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オーディオ相談 音が歪むのはこの組み合わせのせい?
- 一軒家の防音室でJ-POP、ROCK、FUSIONを聞くためにPCパワードスピーカーを使用しています。しかし、音が歪んでしまうことがあります。
- 小型サイズのPCパワードスピーカーだからこそ、大音量での再生では歪みが生じることが考えられます。
- そこで、ピュアオーディオクラスのUSBDAC付アンプと大き目のブックシェルフスピーカーの組み合わせへの買い替えを検討しています。これにより、大音量で迫力ある音が聞けると期待しています。
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どんな Speaker も歪むものです。 寧ろ歪みのない Speaker は音が悪くて廃れます。 http://www38.tok2.com/home/shigaarch/electrostaticSP.html 上記 URL Page は昔、Stereo Sound 誌が 100〜300 万円 (pair) の High End Speaker や Monitor Speaker の歪率を実測したものですが、一世を風靡した Bowers & Wilkins 社の B&W800D でさえも 1W 入力で、可聴帯域全域に渡って 0.1% 超の歪みを保っており、音階や音色が判る低中〜中高域で 0.1% 以下の歪率となっているのは Condenser 型の QUAD 社製 Speaker のみであるのが見てとれます。 Speaker の歪みを低減させるには振動板を平面にしてしまう手法が 1980 年頃から流行し、その先鞭を付けた Lo-D (Low Distortion:低歪) を Brand 名に冠する日立は hs-10000 なんて Condenser 型に匹敵する低歪率 Speaker を発表したものですが、日本ではいずれの平面振動板式 Dynamic Speaker も 1990 年代には消え去りました。 http://www.audio-romanesque.com/hs10000.htm その理由を私は「どんなに計測性能が良くても Monitor Speaker の音ではないから」だと思っています。 Studio Monitor Speaker は大きく分けて、米国 ALTEC 社の 604G Unit を用いた ALTEC 620A から JBL 社や Westlake 社、日本の木下 Audio (PIONEER 系 Unit) 等に継承された音と、英国 BBC (British Broadcast Corp':英国放送協会) で開発されて SPENDOR、HARBETH、KEF 社等から製造販売された LS3/5a や LS5 に連なる音があり、これらの音の傾向から大きく外れた音がする Speaker はどれほど計測特性が優れていようと飽きられ廃れていまいます。 Audio が発達した LP (Long Play) Phono Disc 全盛時代に一世を風靡したこれらの Monitor Speaker は Record 会社の Studio に続々と導入されて音決めに用いられましたので、それらの Speaker System と同様の音がする Speaker でなければ Disc に記録された本来の音を聴く事にはならず「測定 Data は素晴らしいけれど変な音っ(^^;)」という先進 Speaker は消えて逝ってしまったわけです。 Speaker というものは下写真 (1) のように Edge に罅が入ってしまったなんて事にでもならない限りは歪み音なんて判りません。 因みに下写真 (1) の Speaker は Edge 部を指で押すとした下写真 (2) のように Edge がボロボロに崩れるほど Edge の分解が進んでいますのでまともに動く筈がなく、歪み音を発するのも当然ですね。 しかし、子供が Center Cap を指で押して凹ませてしまったぐらいでは音の変化に気が付かないように、Speaker Unit は多少の変形ぐらいでは音の変化に気が付かないほど「初めから」歪んだ音を出しているのです。 Amplifier では出力波形と入力波形を比較して歪んだ波形を取り出し、反転させて入力波形に混ぜる事により、入力から出力に至る回路で発生した歪みを打ち消す NFB (Negative Feed Back) という手法が歪率 0.003% とか 0.01% といった Transistor〜IC (Integrated Circuit) Amp' でよく用いられるものですが、この手法を Speaker に応用しようと Power Amp' 出力波形と Speaker から返ってくる電力波形とを比較して Power Amp' 出力波形を補正する MFB (Motion Feed Back) とする事により Speaker の歪率を限りなく 0 にする手法を TRIO 社が 1970 年代末に発表しましたが、それをそのまま製品に応用する事は無く、改良型 (?) の Σ Drive という回路の Power Amp' で製品化したものの、やはり 80 年代に消えました。 https://sites.google.com/site/trioampfan/ つまり、どんなに Speaker を低歪率に特性にしようとも ALTEC/BBC 系の Sound Character を大きく外してしまうと受け入れられなくなってしまうのです……ALTEC/BBC 系 Monitor Speaker で音決めされた Disc を持っている Mania にとっては望まない音色になってしまうのですから……。 