就きたい仕事が決まっていない状態で、就職を有利にする資格を取るというのはどうしても難しいです。
就職に有利という事とはちょっと違う視点でならば、とてもおすすめの資格があります。
それはファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定です。ファイナンシャルプランナーという職業がありますが、その職業に就かなかったとしても、自分自身の人生にとても役立つ知識が身につきます。
簡単に言うと会社のお金でなく個人のお金に関する検定です。もう少し具体的にいうと、家計、借金、税金、社会保障、保険、家の購入などについて勉強します。
今の日本では、ほぼ全員がお金と何かしらの関わりを持っていて、反対にお金と無関係に生きている人はほとんど居ないと思います。ですから、ほぼ全員に役立つ知識であり、きっと無駄になる事のない資格といえると思います。
私は中年になってから取った資格ですが、なぜもっと若い時に取っておかなかったのか、と大変後悔しました。
その他におすすめする資格は、TOEICなどの英語の資格です。厳密に言うと、資格を取らなくても英語ができるようになれば良く、また、資格を取ったとしても実用的な英語ができないと意味がない、という事ではあります。ただ、高度な資格を取得できるほど勉強すれば、自然とその過程で実用的な英語の能力はある程度身につくでしょう。
日本語は世界的にあまり人気のある言語ではなく、日本人以外でわざわざ日本語を習得する人など、数的にはごく僅かです。ですから日本語でコミュニケーションが取れる相手の数は、ほぼ日本人の人口とイコールで、1億3千万人程度です。しかし英語ができるようになると、コミュニケーションが取れる相手の数が10倍以上になります。自分にとって、世の中の活用できる情報の量を10倍以上にする事ができます。
これから短大1年生になるという若さで、資格に関心を持つというのは、素晴らしい事だと思います。
資格のために勉強する事を、無意味だと小馬鹿にする人も居ます。若いときの私もそうでした。資格を取る以外に立派な実績を残していれば確かにその通りですが、大人になって社会を色々見ていると、そういう人は、そう多くはありません。さらに、資格を取るためにプライベートの時間を勉強に使うような人のほうが、より高いステージでリア充な生活を送っている人が多いという傾向にも自然に気づくようになります。
私はずいぶん歳を取ってからその事に気づき、慌てて自分の職業や関心事と関連する資格を取り始めました。その年令からでも、それなりに生活が充実するようになったので、もっと若い頃からそうしておけば良かったと後悔しています。
上ではおすすめの資格を挙げてみたのですが、何か自分の興味のある分野があるのでしたら、それがどのような分野であれ、その分野の資格に片っ端からチャレンジしてみると良いと思います。無理に就職と結び付けなくても良いと思います。