物の本などを読むと、小さい方から大きな方へと移っていくほうが交渉がまとまりやすいと書いてあったように記憶しています。
小さい方から中くらいの方へと交渉して、話がまとまると、大きなほうを聞かされても「交渉をまとめようという意識になっているから、大きい方の条件を拒否して、自分から話をぶち壊したくない」という心理が働くという説明だったと思います。
が、私はそれをやられて大変不快な気持になったことがあります。
某、財閥系の鉄鋼関係の企業なのですが、倉庫の賃貸(賃料は公表済み)に際し平社員がまずやって来てドアを1つ作ってくれだったかな、そんな軽い条件を出したのです。仲介の不動産屋も「1ヶ月空いたと思えばできるでしょう」というのでOKしました。
その次は、係長だったか課長だったかがやって来て、事務所内をパーティーションでいくつかに区切ってくれという要望で、それも呑みました。
その後部長だったかなんだったかがやって来て事務所分と倉庫分に大きな通路を開けてくれという話になったのです。それも呑みました。
(中略)最後に、支店長だったか、1番エライ人がやって来て「卑しくも三⚫の財閥名を冠している会社なのにこの外壁ではみっともない。外壁を全部貼り替えてくれ」という話になたのです。
そこで初めて「100万や200万では済まない話なので家賃をあげてください」と言ったら、「もう〇〇万円で社内稟議が通っているのでダメです」という返事。
「じゃあ、ざっと〇年分の家賃支払いは保証してくれ」と言ったら、「冗談じゃない。カネがなくて借りると思っているのか。倉庫の1軒や2軒建てるカネはもっている。借りるのは無駄な投資をせず何時でも退去できるからだ。だから、何年もの家賃支払いを約束なんてできない」との返事。言葉遣いはもうちょっと丁寧ですが。
腹が立ったので、「我が社も現況で〇〇万円という稟議が通ってますので、財閥名を冠してカネもあるならば、駅前あたりにビルでも建ててそこを倉庫にしたらどうでしょう」と言いかえしました。大きいと言っても程度問題で、厚かましすぎます。
お互い、交渉に費やした時間が無駄になりました。あちらは、+交通費の無駄ですね。
お礼
ずるい気がしますね。