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原発産業にしがみついている人たちは?

原発産業にしがみついている人たちは、昔、戦艦大和の建設にしがみついていた人たちと、似ているんでしょうか?

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  • jack-a3
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回答No.1

戦艦大和を「建設」しようとしてた時代は、海戦においては戦艦が重要視されていた時代です。 当時の背景としては、その前の戦である日露戦争の日本海海戦で日本海軍がロシアのバルチック艦隊を艦隊戦で破った成功体験がありました。 艦隊戦の場合、相手の射程の圏外から一方的にタコ殴りするための巨大な主砲も持っていること、および、相手の砲撃に耐える強靭な装甲がある艦を持っている方が優位であり、それを搭載するために巨大な艦になる。 また日本のような小国がアメリカなど列強各国に対抗するのに艦船の量で優位を確保するのは難しいので、圧倒的な性能を持つ艦を作って質で対抗しようとした。 ですがいざ就航が始まった頃になると、それまでは戦艦による砲撃の「露払い」的存在だと思われていた空母と艦載機による攻撃が意外と効果的であることが判明し、海軍の戦そのものを変えてしまったという次第。 原発について、その導入当時はオイルショックによるエネルギー問題を解決できる夢の技術でした。石油枯渇や工業公害の影響が声高に責められていた時代で、それを解決する手段は他になかったので、導入を進める判断をしたことは責められない。その点では戦艦大和を建造しようとしてた人と一緒だと思います。 一方でフクシマでの事故以降の動きは評価が難しい。 少なくとも原発をより一層推進しようという風潮はメジャーではなくなりました。そんな中でも原発推進をしようとしてる立場の人がいるとしたら、それは「しがみついてる」と表現されてもしょうがないかも知れません。 ですが、いきなり原発を一斉に辞めることによる経済的な影響、CO2削減問題への影響は計り知れなかったわけで、 完全に結果論ですが、フクシマ以後あれほど大きな地震や津波はなかったわけです。その間に原発を止めた代わりに購入した石油や石炭の費用はとてつもない額です。もし他原発をずっと稼働してたら、そのお金は他のことに使えたはずで、今よりももっと景気がよくなってた可能性もあります。 「あれほど大きな地震や津波が立て続けに発生する確率はとても低いのだから稼働し続けても大丈夫、稼働させながらいろいろ対策を強化しましょう」という提案をするのはより現実的な判断である側面もあります。 大和の話で言えば、空母による優位性が確立した後でも巨大戦艦建造を推進しようとする人と、もう作っちゃった大和をどう有効に使うかを考える人は立場が違う。 また原発をやめるにしても、どうやって廃炉・解体するか、そして廃棄物をどうするかというように課題は山積みです。これらに取り組んでる人も原発産業の一部です。そういう人を「しがみついてる」と表現するのはあんまりだと思います。

rameznaam
質問者

お礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

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