例外として存在するのが STAX や QUAD の Condenser 型ですが、これも倒産や製造終了の憂き目に遭ったほど Minor な存在ですので、その音は孤高の音、独自の世界ながらも Fan に愛される音というものでしかありません。……私も安価な STAX 社の Earphone を持っていますが、これで聴いて感動する曲は僅かしかないものの、その僅かな曲の音色は他の Headphone や Speaker では決して得られない、妙なる音色ですので手放せません(笑)。 ……というわけで、どの Speaker に変えようとも歪みは付き纏います……但し耳に付くものではありませんが……。 正常な Speaker でもが音が歪むと感じられるのは先の御質問に回答した通り、Digital Clipping 歪だろうと思います。 下図 (3) と (4) は周波数比率 1:3 の Sin 波で、これを合成したものが (5) です。 (3) と (4) は±1 で振動していますが (5) は凸凹の最大最小値が +1 及び -1 を超えている事が見て取れると思います。 しかし (3) と (4) が既に Digital Audio 信号の最大値に達していると (3) と (4) の合成である (5) は青い線で私が落書きした部分で首切り足切りされますので、思いっきり歪んだ音になるわけですね。 Tune Browser を拝見しましたが、右側の L R と表示されている灰色の Peak Level Meter が 0dB に達している時は既に Digital Clipping 歪が発生していますので、再生 Level が 0dB を決して超えないようにしてください。……24bit Data File ならば Peak Level を -10dB 以下にしても Noise なんか聴こえない筈ですし、16bit Data File でも Speaker 再生ならば Peak Level を -10dB 以下にしても 96-10=86dB と Speaker 再生可能 Range を大きく上回る Dynamic Range が取れていますので問題ない筈です。 素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
Windows11自作PCにはTuneBrowserをインストールし、 厳密なWASAPI排他モード(他の音声が鳴らない)を使用している、自作PCのマザボからONKYO GX-500HDまでは、光デジタルで接続しているので、そもそもTuneBrowserのボリュームコントロールは効かないのです。Windows11のサウンドプロパティーからSPDIFの出力レベルは変更できるかもしれません。歪はそもそも生じるものですが、音量上げて、あっ音割れしているな、歪みが生じているな、音が破綻しかかっているぞ、と思われるレベルは20W+20Wを超えだしてからです。25W+25Wから30W+30Wまではギリギリ許容範囲内ですが、無理してドライブさせているのが良く分かります。余裕をもってアンプがスピーカーを駆動させているようには感じません。W169×H263×D240mmの大きさですし、ツィーター 3cmリング型 ウーファー 10cm A-OMF モノコック型がONKYO GX-500HDとしてのスペックなので、限界があるでしょう。もう一回り、大きな、ブックシェルフ型のスピーカーとHD-AMP1のようなピュアオーディオクラスのアンプを使えば、35W+35Wぐらいまでは、 目立つ、歪、音割れ、破綻した音は出ないと思います。 メーカーは50W+50Wまで大丈夫と言っておられいます。 1mから80㎝の超ニアフィールドの視聴なので、35W+35Wでも大丈夫ですよ。防音室、一軒家なので、そこまでなら 夜遅い時間帯、深夜でなければ、クレームは無いと思います。アドバイスありがとうございました。 個人的には、ONKYO GX-500HDも良いスピーカーですよ。 低音も出ていますし、解像度もデジタルアンプらしく、良い。ただし、音の広がり、抑揚、艶、ボーカルの色気などはありません。このスピーカーがもうワンランクサイズアップし、ツイーターやウーファーがデカくなったら、余裕でドライブできるのかもしれませんが、ONKYOさんはホームAV事業を他社に譲渡してしまい、もう倒産したのと同じです。新商品は出さないでしょうから、 今のオーディオシステムからのアップグレードだと HD-AMP1とB&W、もしくはDALIのOBERON3(改造版で 低音か中低域を多め)にした方が宜しいかと思いますが、 問題は、ピュアオーディオクラスのスピーカーに変更して 中低域の量感が少なくならないのか、J-POPやROCKやFUSION等を視聴するにあたって、低音がスカスカなスピーカーも沢山ありますから、気になるところです。 ありがとう。当分はオーディオの事を考えると、またノイローゼになるので、ほっときます。 実際に、試聴できる場所は、我が地方にはありません。 遠方まで出かけなければなりませんので、オミクロン株が 日本にも多少入ってきているようなので、再拡大の可能性も考えたり、試聴しに行くだけでもコストがかかる可能性も考えれば、ネット情報とメーカー情報で ほぼHD-AMP1と、DALIのOBERON3(ショップ改造モデル低音多め)、もしくはB&Wの606のアニバーサリーエディションが適しているとは思います。 オーディオにはそこそこの投資で良いと決めています。 泥沼にはまっちゃうし、普段はポータブルオーディオ機器とイヤホンで済ませています。そこそこの音が出れば 問題ないのです。私の聴くジャンルはそこまで音源の録音状態が良い物でもありませんから、お店で一度、バカ高いアンプやスピーカーで、私の所持している音源を鳴らしたこともありますが、録音状態が悪いので、良い音にはなりませんでした。そんなものですよ。 以上。