投資の返済方法
投資の返済方法
某テキストに次の『 』内のような練習問題があります。
『A社では資本コストの年利率を、1年目12%、2年目12%、3年目は6%と見込んでいる。この利率を前提とした場合に、借り入れた資金を返済するとき、最も現在価値が小さい返済方法は次の(a)~(e)のうちどれか。ただし、1期は1年であるとする。
(a) 1期目末500万円、2期目末500万円、3期目末500万円返済
(b) 1期目末500万円、2期目末550万円、3期目末450万円返済
(c) 1期目末400万円、2期目末700万円、3期目末400万円返済
(d) 1期目末350万円、2期目末750万円、3期目末400万円返済
(e) 1期目末600万円、2期目末300万円、3期目末600万円返済』
この問題の意味がよく分かりません。
(1)
このような問題の場合、次の(ア)、(イ)のいずれの意味でしょうか。
(ア)1期目の初めにいくらかの借入をして、それを3期かけて完済する。
(イ)1期目の初めにいくらかの借入をしてそれを1期目の末に完済し、2期目の初めにいくらかの借入をしてそれを2期目の末に完済し、3期目の初めにいくらかの借入をしてそれを3期目の末に完済する。
(2)
(a)~(e)のどれも返済総額が1,500万円なのですが、このように返済総額が定額であることはどのような意味がある(問題の作成者は何を意図している)のでしょうか。
(3)
問題文に言う「最も現在価値が小さい返済方法」の「現在価値」は問題文に言う「借り入れた資金」と同額であると思いますが、そのような理解で正しいでしょうか。
(4)
(3)の御回答がyesであれば「最も現在価値が小さい返済方法」は「最も借入額が小さい返済方法」と同じ意味であることになりますが、「最も現在価値が小さい返済方法」つまり「最も借入額が小さい返済方法」を求めることはどのような意味があるのでしょうか。
借入額が小さければ返済に当たってのリスクも小さくそれがメリットであるので「最も借入額が小さい返済方法」を求めれば「最も返済に当たってのリスクが小さい返済方法」を求めることができること(つまり、返済のリスクを小さくすることができること)は分かります。ただ、それ以上の意味がないように思えます。
しかし、(a)~(e)とも3期での返済総額が1,500万円と固定であることから推測すると、「返済総額が1,500万円と固定である場合に「最も借入額が大きくなる返済方法」」(つまり、「返済総額が1,500万円と固定である場合に「最たくさん借ることができる返済方法」」)を求めるのがこの問題の目ざしているところではないかと思います。もしそうであれば、かつ(3)の御回答がyesであれば、「最も現在価値が小さい返済方法」ではなくて「最も現在価値が大きい返済方法」を求めるべきだと思います。
「最も現在価値が小さい返済方法」つまり「最も借入額が小さい返済方法」を求めることはどのような意味があるのでしょうか。
お礼
回答ありがとうございました。とても参考になりました。