実際どれぐらい貴方に払えるか、という方法で、一緒に試算してみましょう。
家賃が要るテナントビルの店子で開業しているオーナー理容師に雇われた場合のシミュレーション(模擬実験)です。(オーナーと貴方、二人で営業として)
なお、店員数をはじめ、店舗グレード・来客数・単価・技術・メニュー・評判・その他すべて、ごく一般平均レベルの理容店を前提にしています。
オーナーは、30年間そこで商売をするつもりで開業中。
まず総コストから計算。(下記の計とは、30年分のことです)
開業時の設備・調度費を、例えば800万円。計800万円。
5年に1回の調度備品等の更新拡充に、1回30万円。計180万円。
家賃と光熱費および消耗品が、年間250万円。計7500万円。
さて、売上高です。
年365日のうち、営業日は275日。
来客の多い日(=土・日・祝・年末)は、年間120日。計3600日。
1日の客数15人。単価は4000円。=1日6万円。計2億1600万円。
来客の少ない日(=平日)は、年間155日。計4650日。
1日の客数5人。単価は4000円。=1日2万円。計9300万円。
30年間の売上高計は(インフレ無く30年間単価不変として)3億900万円。
万円単位で、30年間の粗利益計(上記の売上からコストを減じる)は、
30900-800-180-7500=22420万円
1年あたり747万円。(=オーナーと貴方で稼いだ、純収入)
仮にオーナーが500万円取ると、貴方へは247万円(=税込み年収)。
職人さんの世界は、若いうちからいっぱしの収入が有りますが、加齢による増収はたいして有りません。
収入増を狙うなら、貴方が独立開業して、ヒトを雇って、店全体の売上を増やして、オーナー取り分を上積みする、、、、。(雇い人より当然オーナー取り分は多く出来るので)
私の行きつけのオーナー理容師さん=「稼ぎはカタイが、大儲けは出来ません」
「平日昼間はヒマなので、好きなことやってます(読書、パソコン)」「長期の旅行ムリです」「空調完備で快適です」「男性パーマは、オイシイ仕事です」「サッパリして帰るお客さんを毎回見れるので、気持ちの良い仕事です」・・・・。
同じく、雇われの女性理容師さん=「そんなに給料もらってませんが、生活には不自由してません」「美容院のように女性相手の仕事は気骨が折れるが、散髪屋は男性主体なので気楽です」
冒頭の規模の理容店なら、概ね数値は当たっていると思いますが、もっと大規模の理容店に勤めると(オーナーや固定客から優秀と認められると)、もっと年収はアップしますよ!
がんばってください! 以上です。