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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:今の米国事情は……)

現在の米国事情とは?

このQ&Aのポイント
  • 1989年~2000年の米国は大らかな社会で、さまざまな考え方を容認していました。
  • しかし、最近の米国ではBlack is matter運動や歴史の否定が問題視されています。
  • 日本人の中にも、法の不遡及が否定される雰囲気を感じる人がいます。

質問者が選んだベストアンサー

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  • koncha108
  • ベストアンサー率49% (1313/2666)
回答No.1

私も今回の米国での抗議活動の中で、なぜコロンブス象まで引き倒されたのか理解に苦しむところがあるのですが、ただこれは「法の不遡及」の問題とは思っておらず、歴史を見る視点の変化だと感じています。公共の資産である歴史的人物の象を毀損する事は犯罪です。ただ歴史見る視点が変わる事により、その犯罪に同情的な見方が多いと言う事と、多少秋の大統領選を睨んだ政治的な配慮もあると思います。 また多様性を受け入れるからこそ起こったことなんだろうとも思います。 近年、アメリカの学校ではコロンブスの教え方が変化し、アメリカを侵略して原住民を虐殺し奴隷にした人物としてとらえられる様にもなってきていますから、決して唐突ではない事とは言え無いのも事実。今回のデモ以前に、ハワイなどの一部の州ではコロンバスデーを祝日として認めていなかったし、カリフォルニアは昨年コロンバスでーを廃止して、Indigenous Day (先住民の日)に改変しています。ニューヨークのランドマークの一つであるコロンバス・サークルも名称変更の議論は以前からあります。これは、ヨーロッパに祖先を持つアメリカ白人からすれば、コロンブスがリスクを恐れず大航海に出てアメリカを発見し、現在のアメリカの発展の元を作った偉人として見られていたものが、先住民から見れば残虐な侵略者であり略奪者、恐らく黒人から見れば、奴隷制度のきっかけを作った人物と言う事なのだろうと考えています。高校生のころ読んだ本なので記憶も曖昧ですが、「アリストテレスとアメリカ・インディアン」の中に経緯が書かれているのですが、スペインの侵略者が当初アメリカ先住民を捕まえては奴隷にしていた状況を、あるスペイン人宣教師が、法廷で違法と訴えキリスト教の教えの元、神の名の下、白人も先住民も平等に守られるべきだと言う強い意思で戦い続け、ついにアメリカ先住民を奴隷にすることを違法とする判決を勝ち取ったの前半。ただ結末として、古代ギリシャ時代の哲学者アリストテレスがかつて持ち出した、奴隷として作り出された人間がいると言う説が採用される様になり、それがアフリカに住む黒人だと言う勝手な解釈の元、アフリカで捕えられ売買され、アメリカ大陸に送られると言う事になってしまいました。そう言う背景があるので、コロンブスと黒人差別が全くつながってい無いわけでは無いものの、今回の件でそこまで連想するのかと驚きました。南北戦争以前、奴隷制のあった南部の将軍や大統領の象を廃止する動きは今回始まったものでは無く、特にリー将軍の象を倒す、倒さ無いの話は、数年前のやはり警官の黒人射殺問題に端を発してわき起こり、白人至上主義者との間で対立が怒りました。そう言う流れを見ると、これまで被差別民族、被抑圧民族が嫌悪し嫌だと思っていた歴史の象徴問題が一気に吹き出したと言う事だと思います。 歴史は必ず記述する側の視点で綴られます。アメリカの歴史は支配者である白人の視点で綴られてきたのですが、移民を受け入れ、間も無く白人が50%を切るところまで来たアメリカの多様性の中で、白人視点で記述された歴史を見る視点が変わって見直しが入るのは当然の事なのだと思います。この点、アメリカよりもさらに凄惨な侵略の歴史を持ち、ただ侵略者の宗教であるカトリックが普及し、侵略者と被侵略者の混血が進んでいる南米では、日本人に取ってもっと理解しづらい感覚があります。 日本人はほぼ単一民族で、2000年の歴史を違和感なく共有している日本人に取っては頭でわかっても感覚がわかりづらいです。 ちなみに、日中韓は歴史問題で歪み続けていますが、そんな中で、「日本人は歴史を知ら無い」とか「中国、韓国は歴史を捏造している」と言う議論があります。ただどちらの言い方もそれぞれの国民の主観で作られているものに対して、別の国の主観で間違っていると言っているわけで、言い争いとしても子供の喧嘩みたいで違和感を感じます。日中韓それぞれほぼ単一民族(中国は60近い民族がいますが、人口比では圧倒的に漢民族)ならではの感覚で、歴史は史実で唯一の正しい歴史があるはずと言う思い込みがある様に思います。 孔子学院は東南アジアやアフリカではそれなりに成功して影響を持っていると思いますが、アメリカではそれほど目立た無い。近年のアメリカの状況だと、もし政治的に懸念があれば、それが憶測であっても排斥されると思います。孔子学院は日本人は中国の思想教育を広げるセンターの様に思っている様ですが、実態はそれよりもずっと中国語を無料で世界の人に教える組織。ただ、中国語を喋れる人が増えれば、中国に親近感を感じ、中国人の考え方や文化に親しむ人が増えるわけで、それはそれで侮れ無いと思います。

