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窒素過多、解消法は?

先にナスにアブラムシの質問をした者です。 プロ農家の方にアドバイスをもらいました。窒素肥料の過多では、ということでしたが窒素分だけを抜くというわけにも行かないのでどうすれば良いのでしょうか? アドバイスをいただければ幸いです。

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回答No.1

化成肥料をお使いではありませんか?特に成分比率が8-8-8などの等分のもの。 化成肥料だけとか、もし化成肥料を控えめに使っても他に使う肥料の量が適切でなかったりすると栽培する野菜の種類によっては土壌中の窒素が残ってしまい、それを繰り返しておくと窒素過多に陥ります。 普通はそれを防ぐために葉物野菜を栽培して土壌内の窒素抜きをするのですが、土壌内に残る窒素だけでは不足するので他の成分も使わなくてはなりません。 我が家は元農家の土地と家なのですが農家ではありません。誰も野菜栽培の技術も持たず、ただ私は花の方の育成技術は持っています。 街の主要道路の脇に有る畑で花を栽培しようといろいろ苗を植え付けましたが、その場所では葉がわさわさ茂っても花が蕾すらつきません。葉野菜に付く害虫と言う地元でヂノミと呼ぶ小さな虫が大発生しピンピン飛び回ります・・・。数年経ってようやく蕾が付けばバラ科宿根草だったのでバラゾウムシが大量発生し、花首から汁を吸うので蕾が全て枯れ花が見られません・・・。 先住者の知人に聞いてみると、その畑は小松菜畑で毎年小松菜しか作らず、毎年化成肥料と大量の牛糞(親戚の酪農家から直接貰って来たもの)を入れて長年栽培していたとか。納屋には未使用の化成肥料で成分が等分のものがまだ5袋ほど積んでありました。 先住者は元々農家ではなく前の職場である店の番頭で当初はその店を継ぐはずでしたが(奥さんが経営者の妹)継ぐ気の無かった経営者の娘のお婿さんが経営すると急遽言いだして、店を継がなくなった代わりにと広大な田と畑を買い与えてくれたとのこと。退職するまでは人を雇って耕作してましたが定年退職後は我流で農業を覚え、商人の才能を生かして市場が珍しがるものを作って高く買い取って貰っていたとか。ちなみにこちら北海道で一般には小松菜を食べる習慣が無く大きいホテルの調理人が市場から先住者の小松菜を購入していたとのこと。 毎年小松菜を成分が等分の化成肥料と、おそらく堆肥として漉き込んでいた牛糞堆肥で(本来牛糞堆肥は肥料の一種で堆肥の働きはしません)窒素過多どころか、残留窒素を起こしているとアドバイスをしてくれた農資材屋さんのアドバイスを受け、まずは他の成分も含め全ての肥料分を抜くのに、肥料っ喰いのトウモロコシかヒマワリを植え栽培したら茎葉は他の畑に運び漉き込むと良いというアドバイスで3年ほど繰り返しましたが、残留窒素の度合いが強すぎてそれくらいではあまり効果がなく、とうとう耕作放棄してしまいました・・・。 それからすぐ、まだ畑を作る前に生えていたらしい野生のミツバの種子が50年ほど土の中で休眠していたらしく耕作放棄した翌春から生え出して群生を成すほどに。牛やヤギが数頭飼われていたとのことで昔は牧草を植えていたらしくカモガヤもどっさり生やす草地に・・・。 当時黄色い実のラズベリーの苗を買い、ここで殖えて実が収穫出来ればと思いましたが、株の規模は年々大きくなるのに花が咲かず・・・。 こんな状態で5年前に10年を迎えました。するとほとんど花の咲かなかった株に少ない物の花が咲き、少しでしたが実が成り出しました。そして徐々に花数が多く成り去年初めて多量の実を収穫できるように。 ようやく普通に植物が育つほどに窒素が抜けてくれたのです。ここまでがとても長かったです。でももう畑に戻すことはありません。ただ窒素が抜けただけでしたから。土を掘っても地中に居るはずの虫はほとんど出て来ません。 牧草の一部を剥がし土の状態を見ると、元湿地を改良した場所なのに土粒がサラサラで固まらないのです。 畑の時は雨が降るとヌタヌタに粘り、夏に乾燥するとレンガの様にカチコチに固まっていた土でした。 これは先住者が毎年牛糞堆肥を大量に入れ続けていたことが原因です。 長年経って牛糞の粘り自体は地下に落ちても、植物の繊維が牛の4つの胃を通り完全に分解し尽くされて出て来る牛糞は植物の繊維が完全分解され微細な粒と化します。