> 政治の仕組みを知らないのは恥ずかしいですか?
「知らない」の程度によるでしょう。細かな医学の知識を持たなくても別に恥ずかしいことではないが、健康について何も知らずに無知ゆえの不節制な生活を送るのは恥ずかしいことであるのと同じです。
例えば若者世代の多くが政治に関心がなくてその仕組みもわからず選挙で投票しなければ、そうでなくとも人口が多く、投票率が高い高齢者の意見だけが、国政でも地方行政でも優先されるようになるでしょう。高齢者の仲間入りをした世代の回答者としては、若い方には「それでよければどうぞご自由に」というだけです。これは皮肉ではなく激励しているのですが…。
昔も今も、政治や軍事が三度のメシより好きな人もいれば、知識人でも「紅旗破賊非吾事」と述べた白居易や「紅旗征戎非吾事」と述べた藤原定家のような考えの人もいます。すべての人に政治に関心を持てといっても無理でしょうから、「政治の仕組みを知らない」ことがすべて恥ずかしいことかどうかは微妙ですが、白居易や定家が生きていた時代と違うのは、現代社会には「選挙」というものがあることです。