにここにあるわけです。 そして組織で上のように活動する場合、おのずとその組織が責任を取るべき範囲が明確になってきます。横のことに口出しをせず、与えられた範囲で最善を尽くすという方向性を指し示すことで、ある程度の能率が確保されるわけです。一年A組の先生がB組やC組のことまでやる必要がない(これがゆきつくと校長がひとりですべてを数えることになる)ために、安心して自分のことに専念できる。あるいは隣の組と競い合って能率を高めることができる、というのも組織の利点です。 このような組織の本質からすると、ちいさな組織(課なら課、あるいは班、あるいは部)がある程度まとまっていることは必要不可欠になってきます。部から課におろされた命令を瞬時に構成員に伝達するためには、組織の内部にある程度の親しさがないと不可能なわけですし、現場からのフィードバックにおいては課が課としてまとまらないとより高位の組織(部)に一方的に否定されるおそれがあるからです。また、隣の組と競争するためにも組織内部のまとまりはある程度必要になってきます。 仕事の内容を共有していない場合でも、こうした命令の伝達や現場のフィードバックにおいて、系統化された組織は無駄な部分がすくなく、迅速に行動できるようになります。社長一人にヒラ千人よりずっと効率がいい。そしてこの機能性のためにはやはり組織内部のある程度のまとまりが確保されているほうが好都合といえるでしょう。
お礼
とても勉強になりました。 なるほど、と思いました。 ありがとうございます。