普通途中分会くらいの植物の繊維だと有用微細生物の餌兼住処となりますが、牛糞堆肥だと牛の敷き藁とか木のおが屑の繊維しか含まれず堆肥の作用が低すぎて堆肥としての利用では微細生物が住み着きにくく、そうなると土内にバクテリアが程よく住み着いてくれず土壌が団粒化してくれません。なので分類的には牛糞堆肥は元肥として使うか、土地を新規の畑に作り替える時の土三混ぜる増量材。 団粒化していない粉の様なサラサラの土。これが今の耕作放棄地の土質です。これから良い状態の土に戻すまでには最低でも5年はかかります。以前住んでいた家の庭の土がこれまた酷い状態で5年かけて土壌改良した経験があり、その時のことを思い出すともうあんな苦労はしたくありません・・・。それに年齢の事やこの家に来てから身体が弱くなったこともあり、これから大体的に花や野菜を栽培するつもりもありませんし・・・。 (以前の家の土は赤い錆の多い川砂で、しかも元燐家が猫屋敷だったとのことで(既に退去してました)近所の家はどこも庭が猫のトイレ状態だったそうです。生バーク堆肥を土に3割入れ続けその間に自家製コンポスト堆肥を作り2年土に混ぜ、ようやく花がまともに育ってくれるようになったところへの急な引っ越しでした。その時の大変さから自分が作り変えた土に愛着があり引っ越しが決まった時は庭の土も持って来たかったほどでしたが借家だったので諦めコンポスト堆肥だけ持ってきました。 今、耕作放棄地の土は市販の培養土の、植える植物の好みの土へ調整するためにその時々で混ぜる量を変えて使っています。痩せた土を好む植物の鉢植えに、一応基本の状態である培養土の養分や地力を弱めるような使い方です。要するに増量材みたいな感じ。これにしか使えない土です。 窒素過多と一口に言っても、その度合いは見た目では分かりません。ご地元の農協に土壌成分の鑑定をお願いしては?組合員で無くても検査は料金さえ支払えば行って貰えるところが多いとか。 とりあえずは、ナスの栽培が終わったら後作にヒマワリを植えると良いです。本当は緑肥用ヒマワリだと夏に種子蒔きしても育ち秋遅くに花が咲きますが(緑肥用ヒマワリは種子が実らない様に改良してあります)ハムスターやオウムなどに与える為にホームセンターで売られている餌用のヒマワリの種子でも充分に使えます。品種は種子が食用のロシアヒマワリなどの大輪の物が多いですが、種子の粒が大きくても育って咲いてみたら案外綺麗な花の品種だったりも。 種子を蒔き育てて多くの窒素を吸収させ、おそらく立派に育つはずですから花が咲いた頃に根っこごと引き抜き、他所の畑か場所で細かく切って漉き込んだり埋めて土に戻します。そうすると茎葉に残った窒素分が他所へ移動できます。 翌春はトウモロコシを出来るだけ寄せる様に植え花粉が雌花に付きやすくし普通に実を収穫し、収穫終わりの株はやはり根ごと抜いてから別の場所で刻み漉き込みます。 早ければトウモロコシの後作で葉野菜や根野菜を栽培すれば窒素過多が解消されるはずですが(目安は葉野菜が健全に害虫被害少なく収穫出来る事)、もしも我が家の様に残留窒素に陥っているなら、更に何度か肥料を多く消費する作物を窒素無しか控えめで育ててみて(肥料はリン酸とカリ分を作る種類で使い分けて主体に、足りない分を単体で補う)正常に育つ様に成れば今後、等分の化成肥料はできれば控えめに使い、1~2年に一度は葉野菜を育てて土壌に残った窒素は早めに消費しておくことです。 あと、もし土地の地下に地下水が流れているのなら残留窒素が水に溶けだしていないかは調べた方が良いです。特にご自宅やご近所で地下水を利用している家があると、度合いが酷いと健康被害が起きますから。 こちらの方は、家の近くに川やため池など表に出ている水が存在し、(池やため池の水草が異常に殖える様なら可能性あり)心配であれば保健所で水質検査してもらうと良いです。 我が家も当時は地下水を電動ポンプでくみ上げて飲んだり料理・生活用水に使用していたので先住者が体調を長らく崩していたのも、私たちが引っ越してきた当初はあまり体調が良くなかったのも残留窒素の可能性が・・・。 ただ、その後大雨で地下水に泥水が入り家族全員酷くお腹を壊したのがきっかけで上水道に切り替えてからは似た症状は出なくなりました。

oobasan
質問者

お礼

体験談を含んだ長文の回答ありがとうございます おっしゃるとおり馬鹿の一つ覚えで8-8-8を多用しています。教えていただいた窒素抜きを植えてみたいと思います。

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