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自由・民主主義・資本主義の理念を広めようとしても?
自由・民主主義・資本主義(自由経済)の理念を広めようとするアメリカの下で世界がまとまらないんだとしたら、代わりにどういう理念に基づいて、世界を1つの輪の中にまとめればいいんでしょうか?
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「世界を一つの輪の中にまとめる」ことは無理があり現実には不可能だと思います。 世界の各国にはそれぞれの歴史があり、言語も宗教も文化も異なります。政治・経済面に限っても「自由と民主主義」の理念には多くの人が価値を認めていますが、その理念を現実の政治でどう活かすかでは考え方に違いがあります。また少なからぬ国の少なからぬ人々は、外から見れば魅力的に見えない自分たちの国家体制のほうがいわゆる西側の「自由と民主主義」よりも優位に立っていると信じています。 経済体制に関しては「自由と民主主義」ほどには「資本主義」は人気がなく、資本主義を支持する人の間でも、国などの規制は極力無いほうが良いという一方の端から気候変動をはじめとする環境問題などでは国や国際機関が経済に積極的に関わるべきだとするもう一方の端まで、「あるべき経済の姿」はバラエティーに富んでいます。どのよう理念を持ち出しても、世界各国を一つの輪の中にまとめられるとは到底思えません。 こうした世界を「一つの輪の中にまとめる」ことができるとすれば、超強力な国家が世界の主導的立場に立つしかないでしょうけれど、現在のアメリカにはその力はなく、トランプ氏が2016年の大統領選挙で勝利したことに象徴されるように国民も内向きになっています。またアメリカ以外の強国、例えば中国にはアメリカの「自由と民主主義」に代われるだけの外国に通用する(外国人に魅力的な)政治理念が乏しいのが現実です。 無理に世界を一つの輪の中にまとめようとはせず、現実に起きている諸問題に一つ一つ対処していく他なかろうと考えます。ウクライナを見てもパレスチナを見ても、それは容易なことではありませんが…
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- SPROCKETER
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思想でも宗教でも同じですが、一つの理念で世界統一を謀った勢力は、結局は実現出来ずに終わっています。米国も同じですね。帝国主義や軍国主義が潰れたように、米国自由主義にも限界があるのです。世界を一つにしようというのは、要するに世界征服の実現であり、そんな事がうまく行くわけがありません。 米国が失敗を始めたのはユダヤ人の選民思想を後押ししてイスラエルという国を作った頃からです。世界の半分を敵にする暴挙でしたし、現在も尾を引く問題になっています。どこの国が世界征服を謀っても、うまくいかないのは自国の理想に過ぎないのであって、世界中の国々全ての理想ではないからです。 何よりも、違う考えの国が無いとうまく行かないのが世界というものです。戦争がそうで、戦争が無いと軍事産業は成り立ちませんし、経済成長も出来なくなります。考えが違う国があるから、成り立つ産業があるのを忘れてはいけません。産業社会も資本主義も軍事産業から始まったものであって、国家間の対立があるから成り立つ産業です。世界が1つになれるはずが無いのは、産業構造の問題なのです。
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