HALTWO
質問者

お礼

回答、有難う御座います。 歴史を見る視点の変化……確かにそうですね。 欧州からの移民を祖先に持つ人々よりも (移民ではなく奴隷としてこの地に来た人も含めて) 欧州以外の地を祖国とする人々が増えた現在、建国を担った欧州系白人の偉人達だけが栄えある脚光を浴びる事に疑問を呈し、その下で辛酸を嘗めた人々を祖先に持つ人達が歴史に加筆して修正していくのは当然ですね。……でも加筆修正であって消去であってはならない筈……。 幸い日本は記紀 (古事記/日本書紀) 及び仏教導入という国政側による一大宗教改革を千年以上も前に済ませているので正月から盆は勿論 Xmas も、果ては Valentine Day やら Halloween まで浮かれて愉しむ文化を持つようになってしまいましたが、米国では Catholic は侵略者の宗教と教わるのでしょうか(^_^;)?……まぁ宣教師は聖書を剣とする侵略者かも知れませんが、当の本人は侵略だなんて思ってはいない筈……双方の見方を容認するのが多様性であり、戦後の日本はそれを米国から学んだと思っていたのですが……。 現代の侵略は武力や信仰力よりも情報が大きな威力を持っており、人でも物でもない事から国境で食い止める事ができない Digital Network Data による情報伝達力はほんの数日とか数週間といった短期間で国をひっくり返す革命を引き起こすほどの威力を持っています。 当然その武器を最大限に活かして政治に利用する研究開発が常に進歩しているものであり、21 世紀になってからというもの、Digital Network という新たな Media を実に巧みに使い熟して騒乱が引き起こされていますね。 歴史はどう解釈するかではなく、先ずは二次資料以降の虚飾を排し、一次資料の事実を確定する事が基本であり、不足する事実を加筆する事はあっても新たな解釈によって事実を否定したり消去してはならぬものの筈です(勿論、事実が間違っていれば正すべきですが)。……解釈はその人 (或いは国社会) の思い込みですので歴史ではないと私は思っています。……History は Fantasy ではありませんので(^_^;)。 先住民或いは奴隷に歴史の Spot が当てられて来なかったからと言って欧州移民の歴史を否定するのは理解し難いもので「だったら先住民或いは奴隷の歴史を加筆すれば良いのでは?」と思ってしまいます。 私は幼子を背負う女性が刻印された $1 硬貨に魅せられて Shoshone 族の Sacagawea の足跡を知ったのですが、奪われ (攫われ) て売られるというのは先住民社会でも普通にあった時代ですし、それを現代の尺度で判ずるのは歴史ではないと思います。 ……でもまぁ、一般庶民の常識に History と Fantasy との線引きなんてありませんので扇動されて騒ぐのも無理ないと思うのですが、その線引きが解っている筈の人々がそこに目を瞑って騒ぐのは明らかに作為的であり、大統領選を見据えた政治戦略の一環なのでしょうね。 しかし、今は政治戦略で片を付けられても事が済んだ後もそれで良いのか? 一時の感情論や大衆迎合論ではなく、未来に引き継がれる学問としての歴史に無残な跡を付けてしまった事をどう弁明するつもりなのか? そこが甚だ疑問ですね(^_^;)。 有難う御座いました(^_^)/

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