- 締切済み
古典翻訳:Danse Macabre
There sat the Emperor. His rich locks Were adorned by seven stars for a diadem. Slave peoples were worshipping him On their knees. The Dipper was revolving Around his brown navel, above his left shoulder The harvest moon hung like a gleaming lamp: But his jester wept at the base of his throne. “Why are you crying?” he demanded. “Fool! There is no heart my sword cannot pierce, The Earth is mine!” . . . But after dusk A skeleton staggered towards his throne And blew him away like grains of dust. All of us have lived like tyrants, And the fleeting years flew by like minutes, By the dew of your spilt blood, King Jesus, May your grace and mercy have no limits! (Francois Villonのバラード集のGyorgy Faludy訳、書名:「GYORGY FALUDY'S VILLON BALLADS」を訳したIvan Kovacsの二重訳、詩のタイトル:Danse Macabreより引用) 拙訳:王が鎮座していた。髪を飾る七つの星を戴冠し、ひれ伏す奴隷が、ひざもとにいた。 臍のあたりに、北斗七星が回転し、まるで輝く中秋の満月が肩にあった。 だが、玉座のもとには、すすり泣く道化がいた。 「涙になんの意味がある? 刃に涙は届かぬぞ。この世はすべて余のものじゃ。」しかし、日が暮れて、死神がよろよろと玉座に向かと、一粒の塵のように王を吹き飛ばした。 王のように生きたとて、人生ははかなき灯。 あなたが流した血の雫により、王イエスよ、永遠の慈悲と恩寵があらんことを! The Dipper was revolving Around his brown navelとThere is no heart my sword cannot pierceの解釈にちょっと自信ありません。 あと、七つの星って何だろうとか思いながら検索したら、どうも黙示録あたりで出てくるらしいのですが、詳しいことは知りません。また、どうやら「死の舞踏」という寓話スタイルがあるようで、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%81%AE%E8%88%9E%E8%B8%8F_(%E7%BE%8E%E8%A1%93) 今回の文章はヴィヨン版の「死の舞踏(Danse Macabre)」から引用しました。 英文はなかなか衝撃的なのですが、私が日本語にしますと、どうもぼんやりした文章になってしまいました。皆様の翻訳例を教えていただけませんか? BAは、選びませんが、よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (14)
- 専門家の回答
みんなの回答
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。寝言です。 死の踊りは、古いフランスの迷信で、下記のサンサーンスの曲では、7:00 頃に日の出を告げる鶏が鳴いて、終わりになります。 https://www.youtube.com/watch?v=z0glOYQBlSA なんだかこれはヨーロッパ全体に広まっていたようで、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」の次のような原曲にはありませんが https://ontomo-mag.com/article/column/night-on-bald-mountain/ https://www.sonatine-music.com/library/?main_page=etc_page&keyword=moussorgsky_night_on_the_bare_mountain_wo_about_musi https://www.youtube.com/watch?v=0Zs-eh3jlPA リムスキー・コルサコフの編曲版には、下記の7:56に鐘がなり、踊りが終わりになります。 https://www.youtube.com/watch?v=0r_-yanhzS4 こんなことから、ヴィヨンの詩も、言っていることもさることながら、言わない部分に意味があるのかもしれませんね。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10005/12514)
