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混合溶液の作り方

0.1Mのリン酸二水素カリウム(KH2PO4)溶液と0.05Mホウ酸ナトリウム(Na2B4O7)溶液の混合液を6.2:3.8の比で混合して調製したい。 問 0.1M KH2PO4溶液を50ml取り100mlビーカーに入れる。また、0.05M Na2B4O7溶液(?)ml (6.2:3.8の比で)を取り、別のビーカーに入れる。

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  • nious
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回答No.1

6.2:3.8 が溶液の体積比ならば、 50:(四ホウ酸ナトリウム)=6.2:3.8 (四ホウ酸ナトリウム)=50*3.8/6.2=31 (ml) です。 100(ml) ビーカー中の混合溶液の体積:50+31=81 (ml) ホウ砂 (四ホウ酸ナトリウム):Na2B4O7 を水に加えると、 次の加水分解が起こります。 加水分解:Na2B4O7 + 7H2O → 2Na^+ + 2B(OH)3 + 2B(OH)4^- B(OH)3 + H2O ⇔ H^+ + B(OH)4^- :pKa°=9.23 共役塩基:B(OH)4^- の pKb°=pKw°ーpKa°=4.77 リン酸の pK1°=2.15、pK2°=7.20、(熱力学的酸解離指数) Na2B4O7 は加水分解して B(OH)3 と B(OH)4^- を 同物質量 生じるから 加水分解直後の各濃度は、 [B(OH)3]=[B(OH)4^-]=2*0.050*31/81=0.038 (M) [H2PO4^-]=0.10*50/81=0.062 (M) そして次の中和が起こります。 起こる根拠は K=10^(pKw°-pK2°-pKb°)=10^2.03>>1 です。 H2PO4^- + B(OH)4^- → HPO4^2- + B(OH)3 + H2O 中和直後の各濃度は、 [H2PO4^-]=0.062ー0.038=0.024 (M) [HPO4^2-]=0.038 (M) [B(OH)3]=2*0.038=0.076 (M) [B(OH)4^-]=0 [Na^+]=0.038 [K^+]=0.062 pKa°=9.23>pK2°=7.20 ホウ酸は極めて弱い酸、酸としての影響は無視出来ます。 (中和直後の濃度)≒(平衡状態に於ける濃度) ト見做せば、 混合溶液のイオン強度:μ≒(1/2)*([K^+]+[Na^+]+[H2PO4^-]+4[HPO4^2-]+[B(OH)4^-])=0.138 H^+, H2PO4^-, HPO4^2- の水和イオンの直径を其々 9,4,4 (Å) デバイ・ヒュッケルの理論 が成り立つトすれば、(25℃) 活量係数比の対数:log{(γHPO4^2-)/(γH2PO4^-)} =ー9*(0.509*√μ)/(3+4√μ)}=ー0.38 log(γH^+)=ー(0.509*√μ)/(1+3√μ)=ー0.089 活量補正された pK2=6.73、(pK2°=7.20) 熱力学的第二酸解離定数:(aH^+)(aHPO4^2-)/(aH2PO4^-)=K2° (aH^+)=K2°*(aH2PO4^-)/(aHPO4^2-) pH=ーlog(aH^+) =ーlog{K2°*(aH2PO4^-)/(aHPO4^2-)} =pK2°+log{(aHPO4^2-)/(aH2PO4^-)} =pK2°+log([HPO4^2-]/[H2PO4^-])+log{(γHPO4^2-)/(γH2PO4^-)} ≒pK2°+log(0.038/0.024)ー0.38 =7.20+0.20ー0.38 =7.02 結局、約 0.076 (M) の ホウ酸 を含む、 ほぼ pH=7 の 0.062 (M) ー リン酸緩衝溶液 が 81(ml) 調製される筈です。