いつもながら、面白い問題をありがとうございます。 私訳: 《みかどは玉座にありて房成す髪に七つ星の王冠は輝く。奴僕らは跪きてみかどを拝する。左肩のとび色の紋章を七つ星が廻り、豊穣の月はみかどを照らせり。されど道化は、その足元に泣く。「なぜに嘆くや?」、かくみかどは詰(なじ)る。「愚かなる者よ、わが剣に抉(えぐ)れぬものはないぞ。この地上のもの、みな、わが一存じゃ!」 しかるに日は暮れ、亡霊がフラリ虚栄の玉座にとりつけば、粉塵のごと、みかどは吹き飛ばされり。我らみな、いかな権勢誇れども、その身世にふる、まばたきの間に。われらが主イエス、あなたの流した血にすがりて、願わくばその慈愛の永久(とわ)ならんことを!》 *navelは「臍」でなく、「紋章(の中点あたり)」の意かな? *pierceは「突き刺す」より、「抉る」の方がふさわしいかな? と考えて上のようになりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>*navelは「臍」でなく、「紋章(の中点あたり)」の意かな? この箇所の原文が、個人的に久しぶりに解釈が難しい英文でした。だって、The Dipperからlamp:までピリオドが無いんですから、どこで区切るのやら、、、。(たまたまOKWAVEの質問欄では、The harvest moonから改行されていますが、原文はそのまま続いています。) 私は The Dipper was revolving Around his brown navel, above his left shoulder The harvest moon hung like a gleaming lamp: と、区切りました。SPSさんとナカイさんは、 The Dipper was revolving Around his brown navel, above his left shoulder The harvest moon hung like a gleaming lamp: と区切ったようですね。 左肩の上のにnavelがあるのか、それとも、臍に北斗七星、肩の上に月なのか、、、どっちにしても現実ではあり得ない状態なのでなんとも自分の解釈にも自信が持てません。 >>みかどは玉座にありて房成す髪に七つ星の王冠は輝く。 気持ちのいいくらいの名文ですね! そして、「みかど」という言葉がありましたね! 本当に冒頭は、ビシっと決めたいのですが、ナカイさんの「みかど」も、SPSさんの「大君」も、私は「むむむ、その手があったか!」とちょっと悔しく思いました。 どちらも、素晴らしい名文ですね! >>奴僕らは跪きてみかどを拝する。 ここを拝読しまして、「はっ」と自分の読み間違えに気が付きました。On their knees= kneeling ですね。 (そもそもtheirですし、、。)(そして、SPSさんもキチンと読んでいる事に気が付きました。) ただ、そんな事よりも、言葉の選択がまたいつもながら素晴らしいですね。 >>左肩のとび色の紋章を七つ星が廻り、豊穣の月はみかどを照らせり。 流石です! なんと華がある文章だろうと思いました。 ところで、こちらで七つの星について載っていたのですが、全然わからずにいます。 https://en.wikipedia.org/wiki/Seven_Spirits_of_God Harvest Moonについても訳語が難しいですね。 https://en.wikipedia.org/wiki/Harvest_Moon 日本での呼称よりも、そのまま訳した方が原文のニュアンスがありそうですね。 >>されど道化は、その足元に泣く。 ここでの場面の入れ替わりの瞬間が、またたまりませんね!「されど」いいですね! やっぱり、ここぞと言う時に良い言葉がでてくるのがいいですね。 >>「なぜに嘆くや?」、かくみかどは詰(なじ)る。 拝読して、「詰る」だったと思いました。 まさに適訳ですね! これは、私には出てきませんでした。 >>「愚かなる者よ、わが剣に抉(えぐ)れぬものはないぞ。この地上のもの、みな、わが一存じゃ!」 名訳ですね! ここ、私は苦労しました。 >>しかるに日は暮れ、亡霊がフラリ虚栄の玉座にとりつけば、粉塵のごと、みかどは吹き飛ばされり。我らみな、いかな権勢誇れども、その身世にふる、まばたきの間に。われらが主イエス、あなたの流した血にすがりて、願わくばその慈愛の永久(とわ)ならんことを! まさに名訳! 私にはちょっと表現が難しくて、「読めるのに訳せない。」名文でしたが、流石にやはり文才のあるナカイさんですね。 今回も、名文を読むのが、やはり一番の癒しだと思いました。 ありがとうございます。 また、宜しくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。多分考えすぎでしょうが、 イギリスの王様はヘンリー二世(在位1154〜1189)以来、犬をペットにしています。dip 「水を掬う」に似た意味の dunk「水に入れる」の名詞形 Dunker というペットの犬があります。 臍のまわりを回っているのは、ペットの犬という含みもあってのことではないかと思います。エリザベス女王もコーギー犬を何十匹も可愛がっておいでとか。 https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/1731.html
お礼
補足ありがとうございます。 >>臍のまわりを回っているのは、ペットの犬という含みもあってのことではないかと思います。 その可能性もありますね。どうも解釈が難しいところです。そもそも七つの星だとか、キリスト教文化を知らないと意味が分からない箇所もありますし、、、。ただ、この箇所が私には分からないにしても、流石ヴィヨンらしい名文だと思い一部解釈できないなりにも質問を上げちゃいました。 北斗七星のような固有名詞なのか、ペット名のような呼称なのか、、、。 Harvest Moonもこちらの意味の可能性もあります。 https://en.wikipedia.org/wiki/Harvest_Moon (中秋の満月) でも、たまたまHarvest+ Moonだったのか、Harvest Moonだったのかどっちなのか、確証は持てません。 しかし、どっちにしても、私はSPSさんの名訳で清涼感を味わえたので満足しました。 ありがとうございます。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
大君が座っている。ふさふさとした髪の毛は、七つの星の冠で飾られている、しもべどもは膝まづいて拝む。 左肩の上の方では土色の臍のあたりを七つ星が回っている。刈り入れ秋(どき)の明るい月は灯火(ともしび)のようにかかっている。 でも道化は足元で泣いている。 「なぜ泣く?たわけ者、我が劔で刺し通せぬ心は無い、この世は我が物じゃ」 でも日が暮れると髑髏(しゃれこうべ)がヨタヨタとやって来てゴミ粒のように吹き消した。 我々は皆傍に誰もいないように振舞い、一とせは一ときのように飛び去った。あなたが流した血にかけて、イエス様、限りなく大目にみてくださいな。 (なんちゃって、おととい遺伝子組み換えで七転八倒した武漢病の後手後手予防注射で動顚中でして)
お礼
ご回答ありがとうございます。 さすがSPSさん、またいつもの名文ありがとうございます。 >>大君が座っている。ふさふさとした髪の毛は、七つの星の冠で飾られている、しもべどもは膝まづいて拝む。 私は、文の始まりが一番大切だと思っています。ですから、「大君」で始まるお訳を拝見した時は、「これだ!」と思いました。 まさに文頭にふさわしい言葉だと思います。 >> 左肩の上の方では土色の臍のあたりを七つ星が回っている。刈り入れ秋(どき)の明るい月は灯火(ともしび)のようにかかっている。 この箇所の原文が、個人的に久しぶりに解釈が難しい英文でした。だって、The Dipperからlamp:までピリオドが無いんですから、どこで区切るのやら、、、。(たまたまOKWAVEの質問欄では、The harvest moonから改行されていますが、原文はそのまま続いています。)私は The Dipper was revolving Around his brown navel, above his left shoulder The harvest moon hung like a gleaming lamp: と、区切っちゃいました。SPSさんとナカイさんは、 The Dipper was revolving Around his brown navel, above his left shoulder The harvest moon hung like a gleaming lamp: と区切ったようですね。 左肩の上のに臍があるのか、それとも、臍に北斗七星、肩に月なのか、、、どっちにしても現実ではあり得ない状態なのでなんとも自分の解釈にも自信が持てませんし、SPSさんの解釈も正しいのか分かりません。 それはさておき、「刈り入れ秋(どき)の明るい月は灯火(ともしび)のようにかかっている。」は、いいですね! 私はlampの訳を本当にどうしたものかと、、、悩みました。 お訳は、本当に名文で、読後に清涼感があります。 >> でも道化は足元で泣いている。 「なぜ泣く?たわけ者、我が劔で刺し通せぬ心は無い、この世は我が物じゃ」 毎回思うのですが、私がそのまま訳す事が出来ない箇所をいとも簡単に訳しますね! 私は、「(刀に泣き言など届かぬから、泣いたところで)私の刀はどんな心臓でも一突きだぞ。」という事かな等と、いろいろ考えすぎて、ちょっと失敗しました。 お訳は、なんとも言えない味わいがあり、流石だと思います。 >> でも日が暮れると髑髏(しゃれこうべ)がヨタヨタとやって来てゴミ粒のように吹き消した。 流石ですね! 私が、英文を読んで心の中で思い描いた雰囲気は、まさにお訳のような情景でした。 やっぱり、 skeletonは、髑髏の訳語がいいですね。 >> 我々は皆傍に誰もいないように振舞い、一とせは一ときのように飛び去った。 tyrantsの訳語をそうされましたか! 本当に絶妙ですね! 和文の醍醐味を感じます。 >>あなたが流した血にかけて、イエス様、限りなく大目にみてくださいな。 最後まで、流石でした。 >> (なんちゃって、おととい遺伝子組み換えで七転八倒した武漢病の後手後手予防注射で動顚中でして) ワクチン受けましたか! よかったですね!(私の所にワクチンは回ってくるのかな?) 私は、コロナでは、ないもののどうも大風邪ひきまして結構新年早々休んでいます。 (なので、最近は質問回数も多いのです。) やっぱり、癒しには名文が一番です。 今回もありがとうございました! また、宜しくお願い致します。
- 1
- 2
お礼
補足情報ありがとうございます。 >>死の踊りは、古いフランスの迷信で、下記のサンサーンスの曲では、7:00 頃に日の出を告げる鶏が鳴いて、終わりになります。 もう数えられないほど、英語で読書し欧州の古典を愛読していますが、、、やっぱり知らない事だらけだと思いました。 SPSさんは、本当に物知りですね。 「死の踊り」も、様々なバージョンがあるんですね。だいぶヴィヨンのものと違うのですね。 >>なんだかこれはヨーロッパ全体に広まっていたようで、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」の次のような原曲にはありませんが 楽曲でも広がっていたのですね。 そして、キリスト教文化ではなくて、それ以前のものだったのですね!! (てっきり、キリスト教的なものだと思っていたのでビックリです!) 背景が分かって聴きますとすごい、情景が浮かびます。音だけで、ここまで表現できるのはすごいなあと思いますね。 >> こんなことから、ヴィヨンの詩も、言っていることもさることながら、言わない部分に意味があるのかもしれませんね。 本当にそうですね。 と言いますか、言わない部分が多すぎでした。今回の補足情報を頂くまでは、話の流れとしては、クロイソスとギリシア七賢人ソロンの「一番幸せな者」の逸話のヴィヨン流の作品位に考えていましたから。大きな思い違いに気が付きました。 今回も勉強になりました。 ありがとうございます。 また、宜しくお願い致します。
補足
すいません、お礼欄への書き忘れです。 リンク先のYouTube動画を鑑賞中に、ふと回転する七つの星の意味が分かるかと動画を探したのですが、無いですね。 ですが、私の手持ちのヴィヨンの本のDanse Macabreの挿絵には一応下記リンク先の動画の58秒あたりに流れる挿絵が使われていました。(玉座に座る王様の後ろから骸骨があらわるもの) https://www.youtube.com/watch?v=kGF5wIXFAR0 これ見ても、結局分からないんですけどね、、、。